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公開番号2024035877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140480
出願日2022-09-05
発明の名称曲面状の立体ワッペン
出願人日本ダム株式会社
代理人個人
主分類A44C 3/00 20060101AFI20240308BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】
立体感を有するので意匠性が高く、且つ使用時に剥がれにくくて耐久性が優れている曲面状の立体ワッペンを提供する。
【解決手段】
ワッペン熱接着温度で熱収縮を発生しない表面の図柄層2と、該図柄層の下に設けた中間ホットメルト層3と、該中間ホットメルト層を介して積層する樹脂フィルム5と、該樹脂フィルムの下に設けた下方ホットメルト層7とを有し、樹脂フィルム5は両ホットメルト層3,7の融点に達するワッペン熱接着温度によって溶融しないけれども熱収縮を生じることにより、ワッペンの熱接着時において樹脂フィルム5の熱収縮で図柄層2の周縁が内側へ回り込んで湾曲状になる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ワッペン熱接着温度で熱収縮を発生しない表面の図柄層と、該図柄層の下に設けた中間ホットメルト層と、該中間ホットメルト層を介して積層する樹脂フィルムと、該樹脂フィルムの下に設けた下方ホットメルト層とを有し、樹脂フィルムは両ホットメルト層の融点に達するワッペン熱接着温度によって溶融しないけれども熱収縮を生じることにより、ワッペンの熱接着時において樹脂フィルムの熱収縮で図柄層の周縁が内側へ回り込んで湾曲状になる曲面状の立体ワッペン。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
図柄層は、織地、編地、不織布、合成皮革布またはプラスチックシートである請求項1記載の立体ワッペン
【請求項3】
樹脂フィルムは厚みが30~500μmであり、両ホットメルト層の融点に達する100~150℃で熱収縮を発生する請求項1記載の立体ワッペン。
【請求項4】
樹脂フィルムは、柔軟性が高くて着用感を損ねにくいポリウレタン系フィルムであり、図柄層の周縁を湾曲させるために両ホットメルト層の融点に対応する熱収縮温度を有するポリウレタンフィルムを選択する請求項3記載の立体ワッペン。
【請求項5】
両ホットメルト層は厚みは50~200μmであり、その融点は100~150℃である請求項1記載の立体ワッペン。
【請求項6】
中間ホットメルト層は、図柄層および樹脂フィルムと接着相性のよいポリウレタン系であり、下方ホットメルト層は中間ホットメルト層よりも融点が高くて耐久性が優れている請求項5記載の立体ワッペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、立体感を有するので意匠性が高く、且つ使用時に剥がれにくくて耐久性が優れている曲面状の立体ワッペンに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
布製ワッペンやエンブレムは緻密で美しい刺繍製品であり、ゴルフウェア、サッカーウェアや野球ユニフォームなどに貼着する。一般に刺繍製品はコスト高であるため、安価な樹脂製ワッペンを代用することが多い。樹脂製ワッペンは、凹凸感のある多色図柄になると製造工程が複雑化して製造コストがアップする。また、樹脂製ワッペンは、接着対象の衣類と比べて手触り、伸縮性や柔軟性などが悪くなりやすく、樹脂製ワッペンの縁が使用時に剥がれたり、該ワッペンの縫い付け個所から衣類が損傷することが頻発する。
【0003】
既存の樹脂製ワッペンに対して、特開2009-15064号では、転写用ワッペンとして表面素材が布帛であり、布帛の裏面に熱接着フィルムを接着した後に、レーザー切断機によって所定の平面形状になるように溶断する。このワッペンの周縁部はレーザー切断機によって溶断されるのでほつれが生じることが少なく、レーザー切断機によって、布帛と熱接着フィルムの一体物を同時に溶断するので、該ワッペンが複雑な平面形状であっても、その周縁部まで熱接着フィルムが存在する。
【0004】
この反面、特開2009-15064号では、布帛の裏面に熱接着フィルムを接着した薄いワッペン素材をレーザー切断機で溶断し、これを吸引機上に載置して吸引することでワッペン素材の余剰片を取り除くため、該吸引機へ載置する前にワッペン本体がワッペン素材から脱離したり、吸引機への載置時にワッペン本体がずれたりする。得たワッペン本体はレーザー切断時に変形を生じ、接着後のワッペン平面形状が歪むこともある。一方、本出願人が提案した特開2015-25933号では、ベースシート付着のワッペン素材をレーザー切断機でベースシートまでハーフカットするので、レーザー切断機で溶断する前にワッペン本体がワッペン素材から脱離することがない。得たワッペン本体はレーザー切断時に変形せず、接着後の平面形状も正確である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-15064号公報
特開2015-25933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特開2015-25933号に開示の布製ワッペン基材は、弱粘着性を有する剥離可能なキャリアフィルムを有することにより、ワッペン本体を被着体上に貼着する際に、該キャリアフィルムで仮止めして正確に位置決めできる。特開2015-25933号に開示した製造法では、ロール状の帯状布からキャリアフィルム付きのワッペン基材の作成に至るまで手作業を無くすことで安価に製造できる。布帛ワッペン本体は、高速織機によって多数枚同時に織成されることにより、特開2009-15064号に開示の樹脂製ワッペンよりも安価である。
【0007】
しかしながら、特開2015-25933号に開示の布製ワッペンは、ワッペン本体の裏面に平面形状が一致した単一のホットメルト接着層が存在するだけであるので、ジャケットなどの被着体に接着した際に布帛製のワッペン本体は平坦のままであり、意匠性と美観が高くならないという課題がある。また、接着された布帛製のワッペン本体が平坦のままであると、洗濯や外部からの衝撃に対して剥離しやすいという問題があり、これは特開2009-15064号に開示の樹脂製ワッペンでも同様である。
【0008】
本発明は、従来のワッペンに関する問題点を改善するために提案されたものであり、意匠性が高く、従来の加工技術では再現しにくい曲面状の立体ワッペンを提供することを目的としている。本発明の他の目的は、洗濯時および外部からの衝撃によって剥離しにくい曲面状の立体ワッペンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明における熱接着前のワッペン本体は、ワッペン熱接着温度で熱収縮を発生しない表面の図柄層と、該図柄層の下に設けた中間ホットメルト層と、該中間ホットメルト層を介して積層する樹脂フィルムと、該樹脂フィルムの下に設けた下方ホットメルト層とを有する。樹脂フィルムは両ホットメルト層の融点であるワッペン熱接着温度で溶融しないけれども熱収縮を生じることにより、ワッペンの熱接着時において図柄層の周縁が内側へ回り込んで湾曲状になる。この図柄層は、織地、編地、不織布、合成皮革布またはプラスチックシートであると好ましい。
【0010】
本発明に係る立体ワッペンにおいて、好ましくは樹脂フィルムは厚みが30~500μmであり、両ホットメルト層の融点に達する100~150℃で熱収縮を発生する。この樹脂フィルムは、柔軟性が高くて着用感を損ねにくいポリウレタン系フィルムであり、図柄層の周縁を湾曲させるために両ホットメルト層の融点に対応する熱収縮温度を有するポリウレタンフィルムを選択すると好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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