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公開番号2024033841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137712
出願日2022-08-31
発明の名称装飾品の製造方法
出願人個人
代理人個人,個人
主分類A44C 27/00 20060101AFI20240306BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】被加工物の表面に装飾溝を形成することにより装飾品を製造する装飾品の製造方法であって、意図した形状の装着溝を高精度且つ効率的に形成可能な装飾品の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】被加工物の表面に装飾溝を研削加工して形成することにより装飾品を製造する装飾品の製造方法であって、前記被加工物の表面における前記装飾溝を形成する予定の線状又は帯状の範囲である加工予定部に、該加工予定部に沿う予備溝を形成する予備加工工程と、該被加工物の後、前記被加工物に前記加工予定部に沿って前記装飾溝を形成する本加工工程とを有し、前記予備溝は、その断面積が前記装飾溝の断面積よりも小さく、且つ、その断面形状が前記装飾溝の断面形状とは非相似となる異形の形状に成形された。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物の表面に装飾溝を形成することにより装飾品を製造する装飾品の製造方法であって、
前記被加工物の表面における前記装飾溝を形成する予定の線状又は帯状の範囲である加工予定部に、該加工予定部に沿う予備溝を形成する予備加工工程と、
該被加工物の後、前記被加工物に前記加工予定部に沿って前記装飾溝を形成する本加工工程とを有し、
前記予備溝は、その断面積が前記装飾溝の断面積よりも小さく、且つ、その断面形状が前記装飾溝の断面形状とは非相似となる異形の形状に成形された
ことを特徴とする装飾品の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記予備溝が角溝状又はU字溝状に成形され、
前記装飾溝の断面がV字状に成形され、
前記予備溝の幅方向の中心位置が、前記装飾溝の幅方向におけるV字状断面の底側の位置に配された
請求項1に記載の装飾品の製造方法。
【請求項3】
前記被加工物の前記加工予定部に、前記予備溝よりも広い断面積を有する中仕上げ溝を、該加工予定部に沿って研削して形成する中仕上げ工程と、
中仕上げ工程の後、前記被加工物の前記加工予定部に、前記中仕上げ溝よりも広い断面積を有する仕上げ溝を、該加工予定部に沿って研削して形成する仕上げ工程と、
仕上げ工程の後、前記仕上げ溝を構成する凹状面を研磨することにより、最終仕上げ溝を得る最終仕上げ工程と、
最終仕上げ工程の後、前記最終仕上げ溝を構成する凹状面に鏡面仕上げをして前記装飾溝を得る最終鏡面仕上げ工程とを、前記本加工工程として、有する
請求項1又は2の何れかに記載の装飾品の製造方法。
【請求項4】
ワーク支持台によって姿勢変更可能に支持された被加工物における前記加工予定部に、姿勢変更を行いながら、マーキングを行って溝形成の準備を行う準備工程を有する
請求項1乃至3の何れかに記載の装飾品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明はネックレス,ブレスレット,ペンダント,ピアス等の身飾品やオブジェ等の置物類に使用される各種宝玉やガラス等の装飾品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
クリスタルガラス等の被加工物の表面に、装飾用の溝(装飾溝)を研削加工する加工工程を有し、この装飾溝によって幾何学的なカット模様を施して切子身飾品(装飾品)とした装飾品の製造方法が従来公知である。
【0003】
さらに、従来公知に方法を改良したものとして、前記加工工程(本加工工程)の他、該本加工工程の前段階において、被加工物の表面における装飾溝を形成する予定の線状又は帯状の範囲である加工予定部に、該加工予定部に沿う予備溝を形成する予備加工工程を、さらに有する装飾品の製造方法が開発され、公知になっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
このような装飾品の製造方法によれば、装飾溝を研削する際、それを形成する予定の範囲に予備溝が予め形成されているため、該装飾溝の形成を高精度に行うことが可能になる一方で、装飾溝及び予備溝は、その断面積は前者に比べて後者は小さいものの、その断面形状が互いに相似しているため、装飾溝の研削を開始する際の切れ込み抵抗が大きく、研削効率が悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-30516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、被加工物の表面に装飾溝を形成することにより装飾品を製造する装飾品の製造方法であって、意図した形状の装着溝を高精度且つ効率的に形成可能な装飾品の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、被加工物の表面に装飾溝を研削加工して形成することにより装飾品を製造する装飾品の製造方法であって、前記被加工物の表面における前記装飾溝を形成する予定の線状又は帯状の範囲である加工予定部に、該加工予定部に沿う予備溝を形成する予備加工工程と、該被加工物の後、前記被加工物に前記加工予定部に沿って前記装飾溝を形成する本加工工程とを有し、前記予備溝は、その断面積が前記装飾溝の断面積よりも小さく、且つ、その断面形状が前記装飾溝の断面形状とは非相似となる異形の形状に成形されたことを特徴としている。
【0008】
前記予備溝が角溝状又はU字溝状に成形され、前記装飾溝の断面がV字状に成形され、前記予備溝の幅方向の中心位置が、前記装飾溝の幅方向におけるV字状断面の底側の位置に配されたものとしてもよい。
【0009】
前記被加工物の前記加工予定部に、前記予備溝よりも広い断面積を有する中仕上げ溝を、該加工予定部に沿って研削して形成する中仕上げ工程と、中仕上げ工程の後、前記被加工物の前記加工予定部に、前記中仕上げ溝よりも広い断面積を有する仕上げ溝を、該加工予定部に沿って研削して形成する仕上げ工程と、仕上げ工程の後、前記仕上げ溝を構成する凹状面を研磨することにより、最終仕上げ溝を得る最終仕上げ工程と、最終仕上げ工程の後、前記最終仕上げ溝を構成する凹状面に鏡面仕上げをして前記装飾溝を得る最終鏡面仕上げ工程とを、前記本加工工程として、有するものとしてもよい。
【0010】
ワーク支持台によって姿勢変更可能に支持された被加工物における前記加工予定部に、姿勢変更を行いながら、マーキングを行って溝形成の準備を行う準備工程を有するものとしてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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