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公開番号2025181280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024089164
出願日2024-05-31
発明の名称車両の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60W 30/16 20200101AFI20251204BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の制御装置において、ACC機能を実行する際に、ドライバによる煩雑な操作を軽減しながら、個々のユーザに適したACC機能の設定状態を決定できるようにする。
【解決手段】車両の制御装置20は、ユーザによって設定可能な設定車速と設定車間距離を含むユーザ設定に従って、車両が走行している車線内に先行車が存在しない場合は前記設定車速を維持して定速走行を行い、先行車が存在する場合は前記設定車間距離を維持して前記先行車への追従走行を行うACC機能を実行するように構成されたACC制御部21と、遠隔地のサーバ16および/または前記車両の周囲に存在する他車両から送信される、複数の他車両のACC機能の設定状態の情報を取得するように構成された他車情報取得部22と、前記他車情報取得部22から、前記車両が走行している走行ルートにおける複数の他車両のACC機能の設定状態を取得すると、前記車両の前記ACC機能の設定状態を決定するように構成されたACC設定決定部24とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザによって設定可能な設定車速と設定車間距離を含むユーザ設定に従って、車両が走行している車線内に先行車が存在しない場合は前記設定車速を維持して定速走行を行い、先行車が存在する場合は前記設定車間距離を維持して前記先行車への追従走行を行うACC機能を実行するように構成されたACC制御部と、
遠隔地のサーバおよび/または前記車両の周囲に存在する他車両から送信される、複数の他車両のACC機能の設定状態の情報を取得するように構成された他車情報取得部と、
前記他車情報取得部から、前記車両が走行している走行ルートにおける複数の他車両のACC機能の設定状態を取得すると、前記車両の前記ACC機能の設定状態を決定するように構成されたACC設定決定部と
を備える、車両の制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記車両が過去に走行した走行ルートを保存するように構成されたルート保存部と、
前記車両が前記ACC機能の作動をオン/オフしたことを示す作動情報を含む前記ACC機能の作動履歴を、前記走行ルートに関連付けて保存するように構成されたACC履歴保存部と、
前記車両が、前記ルート保存部に保存されて前記ACC機能の前記作動履歴が関連付けられた前記走行ルートを走行している場合に、前記他車情報取得部から前記複数の他車両の前記ACC機能の設定状態を取得すると、前記車両の前記ACC機能の前記設定状態の提案を提示するように構成された設定提案部をさらに備え、
前記ACC設定決定部は、前記設定提案部による前記設定状態の提案がユーザによって承認されると、前記設定提案部による前記設定状態の提案を前記車両の前記ACC機能の前記設定状態として決定する、請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の作動のオン/オフの状態を含み、
前記ACC設定決定部は、前記複数の他車両がACC機能の作動をオンしていた場合、前記ACC機能の前記設定状態として、前記車両の前記ACC機能の作動をオンすることを決定する、請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の作動のオン/オフの状態を含み、
前記設定提案部は、前記複数の他車両がACC機能の作動をオンしていた場合、前記ACC機能の前記設定状態として、前記車両の前記ACC機能の作動をオンすることを提案する、請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の前記ユーザ設定の設定車速を含み、
前記ACC設定決定部によって決定される前記設定車速は、前記他車情報取得部によって取得された前記複数の他車両の設定車速のうちの最頻値である、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
【請求項6】
前記車両が走行している走行ルートの道路に指定された制限速度を取得するように構成された制限速度取得部をさらに備え、
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の前記ユーザ設定の設定車速を含み、
前記ACC設定決定部によって決定される前記設定車速は、前記車両が前記走行ルートを走行している場合に、前記他車情報取得部によって取得された前記複数の他車両の設定車速のうち、前記制限速度以下の最頻値である、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
【請求項7】
前記車両が走行している走行ルートの道路に指定された制限速度を取得するように構成された制限速度取得部をさらに備え、
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の前記ユーザ設定の設定車速を含み、
前記ACC設定決定部によって決定される前記設定車速は、前記車両が前記走行ルートを走行している場合に、前記他車情報取得部によって取得された前記複数の他車両の設定車速のうちの最頻値と、前記走行ルートの前記制限速度のうち、いずれか小さい方の速度である、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
【請求項8】
前記ACC機能の前記設定状態は、前記ACC機能の前記ユーザ設定の設定車速を含み、
前記車両が走行している走行ルートが、前記ルート保存部に保存された過去の走行ルートとは異なる場合、前記設定提案部は、前記他車情報取得部によって取得された前記走行ルートにおける前記複数の他車両の設定車速のうちの最頻値を、前記ACC機能の前記設定車速として提案する、請求項2に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アダプティブクルーズコントロール機能を実行するように構成された車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ドライバの運転操作を支援するために、車両が適切な車間距離を保って走行するように車間距離制御を行うアダプティブクルーズコントロール(ACC)機能が知られている。ACC機能の実行中、車両は、ドライバが設定した設定車間距離を保ちながら先行車に追従するように加速および減速が制御され、また、先行車がいない場合はドライバが設定した設定車速を維持して走行するように制御される。
【0003】
例えば特許文献1には、先行車両に追従して自車両を走行させる制御を行う車両制御装置において、制限速度を示す数字、旋回時制限車速および交通流速に基づいて提案設定車速を設定し、ヘッドアップディスプレイに設定された提案設定車速を表示するものが開示されている。この装置においては、提案設定車速を表示した後、許可スイッチから許可信号が入力されると、ACC機能の設定車速を、提案設定車速が示す値に変更するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-215769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、ACC機能を実行する際には、ドライバが自らスイッチ操作などを行うことにより、ACC機能の作動をオンした状態で、設定車速および設定車間距離などを決定する必要がある。例えば、ユーザ設定の設定車速は、ドライバが希望する車速まで加速したうえでドライバがスイッチ操作を行う、またはドライバがスイッチ操作によって希望する車速を設定することにより、決定される。すなわち、ACC機能を実行するため、ドライバは、設定車速および設定車間距離等を決定するために煩雑な手動操作を行う必要がある。
【0006】
ところで、車両が走行している走行ルートにおいて、複数の他車両がACC機能を利用して走行している場合は、その走行ルートはACC機能を利用するのに適した環境であると考えられる。しかし、ドライバが、ユーザ設定のための煩雑な手動操作を負担に感じてACC機能を作動させないと、車両が備えるACC機能を有効に活用することができない。
【0007】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、ACC機能を実行する際に、ドライバによる煩雑な操作を軽減しながら、個々のユーザに適したACC機能の設定状態を決定できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、車両の制御装置は、ユーザによって設定可能な設定車速と設定車間距離を含むユーザ設定に従って、車両が走行している車線内に先行車が存在しない場合は前記設定車速を維持して定速走行を行い、先行車が存在する場合は前記設定車間距離を維持して前記先行車への追従走行を行うACC機能を実行するように構成されたACC制御部と、遠隔地のサーバおよび/または前記車両の周囲に存在する他車両から送信される、複数の他車両のACC機能の設定状態の情報を取得するように構成された他車情報取得部と、前記他車情報取得部から、前記車両が走行している走行ルートにおける複数の他車両のACC機能の設定状態を取得すると、前記車両の前記ACC機能の設定状態を決定するように構成されたACC設定決定部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る車両の制御装置は、ACC機能を実行する際に、ドライバによる煩雑な操作を軽減しながら、個々のユーザに適したACC機能の設定状態を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の第1の実施の形態における車両の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
図2は、第1の実施の形態におけるACC機能の設定状態の決定処理の流れを説明するフローチャートである。
図3は、第2の実施の形態におけるACC機能の設定状態の決定処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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