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公開番号2023078537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021191698
出願日2021-11-26
発明の名称通信装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20230531BHJP(電気通信技術)
要約【課題】カウンタを用いて、同期処理のための適切なパルス信号を生成する。
【解決手段】通信装置は、外部クロックのタイミングでカウンタ値をインクリメントし、該カウンタ値が所定の最大値以上となった場合に該カウンタ値を所定の最小値に設定するように構成されたカウンタと、該カウンタの該カウンタ値を補正する補正部と、該カウンタの前記カウンタ値を所定の規定値と比較して、該カウンタ値が該規定値以上となった場合に、ローレベルとハイレベルを有するパルス信号のレベルを切り替えて出力し、該規定値に所定の値を加算して更新する信号制御部と、を有し、該補正部により該カウンタの該最小値を下回るような補正が行われた場合、もしくは、該更新された規定値が該規定値の取りうる所定の最大の規定値以上となった場合、該信号制御部は、該パルス信号の出力を、該カウンタ値に基づく一定期間、行わない。
【選択図】 図9
特許請求の範囲【請求項1】
通信装置であって、
外部クロックのタイミングでカウンタ値をインクリメントし、前記カウンタ値が所定の最大値以上となった場合に前記カウンタ値を所定の最小値に設定するように構成されたカウンタと、
前記カウンタの前記カウンタ値を補正する補正部と、
前記カウンタの前記カウンタ値を所定の規定値と比較して、前記カウンタ値が前記規定値以上となった場合に、ローレベルとハイレベルを有するパルス信号のレベルを切り替えて出力し、前記規定値に所定の値を加算して更新する信号制御部と、を有し、
前記補正部により前記カウンタの前記最小値を下回るような補正が行われた場合、もしくは、前記更新された規定値が前記規定値の取りうる所定の最大の規定値以上となった場合、前記信号制御部は、前記パルス信号の出力を、前記カウンタ値に基づく一定期間、行わない、
ことを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記補正部により前記カウンタの前記最小値を下回るような補正が行われた場合、前記カウンタは当該補正後の前記カウンタ値に前記最大値を加算し、前記信号制御部は、前記カウンタ値に前記最大値が加算されてから、前記カウンタ値が前記最大値以上となるまでの間、前記パルス信号の出力を行わないことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記信号制御部は、
前記補正部により前記カウンタの前記最小値を下回るような補正が行われた場合に、第1フラグを1にセットし、
前記カウンタにより前記補正後の前記カウンタ値に前記最大値が加算された後に、前記カウンタ値が前記最大値以上となった場合に、前記第1のフラグを0にセットし、
前記第1フラグが1にセットされている間、前記パルス信号の出力を行わないことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記更新された規定値が前記最大の規定値以上となった場合、前記信号制御部は、前記規定値を所定の初期値に更新し、前記規定値が前記初期値に更新されてから、前記カウンタ値が前記最大値以上となるまで間、前記パルス信号の出力を行わないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記信号制御部は、前記規定値が前記初期値に更新された場合に、第2フラグを1にセットし、前記規定値が前記初期値に更新された後に、前記カウンタ値が前記最大値以上となった場合に前記第2フラグを0にセットし、
前記第2フラグが1にセットされている間、前記パルス信号の出力を行わないことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記信号制御部は、前記パルス信号の出力を行わない間、前記カウンタ値が前記規定値以上とならないように、前記規定値を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記最大の規定値は、前記カウンタ値の前記最大値よりも大きい値であり、前記信号制御部は、前記規定値を前記最大の規定値に設定することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記カウンタにより前記カウンタ値をインクリメントする値は、前記外部クロックの周期の値であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記規定値に加算される前記所定の値は、可変に設定されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記信号制御部から出力された前記パルス信号に基づいて、所定の処理のための処理同期信号を生成する生成部をさらに有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻同期技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複数の機器で構成されるシステムにおいて、当該複数の機器間で同期を取って運用させる技術が、多分野にわたり利用されている。一例として、複数のカメラにより時刻同期して撮影された画像を用いて、リアルタイムで任意の視点の画像に切り替えて自由視点映像を作成する、スタジアムビジョンやボリュメトリックスタジオといった技術が挙げられる。
【0003】
高品位な自由視点映像を得るには、各カメラの撮影タイミングが正確に同期している必要がある。そのため、例えば、各カメラの制御を行う同期通信装置(端末)間の時刻同期のための技術としてPTP(Precision Time Protocol)が用いられている。また、例えば、同期通信装置とカメラ間の同期にはPulse Per Second(PPS)信号やGenLock信号といった同期信号が用いられている。また、同期通信装置の内部クロックには、ジッタ等の誤差が含まれ得るため、同期信号を揃えるレファレンスとしてGPS(Global Positioning System)といった高精度な時計を持ち、自身の時刻を配信するタイムサーバが用いられうる。
【0004】
同期信号の生成方法の1つに、カウンタを用いる方法がある。同期通信装置の内部クロックをカウントし、カウントした値(カウンタ値)を規定値と比較して出力の “0” (ローレベル)と “1” (ハイレベル)を切り替え、切り替え後に規定値に一定の値を加算する。この処理を繰り返すことで周期信号が生成される。カウンタ値は、必要に応じて、適宜加算・減算(補正)され、複数の同期通信装置でカウンタ値を揃えることで、当該複数の装置間で、位相が揃った周期信号を基にした同期信号が得られる。このカウンタの補正を行うための時刻を共有するのがPTP等の時刻同期プロトコルである。カウンタは有限数のビットで構成されているため、カウンタ値には最大値があり、最大値を超えると最小値にリセットされてカウントを継続する。
【0005】
特許文献1には、外部から補正を受け、最大値を超えると最小値にリセットされてカウントを継続するカウンタにおいて、リセットをまたいでカウンタを補正する手法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-148120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の手法では以下の課題が発生する。例えば、カウンタのカウンタ値の減算することにより当該カウンタを補正する場合、減算する値が現在のカウンタ値よりも大きいと、カウンタ値は現在のカウンタ値より大きくなる。このような場合には、正確な周期信号、すなわち同期信号が生成できなくなる。また、カウンタ値と規定値との比較のタイミングによっては、正確な同期信号が生成できない場合もある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、カウンタを用いて、同期処理のための適切なパルス信号を生成するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための一手段として、本発明の通信装置は以下の構成を有する。すなわち、通信装置であって、外部クロックのタイミングでカウンタ値をインクリメントし、前記カウンタ値が所定の最大値以上となった場合に前記カウンタ値を所定の最小値に設定するように構成されたカウンタと、前記カウンタの前記カウンタ値を補正する補正部と、前記カウンタの前記カウンタ値を所定の規定値と比較して、前記カウンタ値が前記規定値以上となった場合に、ローレベルとハイレベルを有するパルス信号のレベルを切り替えて出力し、前記規定値に所定の値を加算して更新する信号制御部と、を有し、前記補正部により前記カウンタの前記最小値を下回るような補正が行われた場合、もしくは、前記更新された規定値が前記規定値の取りうる所定の最大の規定値以上となった場合、前記信号制御部は、前記パルス信号の出力を、前記カウンタ値に基づく一定期間、行わない。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カウンタを用いて、同期処理のための適切なパルス信号を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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