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公開番号
2025176924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024083336
出願日
2024-05-22
発明の名称
乳酸菌製剤および該乳酸菌製剤の製造方法
出願人
株式会社サナス
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
C12N
1/20 20060101AFI20251128BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】本発明は、トウモロコシ由来の乳酸菌を含む安価な乳酸菌製剤を提供する。
【解決手段】トウモロコシ由来の乳酸菌を含むことを特徴とする乳酸菌製剤。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トウモロコシ由来の乳酸菌を含むことを特徴とする乳酸菌製剤。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記乳酸菌が、メイズのウェットミリング工程で生産されたコーンスティープウォータから分離して得られた乳酸菌である請求項1に記載の乳酸菌製剤。
【請求項3】
前記乳酸菌が、少なくともLactobacillus secaliphilusと、Lactobacillus amylovorusと、Lactobacillus frumentiと、を含む請求項1に記載の乳酸菌製剤。
【請求項4】
前記乳酸菌を100億個/g以上含む請求項1または2に記載の乳酸菌製剤。
【請求項5】
前記乳酸菌が、死菌である請求項1または2に記載の乳酸菌製剤。
【請求項6】
前記乳酸菌製剤の濃縮菌体100質量部に対し、食塩を10~40質量部含む請求項1または2に記載の乳酸菌製剤。
【請求項7】
前記乳酸菌製剤の濃縮菌体100質量部に対し、粘度調整剤を0.5~2質量部含む請求項1または2に記載の乳酸菌製剤。
【請求項8】
請求項1または2に記載の乳酸菌製剤を含む家畜用またはペット用飼料。
【請求項9】
トウモロコシ由来の乳酸菌を含む乳酸菌製剤の製造方法であって、
コーンスティープウォータから濃縮菌体を分離する分離工程と、
前記濃縮菌体を加熱する殺菌工程と、を含む乳酸菌製剤の製造方法。
【請求項10】
食塩を添加する工程を含み、前記食塩の添加量が、前記乳酸菌製剤の濃縮菌体100質量部に対し、10~40質量部である、請求項9に記載の乳酸菌製剤の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トウモロコシ由来の乳酸菌を含むことを特徴とする乳酸菌製剤および該乳酸菌製剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、トウモロコシを原料として、コーンスターチを製造することが一般的に行われている。トウモロコシからコーンスターチを製造する過程には、トウモロコシの粒(メイズ)を亜硫酸で浸漬する工程(ウェットミリング)がある。ウェットミリングを行うことで、メイズが軟らかくなり、トウモロコシを構成する胚乳のでん粉粒を包んでいるタンパク質の膜が崩壊し、でん粉とタンパク質とが容易に分離され、これらの可溶成分が亜硫酸へ溶出する。ここで、メイズに付着していた自然界由来の乳酸菌が、溶出した成分を栄養源として増殖し、浸漬液の腐敗を抑制しながら、乳酸発酵が進行する。乳酸発酵後、浸漬液と、メイズとを分離することで、コーンスティープウォータ(CSW)が得られる。このCSWには、上記のとおり、発酵により増殖した多量の乳酸菌が含まれている。
【0003】
コーンスターチの製造過程において、CSWは、水分を蒸発させることで濃度50wt%程度まで濃縮され、コーンスティープリカー(CSL)が産生される。CSLは、主にメイズの表皮(ファイバー)と混合されてグルテンフィードが製造される。グルテンフィードは、主に飼料原料として使用されている。また、CSLは、グルテンフィードとする以外の用途として、植物成長調整剤等の肥料原料として使用すること(特許文献1)や、抗生物質等の生産培地の栄養源として使用すること(特許文献2)も提案されている。しかしながら、CSLやグルテンフィード中には乳酸菌の死菌体が含まれるが、その含量が少なく、いずれの用途も乳酸菌のもつ機能を十分に発揮できているとはいえなかった。また、これらの用途は、いずれも乳酸菌を活用するという思想に乏しく、乳酸菌を十分に活用するための用途とはいえなかった。
【0004】
他方、一般的に、生物が元来持っている免疫力を向上させるために、善玉菌である乳酸菌を含む乳酸菌製剤が主にヒトの健康維持の目的で用いられている。乳酸菌の摂取により、体内環境とりわけ腸内細菌の保全および活性化がなされ、生物としての免疫力を高めることができる。
【0005】
しかし、一般的な乳酸菌製剤は、家畜用の飼料として使用する場合において、いくつかの問題がある。たとえば、乳酸菌製剤は、乳酸菌を得るためだけに専用の設備で発酵(培養)、精製、濃縮、乾燥等の煩雑な工程により製造される。しかしながら発酵液量に対して生産される乳酸菌量が非常に少ないこと、乳酸菌製剤の製造が非常に煩雑であることから、結果的に乳酸菌製剤は非常に高価となり、家畜用の飼料として使用しにくいという問題がある。
【0006】
そのため、本発明のようにCSWに含まれている乳酸菌を用いた、乳酸菌を得るためだけの専用の設備での発酵工程が不要である安価な乳酸菌製剤を製造し、家畜用飼料として活用することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-183435号公報
特開2004-329157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、トウモロコシからコーンスターチを製造する過程で発生したCSWに含まれる乳酸菌を分離、濃縮等を行うことにより、効率的かつ安価に乳酸菌製剤を製造できることを見出し、本発明を想到するに至った。
【0009】
本発明の目的は、トウモロコシ由来の乳酸菌を含む安価な乳酸菌製剤を提供することである。また、本発明の別の目的は、CSWからトウモロコシ由来の乳酸菌を含む効率的かつ安価な乳酸菌製剤の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明においては、CSWから分離したトウモロコシ由来の乳酸菌を含むことを特徴とする乳酸菌製剤が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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