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公開番号
2025177010
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024083471
出願日
2024-05-22
発明の名称
飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法及び飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正方法
出願人
信越半導体株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01J
49/00 20060101AFI20251128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 飛行時間型2次イオン質量分析装置の質量較正に用いる較正用標準試料として、質量数の範囲が広く、より正確な質量較正曲線を作成することができる較正用標準試料を提供する。
【解決手段】 飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法であって、容器内にヒンダードフェノール系酸化防止剤を投入する工程と、前記容器内にヘキサンを投入する工程と、前記容器内の溶液を攪拌することにより、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤を前記ヘキサンに溶解して、溶解液を作製する工程と、前記溶解液をシリコンウェーハの表面に滴下して液滴を形成する工程と、前記液滴を乾燥して、飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料を作製する工程とを含む飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法であって、
容器内にヒンダードフェノール系酸化防止剤を投入する工程と、
前記容器内にヘキサンを投入する工程と、
前記容器内の溶液を攪拌することにより、前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤を前記ヘキサンに溶解して、溶解液を作製する工程と、
前記溶解液をシリコンウェーハの表面に滴下して液滴を形成する工程と、
前記液滴を乾燥して、飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料を作製する工程と
を含むことを特徴とする飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤及びヘキサンを投入する容器をポリプロピレン製のものとすることを特徴とする請求項1に記載の飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法。
【請求項3】
前記溶解液を滴下するシリコンウェーハを鏡面シリコンウェーハとすることを特徴とする請求項1に記載の飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法。
【請求項4】
前記液滴の乾燥を、スピン乾燥で行うことを特徴とする請求項1に記載の飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法で作製した較正用標準試料を用いて、2次イオン質量分析装置を較正する較正方法であって、較正対象を負極の2次イオンとすることを特徴とする飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正方法。
【請求項6】
前記飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正を、質量数が12~515のフラグメントイオンから作成した質量較正曲線を用いて行うことを特徴とする請求項5に記載の飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正用標準試料の作製方法及び飛行時間型2次イオン質量分析装置の較正方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
飛行時間型2次イオン質量分析法(Time-Of-Flight Secondary Ion Mass Spectrometry。以下、TOF-SIMSと略称することがある。)は、試料最表面の微小領域における化学情報を得るために用いられている。表面化学種の同定のためには質量を正確に測定できることが重要である。質量分析法により分子量やイオンの質量を正確に測定するには、帰属可能なフラグメントイオンを用い、フラグメントイオンの実測値と理論値を基に較正曲線を作成する質量較正法が用いられる。一般的な負の2次イオン質量較正法は、低質量のC
n
+Hフラグメントイオン(n=1~4)を用いた質量較正曲線を外挿し、高質量領域まで質量較正するというものである。
【0003】
また、広い質量範囲で質量較正を行う質量較正法として、特許文献1のグルコースおよびその多糖類の混合物を用いた標準試料を用いた質量較正法がある。この方法は、糖類に起因するフラグメントイオンを用い、質量数が600以上の高質量領域で質量較正曲線を作成するものである。
【0004】
さらに、特許文献2の方法がある。この方法は質量軸校正物質を試料表面に配し、測定時に試料表面由来の信号と質量軸校正物質の由来の信号を同時に検出し、質量軸校正物質を用いて得られた質量スペクトルの質量軸の校正をおこなうものであるが、具体的には質量数が1000を超える有機化合物の同定の際に質量較正物質としてアルキルスルホン酸塩、アルキルアミノ酸、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシド等のイオン性物質をアセトニトリル溶媒に溶解し、ネブライザーを用いて溶媒をシリコンウェーハ表面に噴霧したものを質量較正に用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-292093号公報
特開2007-51934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シリコンウェーハ表面の汚染をTOF-SIMSで分析する際は、質量数12~250くらいまでの範囲の化学種を同定することが多い。このため、一般的な質量較正法では、低質量のC
n
+Hフラグメントイオンを用いた質量較正曲線を外挿し、高質量領域まで質量を較正するため、高質量側の質量実測値と理論値との乖離が大きく、質量精度が劣るため化学種の同定が困難であるという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に示すグルコースおよびその多糖類の混合物を用いた標準試料を用いた質量較正法では、糖類に起因するフラグメントイオンを用い、質量数が600以上の高質量領域で質量較正曲線を作成するため、低質量領域では質量実測値と理論値との乖離が大きく、質量精度が劣るため化学種の同定が困難であるという問題がある。
【0008】
特許文献2に示す質量較正方法では、質量数500を超える未知ピークについて、その精密質量をより精度良く求めることを目的としており、質量較正に用いたフラグメントイオン付近の質量数における測定上の質量数と理論上の質量数との質量誤差は小さいが、質量較正に用いたフラグメントイオンの質量数から遠ざかるほど質量誤差が大きくなるという問題がある。
【0009】
TOF-SIMSにおいて表面化学種の同定には、測定したい質量範囲をカバーする質量を有する既知物質、あるいはそのフラグメントイオンを質量較正に用い、より正確な質量較正曲線を作成することが質量精度の高い測定を行う上で必要である。
【0010】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、飛行時間型2次イオン質量分析装置の質量較正に用いる較正用標準試料として、質量数の範囲が広く、より正確な質量較正曲線を作成することができる較正用標準試料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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