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公開番号
2025178289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025151400,2024028557
出願日
2025-09-11,2019-05-02
発明の名称
合成キメラワクシニアウイルス
出願人
トニックス ファーマ ホールディングス リミテッド
,
エバンス, デイビッド
,
ノイス, ライアン
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
7/01 20060101AFI20251128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】合成キメラワクシニアウイルスの提供。
【解決手段】本発明は、様々な態様では、合成キメラワクシニアウイルスまたはそのようなウイルスを含む組成物、ならびにそのような合成キメラワクシニアウイルスを製造するためのシステムおよび方法の開発および使用に関する。合成キメラワクシニアウイルスは、とりわけ、ウイルスワクチンとして、または腫瘍溶解性応答の生成および医薬製剤の作製のために好適である。本開示は、一態様では、合成キメラワクシニアウイルス(例えば、scVACV)が、ワクシニアウイルスゲノムの化学合成された重複断片から製造することができるとの知見に基づく。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
図面に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願に付随する配列表は、テキスト形式でEFS-ウェブを通して電子的に提出され、これにより参照により本明細書に完全に組み込まれる。配列表を含むテキストファイルの名称は、104545-0031-WO-SequenceListing.txtである。2019年5月2日に作成されたテキストファイルは、288,652バイトのサイズである。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポックスウイルス(Poxviridae科のメンバー)は、ヒトおよび動物の両方に感染することができる二本鎖DNAウイルスである。ポックスウイルスは、宿主範囲に基づいて2つの亜科に分類される。脊椎動物の宿主に感染するChordopoxviridae亜科は8属からなり、そのうち4属(Orthopoxvirus、Parapoxvirus、MolluscipoxvirusおよびYatapoxvirus)は、ヒトに感染することが知られている。天然痘は、Orthopoxvirus(OPV)属のメンバーである痘瘡ウイルス(VARV)による感染によって引き起こされる。OPV属は、ラクダ痘ウイルス(CMLV)、牛痘ウイルス(CPXV)、エクトロメリアウイルス(ECTV、「マウス痘因子」)、馬痘ウイルス(HPXV)、サル痘ウイルス(MPXV)、ウサギ痘ウイルス(RPXV)、アライグマ痘ウイルス、スカンク痘ウイルス、アレチネズミ痘ウイルス、ウアシンギシュー病ウイルス、ワクシニアウイルス(VACV)、痘瘡ウイルス(VARV)およびハタネズミ痘ウイルス(VPV)を含むいくつかの遺伝的に関連している形態学的に同一のウイルスを含む。VARV以外に、VACV、MPXVおよびCPXVを含む、少なくとも3つの他のOPVがヒトに感染することが知られている。これまで、「生」のVACVによるワクチン接種が、天然痘に対する唯一の証明された防御である。ワクチン接種の攻撃的なプログラムは、1980年に天然痘の根絶につながり、公衆へのルーチンの種痘は中止された。しかし、VARVおよび他のOPVに対して個体にワクチン接種をする、新規の安全で効果的な手段を見出すための必要性がまだある。
【0003】
VACVの様々な調製物が、天然痘ワクチンとして使用されてきた。これらのほとんどはいくつかの近縁のウイルス(例えば、Dryvax)を含み、1つは単一の分子クローン、ACAM2000を含む。しかし、Dryvaxおよび他のVACVワクチンのように、ACAM2000でさえも、心筋症および心外膜炎を含む重大な副作用を伴う。リスクを低減するために、ACAM2000ワクチンは他の生ワクチンと同様に、がん、免疫不全を有する個体、臓器移植レシピエント、アトピー性皮膚炎、湿疹、乾癬、心臓状態を有する患者、および免疫抑制薬を服用中の患者を除外する多数の禁忌を有する。米国の人口の15~50%がこれらのカテゴリーのうちの1つに該当するだろうと推定され、より安全なワクチンまたはワクチン接種プロトコールの開発の必要性が確認されている(Kennedy et al., 2007 Kennedy R, Poland GA. 2007. T-Cell epitope discovery
for variola and vaccinia viruses. Rev Med Viroll7: 93-113)。したがっ
て、DryvaxまたはACAM2000(商標)に有効性において類似しているが、より安全であるワクチンの開発の必要性がある。
【0004】
ワクチン製造プロセスの均一性および一貫性を確保するために、安全、純粋、強力および有効なワクチンの生産は、品質保証手順を必要とする。過去には、黄熱、インフルエンザ、はしかおよびおたふく風邪に対するワクチンの製造のためにウイルスを増殖させるために、発育鶏卵または初代ニワトリ胚線維芽細胞培養物が使用されてきた。ニワトリに感染するかもしれない偶発の因子はヒトに感染せず、病原性ではないだろうと考えられていたため、これらの培養基は許容できるとみなされていた(FDA Briefing Document Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting. September 19, 2012)。しかし、ウイルス親和性が変化すれば、安全性は損なわれる可能性がある。
【0005】
ワクチンの製造のためのウイルスの増殖のために、他の培養基、例えば、天然痘ワクチンのために子ウシリンパ液が使用された。子ウシを天然痘で接種した後、白血球を含有するリンパ液を抽出し、キャピラリー管に保存する。次いで、これは、天然痘に対して人々にワクチン接種をするために使用される。しかし、ウシ海綿状脳症またはスクレーピープリオンによる汚染のリスクがある。現代のワクチンのための規制およびガイドラインは、使用される全ての材料がBSEフリーの部位からのものでなければならないと述べているが、スクレーピーフリー部位の状態については何もない。1980~1982年に生産されたDryvaxワクチンは、現代の方法によって精査されていないという事実が、特に懸念される。具体的には、これらのストックは、偶発因子のための試験をこれまで受けていない(Murphy and Osburn. Emerging Infectious Diseases. www.cdc.gov/eid.
Vol. 11, No. 7, July 2005)。
【0006】
したがって、既存のDryvaxまたはACAM2000(商標)ワクチンに有効性において類似しているが、より安全で、再生可能であり、残留細胞、残留DNA、プリオンおよび偶発因子を含有しないワクチンの開発の必要性がある。
本出願は、安全で、再生可能であり夾雑物を含有しない、化学合成されたDNAからアセンブルされ、複製される、キメラワクシニアウイルスを提供する。化学的ゲノム合成は天然の鋳型に依存しないので、ウイルスゲノムの過剰の構造的および機能的改変が可能である。化学的ゲノム合成は、従来の分子生物学的方法による遺伝子複製または改変に天然の鋳型を利用できない場合、特に有益である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Kennedy Rら、Rev Med Virol(2007)l7:93~113
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様は、合成キメラワクシニアウイルス、そのようなウイルスの製造方法、および、例えば、in vitroアッセイにおける免疫原性製剤中の免疫原として、異種遺伝子発現のためのビヒクルとして、またはがんの処置のための腫瘍溶解剤としてのそのようなウイルスの使用を提供する。本出願の合成キメラワクシニアウイルスは、野生型ワクシニアウイルスと比較して1つまたは複数の改変によって特徴付けられる。
【0009】
本開示は、一態様では、合成キメラワクシニアウイルス(例えば、scVACV)が、ワクシニアウイルスゲノムの化学合成された重複断片から製造することができるとの知見に基づく。
【0010】
したがって、一態様では、本発明は、合成DNAに由来するDNAから複製され、再活性化される合成キメラワクシニアウイルス(例えば、scVACV)に関し、前記ウイルスのウイルスゲノムは、1つまたは複数の改変によって特徴付けられるという点で、前記ウイルスの野生型ゲノムと異なり、改変は、化学合成されたDNA、cDNAまたはゲノムDNAを含む群から誘導される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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