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公開番号2023072702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2020105423
出願日2020-06-18
発明の名称細胞培養基材
出願人テルモ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20230518BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】疎水性高分子基材に対して細胞接着性を向上する手段を提供する。
【解決手段】表面自由エネルギーが33mJ/m2未満である高分子基材の少なくとも一方の面に、下記式(1)で表されるフルフリル(メタ)アクリレート由来の構成単位(1)から構成されかつ20万以上の重量平均分子量を有する重合体を含む被覆層を有する細胞培養基材。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2023072702000012.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">161</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面自由エネルギーが33mJ/m

未満である高分子基材の少なくとも一方の面に、
下記式(1)で表されるフルフリル(メタ)アクリレート由来の構成単位(1)から構成されかつ20万以上の重量平均分子量を有する重合体を含む被覆層を有する細胞培養基材:
JPEG
2023072702000010.jpg
26
161
式(1)中、R

は、水素原子またはメチル基であり、R

は、下記式(1-1)または下記式(1-2):
JPEG
2023072702000011.jpg
41
161
式(1-1)および式(1-2)中、R

は、炭素原子数1~3のアルキレン基である;で表される基である。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記重合体の重量平均分子量は、30万を超え80万以下である、請求項1に記載の細胞培養基材。
【請求項3】
前記高分子基材が、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、およびポリカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の細胞培養基材。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の細胞培養基材を有する、バイオリアクター。
【請求項5】
請求項4に記載のバイオリアクターを用いて幹細胞を培養する、幹細胞の培養方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞接着活性に優れる細胞培養基材ならびに当該細胞培養基材を用いるバイオリアクターおよび幹細胞の培養方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、再生医療や創薬の開発に際し、細胞培養技術が用いられている。特に幹細胞の使用に注目が集まっており、ドナー細胞から増殖した幹細胞を用いることにより、損傷や欠陥のある組織を修復・置換する技術が盛んに研究されている。ヒトを含め動物の細胞のほとんどは、浮遊状態では生存できず、何かに接着した状態で生存する接着(足場依存)性細胞である。このため、接着(足場依存)性細胞を高密度に培養して、生体組織と類似した培養組織を得るための機能的な培養基材の開発が様々行われている。
【0003】
細胞培養基材としては、従来、プラスチック(例えば、ポリスチレン)やガラスの容器が使用されてきたが、これらの細胞容器の表面にプラズマ処理などを施すことが報告されている。当該処理がなされた基材は、細胞との接着性に優れ、細胞の増殖および機能維持を行うことができる。
【0004】
一方、細胞培養基材(細胞培養容器)の構造は、従来の平面な皿(プレート)構造以外に、バッグ内に培養足場として多孔体を挿入した構造、中空糸(ホローファイバー)構造、スポンジ構造、綿状(ガラスウール)構造、複数のディッシュを積層した構造など、多様化が進んでいる。このように構造が多様化・複雑化した培養容器に対しては、プラズマ処理を行うことが困難もしくは不可能である。
【0005】
そこで、プラズマ処理以外の方法として、細胞との接着性(細胞接着性)を促す高分子化合物を用いる技術が提案されている。例えば、非特許文献1には、テトラヒドロフルフリルアクリレートのホモポリマー(PTHFA;ポリテトラヒドロフルフリルアクリレート)を含む溶液をポリエチレンテレフタレート(PET)膜に塗布することで、細胞培養基材への細胞接着性が向上することが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Colloids and Surfaces B; Biointerfaces 145 (2016) 586-596.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常の細胞皿では、非特許文献1に記載されるように、培地交換を行うために、PET等の親水性基材が使用される。一方、中空糸型バイオリアクターでは、高いガス交換能が要求される。当該観点から、疎水性高分子からなる基材を中空糸膜に使用することが好ましい。したがって、疎水性高分子基材に対して優れた細胞接着性が求められている。
【0008】
したがって、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、疎水性高分子基材に対して細胞接着性を向上する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、特定の構造を有するフルフリル(メタ)アクリレート由来の構成単位(1)を有しかつ特定以上の分子量を有する重合体を用いて疎水性高分子基材の表面に被覆することによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、上記目的は、表面自由エネルギーが33mJ/m

未満である高分子基材の少なくとも一方の面に、下記式(1)で表されるフルフリル(メタ)アクリレート由来の構成単位(1)から構成されかつ20万以上の重量平均分子量を有する重合体を含む被覆層を有する細胞培養基材によって達成できる。
(【0011】以降は省略されています)

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