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公開番号2025165352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024079773
出願日2024-04-22
発明の名称1-デオキシマンノース結晶及び1-デオキシマンノースの結晶化方法
出願人株式会社サナス
代理人
主分類C07H 3/08 20060101AFI20251027BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、食品として安全な結晶1-デオキシマンノースの結晶化方法とその結晶を提供する。
【解決手段】1-デオキシマンノース溶液を濃縮し、放置することで結晶1-デオキシマンノースを得る。
特許請求の範囲【請求項1】
親水性溶媒あるいは水溶媒から析出させた1-デオキシマンノースの結晶。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
粉末X線回折で得られる回折ピークが回折角(2θ)12.89から48.54の間に複数ある請求項1記載の1-デオキシマンノースの結晶。
【請求項3】
複数の回折ピークに少なくとも回折角(2θ)14.26°、17.08°、20.16°、23.10°を含む請求項2記載の1-デオキシマンノースの結晶。
【請求項4】
1-デオキシマンノース純度が50%以上、かつ、糖度が65%以上の結晶化原液から1-デオキシマンノース結晶を析出させる結晶化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、親水性溶媒あるいは水系溶媒から析出させた新規の1-デオキシマンノースの結晶およびその結晶化方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
1-デオキシマンノースは[化1]に示す構造で、別に1,5-アンヒドロ-D-マンニトールとも呼ばれる。1-デオキシマンノースの機能性研究の報告は少ないが、最近になって病原性大腸菌の線毛付着因子Fim Hと結合するため尿路感染症の予防剤としての利用が期待されるようになった(特許文献1)。このように1-デオキシマンノースには健康機能を訴求するサプリメントとしての用途が期待される。
【0003】
TIFF
2025165352000001.tif
43
47
【0004】
1-デオキシマンノースの調製方法は複数報告されている。例えば、1,5-アンヒドロ-D-フルクトースに酵母サッカロマイセス・セレビジエ種あるいは酵母ウイッカーマイセス・アノマルス種を接触させることにより生成する(特許文献2,3)。また、1,5-アンヒドロ-D-フルクトースを金属触媒と水素ガスの存在下で接触還元することでも生成する(非特許文献1)。酵母サッカロマイセス・セレビジエ種や接触還元での方法では生産物として1-デオキシマンノース以外に1,5-アンヒドロ-D-グルシトールも生成し、1-デオキシマンノースと1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの純度比率は酵母サッカロマイセス・セレビジエ種で約50:50、接触還元で58:42とされる。
【0005】
エタノールやメタノールなどの親水性溶媒に溶解した糖の結晶を析出させる場合には、徐々に溶媒であるエタノールやメタノールを揮発させ過飽和とし析出させる方法がある。目的物質の糖がメタノールやエタノールに対して溶解度が低い場合は、その糖が溶解している水系溶媒にメタノールやエタノールを添加することで析出させることができる場合もある。
【0006】
水系溶媒から糖を晶析させる場合には目的とする糖の純度(水を除く)を90%以上とし、過飽和になるまで濃縮した後に種結晶を添加し、温度を下降させる。あるいは濃縮を継続し過飽和を維持しつつ結晶を析出させるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2024-024334号公報
特開2023-182179号公報
特開2008-54531号公報
【非特許文献】
【0008】
Carbohydrate Research 337(2002),873-890
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これまでに存在する1-デオキシマンノースは化学的な合成方法で得られたものである。食品製造の実績のない化学的な方法で調製した1-デオキシマンノースには化学品や有機溶媒が混入するリスクがあるため食品用には適さない。1-デオキシマンノースに期待される用途は食品であるため1-デオキシマンノースの原料は食品や食品添加物であり、かつ製造プロセスも食品製造で実績のある方法で得た1-デオキシマンノースが要求される。さらにはそれを結晶化原液として得た安全で高純度の1-デオキシマンノースの結晶が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明においては、原料は食品や食品添加物であり、製造プロセスも食品製造で実績のある方法で得た安全な1-デオキシマンノースの結晶が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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