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公開番号
2024002228
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-01-11
出願番号
2022101300
出願日
2022-06-23
発明の名称
装身具
出願人
株式会社クロスフォー
代理人
個人
主分類
A44C
25/00 20060101AFI20231228BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】揺動範囲を広くすることができる揺動式の装身具を提供する。
【解決手段】装身具1は、第1部材11と、第1部材11を揺動可能に支持する第2部材12と、第2部材12を揺動可能に支持する第3部材13とを有する。第1部材11は、第1部材11の2つの場所を通る仮想的な第1揺動軸X1の周りで揺動し、第2部材12は、第2部材12の2つの場所を通る仮想的な第2揺動軸X2の周りで揺動し、第1揺動軸X1に平行な方向と第2揺動軸X2に平行な方向とが直交する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1部材と、
前記第1部材を揺動可能に支持する第2部材と、
前記第2部材を揺動可能に支持する第3部材とを有し、
前記第1部材は、前記第1部材の2つの場所を通る仮想的な第1揺動軸の周りで揺動し、
前記第2部材は、前記第2部材の2つの場所を通る仮想的な第2揺動軸の周りで揺動し、
前記第1揺動軸に平行な方向と前記第2揺動軸に平行な方向とが直交する、
装身具。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1部材は、2つの第1接触部において前記第2部材に接触するとともに、前記第2部材に吊り下げられており、
前記第1揺動軸は、前記2つの第1接触部を通り、
前記第2部材は、1つの第2接触部において前記第3部材に接触するとともに、前記第3部材に吊り下げられており、
前記第2部材と前記第3部材とは、それぞれ磁性部材を含み、
前記第2部材の前記磁性部材と前記第3部材の前記磁性部材とが磁力によって互いに引き合い、
前記第2揺動軸は、前記1つの第2接触部と、前記第2部材の前記磁性部材と、前記第3部材の前記磁性部材とを通り、
前記第2部材の前記磁性部材は、前記第2揺動軸上において前記第3部材の前記磁性部材と前記第2接触部との間に位置する、
請求項1に記載の装身具。
【請求項3】
前記第2部材は、前記第2接触部を含んだ第3湾曲面を有し、
前記第3部材は、前記第3湾曲面の前記第2接触部に接触する第4湾曲面を有し、
前記第3湾曲面は、前記第2接触部に向かって円弧状に窪んでおり、
前記第4湾曲面は、前記第2接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいる、
請求項2に記載の装身具。
【請求項4】
前記第2部材は、第3リングを含み、
前記第3リングの内周面が前記第3湾曲面を形成し、
前記第3部材は、第4リングを含み、
前記第4リングの内周面が前記第4湾曲面を形成する、
請求項3に記載の装身具。
【請求項5】
前記第1部材は、2つの第1接触部において前記第2部材と接触するとともに、前記第2部材に吊り下げられており、
前記第1揺動軸は、前記2つの第1接触部を通り、
前記第2部材は、2つの第2接触部において前記第3部材と接触するとともに、前記第3部材に吊り下げられており、
前記第2揺動軸は、前記2つの第2接触部を通る、
請求項1に記載の装身具。
【請求項6】
前記第2部材は、それぞれ1つの前記第2接触部を含んだ2つの第3湾曲面を有し、
前記第3部材は、前記第3湾曲面の前記1つの第2接触部にそれぞれ接触する2つの第4湾曲面を有し、
前記第3湾曲面は、前記第2接触部に向かって円弧状に窪んでおり、
前記第4湾曲面は、前記第2接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいる、
請求項5に記載の装身具。
【請求項7】
前記第2部材は、2つの第3リングを含み、
各前記第3リングの内周面が前記第3湾曲面を形成し、
前記第3部材は、2つの第4リングを含み、
各前記第4リングの内周面が前記第4湾曲面を形成する、
請求項6に記載の装身具。
【請求項8】
前記第1部材は、それぞれ1つの前記第1接触部を含んだ2つの第1湾曲面を有し、
前記第2部材は、前記第1湾曲面の前記1つの第1接触部にそれぞれ接触する2つの第2湾曲面を有し、
前記第1湾曲面は、前記第1接触部に向かって円弧状に窪んでおり、
前記第2湾曲面は、前記第1接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいる、
請求項2~請求項7のいずれか一項に記載の装身具。
【請求項9】
前記第1部材は、2つの第1リングを含み、
各前記第1リングの内周面が前記第1湾曲面を形成し、
前記第2部材は、2つの第2リングを含み、
各前記第2リングの内周面が前記第2湾曲面を形成する、
請求項8に記載の装身具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネックレスや指輪などの装身具に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
本体に吊り下げられた部品が揺動することによって、部品に固定された宝石が瞬いて見えるように構成された揺動式の装身具が知られている。例えば、下記の特許文献1には、フレームに対して宝石の台座部が揺動可能に吊り下げられた身飾品が記載されている。この身飾品では、台座部に設けられた2つのリングがフレームに設けられた2つのリングとそれぞれ連結されることにより、台座部が揺動可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5424435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す揺動式の装身具では、台座部に設けられた2つのリングとフレームに設けられた2つのリングとの接触部を通る仮想的な揺動軸の周りで揺動体(台座部と宝石)が揺動する。この揺動軸は、台座部の一方のリングとフレームの一方のリングとの接触部、及び、台座部の他方のリングとフレームの他方のリングとの接触部を通る仮想的な直線である。揺動軸の周りにおける揺動体の揺動角度は、例えばリングの内周面の曲率、内周面において接触するリング同士の摩擦の大きさ、揺動体の重さ、揺動体における重心の位置など、種々のパラメータによって決まる。これらのパラメータは、装身具の設計上の制約やデザイン上の制約を受けるため、パラメータの調整によって揺動角度を大きくすることには限界がある。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、揺動範囲を広くすることができる揺動式の装身具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様は、第1部材を揺動可能に支持する第2部材と、第2部材を揺動可能に支持する第3部材とを有し、第1部材は、第1部材の2つの場所を通る仮想的な第1揺動軸の周りで揺動し、第2部材は、第2部材の2つの場所を通る仮想的な第2揺動軸の周りで揺動し、第1揺動軸に平行な方向と第2揺動軸に平行な方向とが直交する装身具である。
この装身具において、第1部材は、第1揺動軸の周りで揺動するだけでなく、第2揺動軸の周りでも揺動可能である。そのため、1つの揺動軸の周りで揺動する場合に比べて第1部材の揺動範囲が広くなる。また、第1揺動軸に平行な方向と第2揺動軸に平行な方向とが直交することにより、第1部材の第1揺動軸の周りにおける揺動と第2揺動軸の周りにおける揺動とが干渉し難くなる。そのため、一方の揺動が他方の揺動の干渉を受けて減衰することが回避され易くなる。
【0007】
好適な一つの態様において、第1部材は、2つの第1接触部において第2部材に接触するとともに、第2部材に吊り下げられており、第1揺動軸は、2つの第1接触部を通り、第2部材は、1つの第2接触部において第3部材に接触するとともに、第3部材に吊り下げられており、第2部材と第3部材とは、それぞれ磁性部材を含み、第2部材の磁性部材と第3部材の磁性部材とが磁力によって互いに引き合い、第2揺動軸は、1つの第2接触部と、第2部材の磁性部材と、第3部材の磁性部材とを通り、第2部材の磁性部材は、第2揺動軸上において第3部材の磁性部材と第2接触部との間に位置する。
この場合、第2部材は、第2接触部を含んだ第3湾曲面を有してよく、第3部材は、第3湾曲面の第2接触部に接触する第4湾曲面を有してよく、第3湾曲面は、第2接触部に向かって円弧状に窪んでいてよく、第4湾曲面は、第2接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいてよい。
例えば、第2部材が第3リングを含んでよく、第3リングの内周面が第3湾曲面を形成してよく、第3部材が第4リングを含んでよく、第4リングの内周面が第4湾曲面を形成してよい。
【0008】
好適な他の一つの態様において、第1部材は、2つの第1接触部において第2部材と接触するとともに、第2部材に吊り下げられており、第1揺動軸は、2つの第1接触部を通り、第2部材は、2つの第2接触部において第3部材と接触するとともに、第3部材に吊り下げられており、第2揺動軸は、2つの第2接触部を通る。
この場合、第2部材は、それぞれ1つの第2接触部を含んだ2つの第3湾曲面を有してよく、第3部材は、第3湾曲面の1つの第2接触部にそれぞれ接触する2つの第4湾曲面を有してよく、第3湾曲面は、第2接触部に向かって円弧状に窪んでいてよく、第4湾曲面は、第2接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいてよい。
例えば、第2部材は、2つの第3リングを含んでよく、各第3リングの内周面が第3湾曲面を形成してよく、第3部材は、2つの第4リングを含んでよく、各第4リングの内周面が第4湾曲面を形成してよい。
【0009】
また、好適には、第1部材は、それぞれ1つの第1接触部を含んだ2つの第1湾曲面を有してよく、第2部材は、第1湾曲面の1つの第1接触部にそれぞれ接触する2つの第2湾曲面を有してよく、第1湾曲面は、第1接触部に向かって円弧状に窪んでいてよく、第2湾曲面は、第1接触部との接触部に向かって円弧状に窪んでいてよい。
例えば、第1部材は、2つの第1リングを含んでよく、各第1リングの内周面が第1湾曲面を形成してよく、第2部材は、2つの第2リングを含んでよく、各第2リングの内周面が第2湾曲面を形成してよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、揺動式の装身具において揺動範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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