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公開番号
2025179217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-09
出願番号
2025153652,2021076419
出願日
2025-09-16,2021-04-28
発明の名称
有機金属化合物とそれを含む有機発光素子及び有機発光素子を含む電子装置
出願人
三星ディスプレイ株式會社
,
Samsung Display Co.,Ltd.
代理人
弁理士法人共生国際特許事務所
主分類
C07F
15/00 20060101AFI20251202BHJP(有機化学)
要約
【課題】有機金属化合物とそれを含む有機発光素子及び有機発光素子を含む電子装置を提供する。
【解決手段】本発明の有機金属化合物は、4.0~10.5の電荷捕獲能(CCA)を有し、遷移金属、及び遷移金属と結合されたn個の配位子を含み、nは、1~6の整数であり、n個の配位子は、炭素、窒素、又はそれらの組み合わせを介して遷移金属と結合された配位子を少なくとも一つ含み、n個の配位子は、2個の酸素を介して遷移金属と結合された配位子を含まない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
4.0~10.5の電荷捕獲能(CCA)を有する有機金属化合物であって、
前記電荷捕獲能(CCA)は、下記<数式1>で表され、
遷移金属、及び前記遷移金属と結合されたn個の配位子を含み、
前記nは、1~6の整数であり、
前記n個の配位子は、炭素、窒素、又はそれらの組み合わせを介して前記遷移金属と結合された配位子を少なくとも一つ含み、
前記n個の配位子は、2個の酸素を介して前記遷移金属と結合された配位子を含まないことを特徴とする有機金属化合物。
〔数1〕
電荷捕獲能(CCA)=5×10
-9
×DM×PD
前記<数式1>で、
DMは、ハートリー原子単位に基づき、密度汎関数(DFT)計算によって評価された前記有機金属化合物の双極子モーメントであり、
PDは、ハートリー原子単位に基づき、密度汎関数(DFT)計算によって評価された前記有機金属化合物の偏極行列式である。
続きを表示(約 4,000 文字)
【請求項2】
4.30~10.25の電荷捕獲能(CCA)を有することを特徴とする請求項1に記載の有機金属化合物。
【請求項3】
緑色光を放出することを特徴とする請求項1に記載の有機金属化合物。
【請求項4】
490nm~550nmの最大発光波長を有する光を放出することを特徴とする請求項1に記載の有機金属化合物。
【請求項5】
前記遷移金属は、イリジウム、オスミウム、ロジウム、又はレニウムであり、
前記nは、3であり、
前記n個の配位子は、それぞれ、炭素、窒素、又はそれらの組み合わせを介して前記遷移金属と結合された二座配位子であることを特徴とする請求項1に記載の有機金属化合物。
【請求項6】
下記化学式1又は2で表されることを特徴とする請求項1に記載の有機金属化合物。
〔化1〕
M
1
(L
1
)
n1
(L
2
)
n2
〔化2〕
M
2
(L
1
)(L
11
)
前記化学式1で、M
1
は、イリジウム、オスミウム、ロジウム、又はレニウムであり、
前記化学式1で、n1及びn2は、互いに独立して、1又は2であり、n1+n2は、3であり、
前記化学式2で、M
2
は、白金、パラジウム、又は金であり、
前記化学式1及び2で、L
1
及びL
2
は、互いに独立して、炭素、窒素、又はそれらの組み合わせを介して前記遷移金属と結合された二座配位子であり、
前記化学式2で、L
11
は、二座配位子であり、
前記化学式1で、i)前記L
1
と前記L
2
とは、互いに同一であるか、或いはii)前記L
1
と前記L
2
とは、互いに異なり、
前記化学式1で、i)n1が2である場合、2個のL
1
は、互いに同一であるか、ii)n1が2である場合、2個のL
1
は、互いに異なるか、iii)n2が2である場合、2個のL
2
は、互いに同一であるか、或いはiv)n2が2である場合、2個のL
2
は、互いに異なり、
前記化学式2で、i)前記L
1
と前記L
11
とは、互いに同一であるか、或いはii)前記L
1
と前記L
11
とは、互いに異なり、
前記化学式1のn1個のL
1
、及びn2個のL
2
のうちの2以上は、選択的に、第1連結基を介して互いに連結され、4座配位子又は六座配位子を形成し、
前記化学式2のL
1
とL
11
とは、選択的に、第1連結基を介して互いに連結され、4座配位子を形成する。
【請求項7】
前記化学式1及び2で、L
1
は、下記化学式3-1で表される配位子であり、
前記化学式1で、L
2
は、下記化学式3-2で表される配位子であることを特徴とする請求項6に記載の有機金属化合物。
TIFF
2025179217000188.tif
55
128
TIFF
2025179217000189.tif
61
128
前記化学式3-1及び3-2で、
*及び*’のそれぞれは、前記化学式1のM
1
との結合サイト、又は前記化学式2のM
2
との結合サイトであり、
Y
1
乃至Y
4
は、それぞれ独立して、N又はCであり、
前記化学式1のM
1
及び前記化学式2のM
2
のそれぞれと、前記化学式3-1のY
1
との結合は、配位結合であり、前記化学式1のM
1
及び前記化学式2のM
2
のそれぞれと、前記化学式3-1のY
2
との結合は、共有結合であり、前記化学式1のM
1
と、前記化学式3-2のY
3
との結合は、配位結合であり、前記化学式1のM
1
と、前記化学式3-2のY
4
との結合は、共有結合であり、
環CY
1
乃至環CY
4
は、それぞれ独立して、C
5
-C
30
炭素環基又はC
2
-C
30
ヘテロ環基であり、
T
1
及びT
3
は、互いに独立して、単一結合、二重結合、*-N(R
7
)-*’、*-B(R
7
)-*’、*-P(R
7
)-*’、*-C(R
7
)(R
8
)-*’、*-Si(R
7
)(R
8
)-*’、*-Ge(R
7
)(R
8
)-*’、*-S-*’、*-Se-*’、*-O-*’、*-C(=O)-*’、*-S(=O)-*’、*-S(=O)
2
-*’、*-C(R
7
)=*’、*=C(R
7
)-*’、*-C(R
7
)=C(R
8
)-*’、*-C(=S)-*’、又は*-C≡C-*’であり、前記*及び前記*’は、それぞれ隣接原子との結合サイトであり、
A
1
乃至A
4
は、それぞれ独立して、単一結合、少なくとも一つのR
10a
【請求項8】
前記化学式3-1及び3-2で、Y
1
及びY
3
は、Nであり、Y
2
及びY
4
は、Cであることを特徴とする請求項7に記載の有機金属化合物。
【請求項9】
前記化学式3-1及び3-2で、環CY
1
乃至環CY
4
は、それぞれ独立して、i)第1環、ii)第2環、iii)2以上の第1環が互いに縮合された縮合環、iv)2以上の第2環が互いに縮合された縮合環、又はv)1以上の第1環と、1以上の第2環とが互いに縮合された縮合環であり、
前記第1環は、シクロペンタン基、シクロペンタジエン基、フラン基、チオフェン基、ピロール基、シロール基、ゲルモール基、ボロール基、ホスホール基、オキサゾール基、オキサジアゾール基、オキサトリアゾール基、チアゾール基、チアジアゾール基、チアトリアゾール基、ピラゾール基、イミダゾール基、トリアゾール基、テトラゾール基、アザシロール基、アザゲルモール基、アザボロール基、又はアザホスホール基であり、
前記第2環は、アダマンタン基、ノルボルナン基、ノルボルネン基、ビシクロ[1.1.1]ペンタン基、ビシクロ[2.1.1]ヘキサン基、ビシクロ[2.2.2]オクタン基、シクロヘキサン基、シクロヘキセン基、ベンゼン基、ピリジン基、ピリミジン基、ピラジン基、ピリダジン基、又はトリアジン基であることを特徴とする請求項7に記載の有機金属化合物。
【請求項10】
前記化学式3-1及び3-2で、Y
1
及びY
3
は、Nであり、環CY
1
及び環CY
3
は、互いに独立して、下記化学式CYN-1~CYN-52のうちの一つで表される基であり、
前記化学式3-1及び3-2で、Y
2
及びY
4
は、Cであり、環CY
2
及び環CY
4
は、互いに独立して、下記化学式CYC-1~CYC-65のうちの一つで表される基であることを特徴とする請求項7に記載の有機金属化合物。
TIFF
2025179217000190.tif
246
150
TIFF
2025179217000191.tif
217
148
TIFF
2025179217000192.tif
251
151
前記化学式CYN-1~CYN-52で、X
1
は、O、S、N、C、又はSiであり、*’は、前記化学式1のM
1
、又は前記化学式2のM2との結合サイトであり、*”は、前記化学式3-1及び3-2のT
1
又はT
3
との結合サイトであり、
前記化学式CYC-1~CYC-65で、X
2
は、O、S、N、C、又はSiであり、*は、前記化学式1のM
1
、又は前記化学式2のM
2
との結合サイトであり、*”は、前記化学式3-1及び3-2のT
1
又はT
3
との結合サイトである。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機金属化合物とそれを含む有機発光素子及び有機発光素子を含む電子装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
有機発光素子(organic light emitting device)は、自発光型素子であり、視野角、応答時間、輝度、駆動電圧、及び応答速度の特性に優れ、多色化が可能である。
【0003】
一例によると、有機発光素子は、アノード、カソード、及びアノードとカソードとの間に配されて発光層を含む有機層を含む。アノードと発光層との間には正孔輸送領域が具備され、発光層とカソードとの間には電子輸送領域が具備される。アノードから注入された正孔は正孔輸送領域を経由して発光層に移動し、カソードから注入された電子は電子輸送領域を経由して発光層に移動する。正孔及び電子は、発光層領域で再結合して励起子(exciton)を生成する。励起子が励起状態で基底状態に変わりながら光が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-39713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、新規の有機金属化合物とそれを採用した有機発光素子及び有機発光素子を含む電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による有機金属化合物は、
4.0~10.5の電荷捕獲能(CCA:charge capture ability)を有し、
前記電荷捕獲能(CCA)は、下記<数式1>で表され、
遷移金属、及び前記遷移金属と結合されたn個の配位子を含み、
前記nは、1~6の整数であり、
前記n個の配位子は、炭素、窒素、又はそれらの組み合わせを介して前記遷移金属と結合された配位子を少なくとも一つ含み、
前記n個の配位子は、2個の酸素を介して前記遷移金属と結合された配位子を含まない。
〔数1〕
電荷捕獲能(CCA)=5×10
-9
×DM×PD
前記<数式1>で、
DMは、ハートリー原子単位(Hartree atomic units)に基づき、密度汎関数(DFT)計算によって評価された前記有機金属化合物の双極子モーメント(dipole moment)であり、
PDは、ハートリー原子単位に基づき、密度汎関数(DFT)計算によって評価された前記有機金属化合物の偏極行列式(polarizability determinant)である。
【0007】
他の側面によると、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配されて発光層を含む有機層と、を有し、前記有機層は、前記有機金属化合物を1種以上含む有機発光素子が提供される。
【0008】
前記有機金属化合物は、発光層に含まれ、該発光層に含まれる有機金属化合物は、ドーパントの役割を行う。
【0009】
更に他の側面によると、前記有機発光素子を含む電子装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、有機金属化合物を有機発光素子の発光層のドーパントとして使用することで、相対的に低い濃度でドーピングしても長寿命の有機発光素子を具現することができるため、有機金属化合物を利用することにより、低コストで長寿命の有機発光素子を量産することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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