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公開番号2025165710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024069961
出願日2024-04-23
発明の名称シールド端子
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/6581 20110101AFI20251028BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外導体に対する誘電体の挿入状態を確認する際の精度を向上させることが可能なシールド端子を提供する。
【解決手段】外導体30は、筒状をなし、誘電体60に対する挿入口36と、誘電体60を係止して挿入口36からの誘電体60の抜け出しを抑制する弾性係止部45と、を有している。誘電体60は、互いに連結される第1部材61および第2部材62を有している。第1部材61および第2部材62は、それぞれ、互いに隣接して配置される第1壁部85および第2壁部65を有している。弾性係止部45の先端は、外導体30への誘電体60の挿入時に第1壁部85の側面89から第2壁部65の側面78へと接触しながら移動する。第1壁部85は、第1壁部85の側面89に交差して弾性係止部45から退避した内方に傾斜し、第2壁部65の隣接端面79に臨む傾斜面95を有している。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
内導体を収容する誘電体と、
前記誘電体を収容する筒状の外導体と、を備え、
前記外導体は、前記誘電体に対する挿入口と、前記誘電体を係止して前記挿入口からの前記誘電体の抜け出しを抑制する弾性係止部と、を有し、
前記弾性係止部は、前記外導体の内部に位置する先端へ向けて前記挿入口から離れる方向に突出する形状であり、
前記誘電体は、互いに連結される第1部材および第2部材を有し、
前記第1部材および前記第2部材は、それぞれ、互いに隣接して配置される第1壁部および第2壁部を有し、
前記弾性係止部の先端は、前記外導体への前記誘電体の挿入時に前記第1壁部の側面から前記第2壁部の側面へと接触しながら移動する構成であり、
前記第1壁部は、前記第1壁部の側面に交差して前記弾性係止部から退避した内方に傾斜し、前記第2壁部の隣接端面に臨む傾斜面を有している、シールド端子。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記第2壁部は、前記隣接端面と反対側に係止端面を有し、
前記傾斜面は、前記第1壁部の側面から、前記係止端面に係止された前記弾性係止部の先端より内方の位置まで、延びている、請求項1に記載のシールド端子。
【請求項3】
前記第1壁部の側面は、前記第2壁部の側面より内方に引っ込んで配置されている、請求項1に記載のシールド端子。
【請求項4】
前記第1部材および前記第2部材は、それぞれ、前記内導体を介して互いに対向する第1基部および第2基部を有し、
前記第1壁部および前記第2壁部は、それぞれ、前記第1基部および前記第2基部から対をなして突出する形状であり、
前記第1壁部は、前記第1壁部の突出方向の先端部に、前記第2基部を係止して前記第1部材および前記第2部材の連結状態を維持するロック部を有し、
前記傾斜面は、前記第1壁部の突出方向において、前記ロック部と前記第1基部との間に配置され、
前記第1壁部の突出方向の先端部は、前記傾斜面と隣接して前記傾斜面より外方に突出する突部を有している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシールド端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シールド端子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されたコネクタ(以下、シールド端子と称する)は、内導体を収容する誘電体と、誘電体を収容する筒状の第1外導体と、を備える。誘電体は、第1外導体の内部に後方から挿入される。第1外導体の左側壁および右側壁には、一対の係止片が形成されている。係止片は、左側壁および右側壁の各々の一部を切り起こすことによって前方に突出する形状になっている。誘電体の左右の側面には係止凹部が形成されている。係止片が係止凹部を後方から係止することにより、誘電体が第1外導体の内部に抜け止め状態で保持される。
【0003】
誘電体は、ロア誘電体と、ロア誘電体に上方から組み付けられるアッパー誘電体と、を有している。内導体は、組み付け状態にあるロア誘電体とアッパー誘電体との間に配置されている。ロア誘電体は、ロック受け部を有している。ロック受け部は、ロア誘電体の左右の側壁の一部を構成している。アッパー誘電体は、ロック受け部の突出先端部位と対応する位置にロック爪を有している。ロック受け部がロック爪に係止され、ロア誘電体およびアッパー誘電体が一体に組み付けられる。
【0004】
アッパー誘電体は、アッパー誘電体およびロア誘電体の組み付け状態において、ロック受け部と隣接して並ぶ側壁(特許文献1の図21において、符号129の指示する壁)を有している。ロック受け部の後端縁および側壁の前端縁は、前後方向で互いに対向し、且つ上下方向に沿って接触可能に配置されている。ロック受け部の後端縁と側壁の前端縁との間の外面側には、隣接端面間の隙間に起因する段差(凹み)が形成される。シールド端子の先行技術文献としては、特許文献2および特許文献3が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-107565号公報
特開2023-33402号公報
特開2008-146878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シールド端子の組み立て時には、誘電体が第1外導体の内部に正規深さ(係止片が係止凹部に係止する位置)で挿入されているのか否かを確認する引っ張り確認が行われる。引っ張り確認とは、電線の端末部に接続された内導体を誘電体に収容し、この誘電体を外導体に収容し、その状態で電線を介して誘電体を第1外導体から引き離す方向に引っ張ったときに、誘電体が第1外導体の内部に留まっていれば、係止片が係止凹部を係止していて誘電体が第1外導体の内部に正規深さまで挿入されていると認識し、誘電体が第1外導体の内部から抜け出たら、係止片が係止凹部を係止せずに誘電体が第1外導体の内部に正規深さまで挿入されていない、つまり半挿入状態にあると認識する確認方法である。
【0007】
特許文献1において、仮に、誘電体が第1外導体に対して半挿入状態にあるときに、上記の引っ張り確認を行うと、係止片がロック受け部と側壁との間に形成された上記の段差に引っかかって誘電体の抜け出しが阻止され、誘電体が第1外導体の内部に正規深さまで挿入されていると作業者が勘違いするおそれがある。
【0008】
そこで、本開示は、外導体に対する誘電体の挿入状態を確認する際の精度を向上させることが可能なシールド端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のシールド端子は、内導体を収容する誘電体と、前記誘電体を収容する筒状の外導体と、を備え、前記外導体は、前記誘電体に対する挿入口と、前記誘電体を係止して前記挿入口からの前記誘電体の抜け出しを抑制する弾性係止部と、を有し、前記弾性係止部は、前記外導体の内部に位置する先端へ向けて前記挿入口から離れる方向に突出する形状であり、前記誘電体は、互いに連結される第1部材および第2部材を有し、前記第1部材および前記第2部材は、それぞれ、互いに隣接して配置される第1壁部および第2壁部を有し、前記弾性係止部の先端は、前記外導体への前記誘電体の挿入時に前記第1壁部の側面から前記第2壁部の側面へと接触しながら移動する構成であり、前記第1壁部は、前記第1壁部の側面に交差して前記弾性係止部から退避する内方に傾斜し、前記第2壁部の隣接端面に臨む傾斜面を有している、シールド端子である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、外導体に対する誘電体の挿入状態を確認する際の精度を向上させることが可能なシールド端子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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