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公開番号2025179560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086394
出願日2024-05-28
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/64 20060101AFI20251203BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リテーナの移動を強固に抑制可能としたコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ10は、相手側コネクタ20に対して第1軸線Xに沿った嵌合方向X1に相対移動されることで相手側コネクタ20に嵌合可能なコネクタハウジング30と、コネクタハウジング30内に収容される端子と、コネクタハウジング30に装着されることによってコネクタハウジング30からの端子の抜けを阻止するリテーナ50と、コネクタハウジング30が相手側コネクタ20に嵌合された状態で仮係止位置から本係止位置K2に移動されることによって相手側コネクタ20からのコネクタハウジング30の離脱を阻止するコネクタ位置保証部材60とを備える。コネクタ位置保証部材60は、本係止位置K2にある状態でコネクタハウジング30からのリテーナ50の移動を阻止するようにリテーナ50と係合する係合凸部64を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
相手側コネクタに対して第１軸線に沿った嵌合方向に相対移動されることで前記相手側コネクタに嵌合可能なコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジング内に収容される端子と、
前記コネクタハウジングに装着されることによって前記コネクタハウジングからの前記端子の抜けを阻止するリテーナと、
前記コネクタハウジングに組み付けられるとともに、前記コネクタハウジングが前記相手側コネクタに嵌合された状態で仮係止位置から本係止位置に移動されることによって前記相手側コネクタからの前記コネクタハウジングの離脱を阻止するコネクタ位置保証部材と、
を備える、コネクタであって、
前記コネクタ位置保証部材は、前記本係止位置にある状態で前記コネクタハウジングからの前記リテーナの移動を阻止するように前記リテーナと係合する係合部を有する、
コネクタ。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記コネクタ位置保証部材は、前記仮係止位置から前記本係止位置に向かって前記第１軸線に沿った本係止方向に移動可能に構成されており、
前記リテーナは、前記コネクタハウジングに対して、前記第１軸線と交差する第２軸線に沿った装着方向に装着されるように構成されている、
請求項１に記載のコネクタ。
【請求項３】
前記コネクタ位置保証部材は、前記第１軸線に沿った前記リテーナの前記コネクタハウジングに対するがたつきを抑制するように前記リテーナと接触可能な第１接触部を有する、
請求項２に記載のコネクタ。
【請求項４】
前記コネクタ位置保証部材は、前記第２軸線に沿った前記リテーナの前記コネクタハウジングに対するがたつきを抑制するように前記リテーナと接触可能な第２接触部を有する、
請求項２に記載のコネクタ。
【請求項５】
前記リテーナは、前記第１軸線に沿って延びる係合凹部を有し、
前記係合部は、前記コネクタ位置保証部材が前記本係止位置にある状態で前記係合凹部に嵌まる係合凸部であって、
前記係合凸部は、前記本係止方向の先端部における前記第２軸線に沿った両側に幅方向面取り部を有するとともに、前記幅方向面取り部から前記本係止方向の反対方向に向かって前記係合凹部との間隔を徐々に小さくする幅方向傾斜部を有し、
前記第２接触部は、前記幅方向傾斜部の終端位置に設けられている、
請求項４に記載のコネクタ。
【請求項６】
前記コネクタ位置保証部材は、前記第１軸線と直交するとともに前記第２軸線と直交する第３軸線に沿った前記リテーナの前記コネクタハウジングに対するがたつきを抑制するように前記リテーナと接触可能な第３接触部を有する、
請求項２に記載のコネクタ。
【請求項７】
前記リテーナは、前記第１軸線に沿って延びる係合凹部を有し、
前記係合部は、前記コネクタ位置保証部材が前記本係止位置にある状態で前記係合凹部に嵌まる係合凸部であって、
前記係合凸部は、前記本係止方向の先端部における前記係合凹部の底面側に底方向面取り部を有するとともに、前記底方向面取り部から前記本係止方向の反対方向に向かって前記係合凹部との間隔を徐々に小さくする底方向傾斜部を有し、
前記第３接触部は、前記底方向傾斜部の終端位置に設けられている、
請求項６に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、コネクタとしては、相手側コネクタに嵌合可能な樹脂製のコネクタハウジングと、コネクタハウジングにそれぞれ組み付けられる端子とリテーナとコネクタ位置保証部材とを備えたものがある（例えば、特許文献１参照）。リテーナは、コネクタハウジングに装着されることによってコネクタハウジングからの端子の抜けを阻止する。コネクタ位置保証部材は、コネクタハウジングが相手側コネクタに嵌合された状態で仮係止位置から本係止位置に移動されることによって相手側コネクタからのコネクタハウジングの離脱を阻止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表２０２３－５１３２６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、上記のようなコネクタにおけるリテーナは、係止爪を有しており、係止爪がコネクタハウジングに引っ掛かることによってコネクタハウジングに装着される。しかしながら、上記のようなコネクタでは、例えば、リテーナの着脱を複数回行った場合等、係止爪が摩耗することなどによって、リテーナがコネクタハウジングから脱落する方向に移動してしまうといった虞がある。
【０００５】
本開示の目的は、リテーナの移動を強固に抑制可能としたコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のコネクタは、相手側コネクタに対して第１軸線に沿った嵌合方向に相対移動されることで前記相手側コネクタに嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジング内に収容される端子と、前記コネクタハウジングに装着されることによって前記コネクタハウジングからの前記端子の抜けを阻止するリテーナと、前記コネクタハウジングに組み付けられるとともに、前記コネクタハウジングが前記相手側コネクタに嵌合された状態で仮係止位置から本係止位置に移動されることによって前記相手側コネクタからの前記コネクタハウジングの離脱を阻止するコネクタ位置保証部材と、を備える、コネクタであって、前記コネクタ位置保証部材は、前記本係止位置にある状態で前記コネクタハウジングからの前記リテーナの移動を阻止するように前記リテーナと係合する係合部を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示のコネクタによれば、リテーナの移動を強固に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、一実施形態におけるコネクタと相手側コネクタの斜視図である。
図２は、一実施形態におけるコネクタの分解斜視図である。
図３は、図１の３－３線に沿った断面図である。
図４は、図１の４－４線に沿った断面図である。
図５は、図１の５－５線に沿った断面図である。
図６は、一実施形態におけるコネクタ位置保証部材の斜視図である。
図７は、図１の７－７線に沿った断面図である。
図８は、図１の８－８線に沿った断面図である。
図９は、一実施形態におけるコネクタの作用を説明するための断面図である。
図１０は、一実施形態におけるコネクタの作用を説明するための断面図である。
図１１は、一実施形態におけるコネクタの一部拡大断面図である。
図１２は、図１１の１２－１２線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
［１］相手側コネクタに対して第１軸線に沿った嵌合方向に相対移動されることで前記相手側コネクタに嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジング内に収容される端子と、前記コネクタハウジングに装着されることによって前記コネクタハウジングからの前記端子の抜けを阻止するリテーナと、前記コネクタハウジングに組み付けられるとともに、前記コネクタハウジングが前記相手側コネクタに嵌合された状態で仮係止位置から本係止位置に移動されることによって前記相手側コネクタからの前記コネクタハウジングの離脱を阻止するコネクタ位置保証部材と、を備える、コネクタであって、前記コネクタ位置保証部材は、前記本係止位置にある状態で前記コネクタハウジングからの前記リテーナの移動を阻止するように前記リテーナと係合する係合部を有する。
【００１０】
同構成によれば、コネクタ位置保証部材は、本係止位置にある状態でコネクタハウジングからのリテーナの移動を阻止するようにリテーナと係合する係合部を有するため、特に別部材を追加することなく、リテーナの移動を強固に抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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