TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025179861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024086728
出願日2024-05-29
発明の名称新規顕色剤及び記録材料
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C07C 311/58 20060101AFI20251204BHJP(有機化学)
要約【課題】印字部が熱安定性、耐アルコール性に優れる記録材料を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025179861000012.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">23</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(1)中、Xはハロゲン原子または炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。R1は炭素数7乃至12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。)で表される化合物、該化合物を含有する顕色剤、該顕色剤を含有する記録材料、該記録材料を含む感熱記録層、及び該感熱記録層を有する感熱記録紙。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)
TIFF
2025179861000011.tif
23
170
(式(1)中、Xはハロゲン原子、炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、または炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基を表す。R
1
は炭素数7乃至12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。)
で表される化合物。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記式(1)において、Xがハロゲン原子または炭素数1乃至4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記式(1)において、Xがメチル基である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の化合物を含有する顕色剤。
【請求項5】
請求項4に記載の顕色剤を含有する記録材料。
【請求項6】
請求項5に記載の記録材料を含む感熱記録層。
【請求項7】
請求項6に記載の感熱記録層を有する感熱記録紙。
【請求項8】
請求項5に記載の記録材料を含むインク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規顕色剤及び該顕色剤を含有する記録材料に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、熱、圧力、光等のエネルギーを用いた科学的発色システムが数多く知られている。その中で、染料前駆体であるロイコ染料及びロイコ染料と接触して発色する顕色剤の2成分発色系からなる発色システムは広く記録材料に利用されている。例えば、感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフェノール性化合物等の顕色剤とをそれぞれ微粒子状に分散化した後に両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を添加して得られた塗工液を、紙、フィルム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料と顕色剤の一方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発色記録(印字)を得るものである。
このような感熱記録材料を発色させるためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用いられる。感熱記録法は他の記録法と比較して、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像・定着の必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、ファクシミリ分野、コンピューターのアウトプット、電卓などのプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、自動券売機分野、感熱記録型ラベル分野等に広く用いられている。
【0003】
近年、ロイコ染料と顕色剤を含む記録材料の使用用途は、色素とロイコ染料の可逆的な反応を利用することにより、示温材料として食品や飲料の分野や、変色材料として玩具や筆記具の分野等で拡大している。用途の拡大によって使用環境が多様化するのに伴い、得られた発色記録には種々の環境に対する耐性、例えば、耐熱性、耐湿性、耐水性、耐光性、耐油性、耐アルコール性、耐可塑性等が求められている。
【0004】
一般にフェノール性水酸基を有する顕色剤は顕色能が高く、中でも発色濃度の高さから、例えば特許文献1に示される2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニルプロパン)(ビスフェノールA)及び特許文献2に示される4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノールS)をはじめとしたビスフェノール系化合物が数多く報告されている。しかしながら、ビスフェノールA等のフェノール系化合物は、エンドクリン問題からその使用が問題とされており、フェノール構造を含まない非フェノール系の顕色剤が要望されている。非フェノール系顕色剤としては、例えば特許文献3や4に示されるジフェニルウレア系の顕色性化合物が報告されている。しかしながら、これらの文献に示されるジフェニルウレア系の顕色剤は、フェノール系顕色剤と比較して、熱安定性が低く、比較的短時間加熱下に暴露されただけで発色記録が退色、消失するという欠点があるため、用途拡大に一定の制約を受けている。この他、特許文献5や6に示されるスルホニルウレア系の顕色性化合物が報告されているが、発色性や熱安定性、耐アルコール性をバランスよく満たす記録材料の開発が強く望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第3539375号明細書
特開昭57-11088号公報
国際公開2014/080615
特開平8-059603号公報
特開2023-66217
特開平7-257033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、印字部が熱安定性、耐アルコール性に優れる記録材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有する化合物を顕色剤として含有する記録材料を用いることにより上記の課題が解決することを見出し、本発明を完成させたものである。
即ち本発明は、下記[1]~[8]に関する。
[1]
下記一般式(1)
TIFF
2025179861000001.tif
23
170
(式(1)中、Xはハロゲン原子、炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、または炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基を表す。R
1
は炭素数7乃至12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。)
で表される化合物。
[2]
上記式(1)において、Xがハロゲン原子または炭素数1乃至4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基である上記[1]に記載の化合物。
[3]
上記式(1)において、Xがメチル基である上記[1]に記載の化合物。
[4]
上記[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の化合物を含有する顕色剤。
[5]
上記[4]に記載の顕色剤を含有する記録材料。
[6]
上記[5]に記載の記録材料を含む感熱記録層。
[7]
上記[6]に記載の感熱記録層を有する感熱記録紙。
[8]
上記[4]に記載の記録材料を含むインク。
【発明の効果】
【0008】
一般式(1)で表される新規化合物は顕色剤として、印字部が高い熱安定性、耐アルコール性を示す記録材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の化合物は、上記一般式(1)で表される。
【0010】
式(1)中、Xはハロゲン原子、炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、または炭素数1乃至8の直鎖若しくは分岐鎖のアルコキシ基を表す。R
1
は炭素数7乃至12の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。
式(1)のXが表すハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられ、フッ素原子、塩素原子が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

クミアイ化学工業株式会社
多形
1か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
今日
株式会社日本触媒
(メタ)アクリレート化合物
8日前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
2か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩誘導体の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩臭化物の製造方法
21日前
大阪瓦斯株式会社
メタン製造システム
2か月前
本田技研工業株式会社
CO2変換方法
2か月前
ステラケミファ株式会社
リン化合物の製造方法
13日前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
2か月前
個人
IL-17産生誘導能を有する化合物及びその用途
2か月前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
8日前
株式会社プロテリアル
触媒複合物を用いたメタネーション反応器
22日前
上野製薬株式会社
高純度芳香族ジオールの製造方法
8日前
上野製薬株式会社
高純度芳香族ジオールの製造方法
8日前
国立大学法人東京農工大学
化合物の製造方法
6日前
株式会社成和化成
アスコルビン酸誘導体又はその塩及びその化粧料
1か月前
岐阜市
化合物、アジュバント組成物および医薬組成物
2か月前
花王株式会社
抗ヒトノロウイルス抗体
2か月前
日油株式会社
ペルフルオロアシル過酸化物の製造方法。
2か月前
住友化学株式会社
金属有機構造体
1か月前
公立大学法人大阪
細胞質送達剤及びその使用
2か月前
住友化学株式会社
プロピレンの製造方法
1か月前
大成建設株式会社
気体貯蔵放出材料
13日前
個人
カルシウム含有希少糖シロップおよびそのマイクロ波加熱による製造法
1か月前
室町ケミカル株式会社
尿素水製造システム及び尿素水製造方法
2か月前
国立大学法人大阪大学
メタン反応装置
今日
株式会社トクヤマ
有機ケイ素化合物の製造方法
1か月前
新日本理化株式会社
不飽和アルコールの製造設備
2か月前
新日本理化株式会社
不飽和アルコールの製造方法
2か月前
旭化成株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
2か月前
旭化成株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
2か月前
住友ベークライト株式会社
カルバミン酸化合物の製造方法
今日
山田化学工業株式会社
フォトクロミック化合物
1か月前
続きを見る