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公開番号
2025176438
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-04
出願番号
2024082605
出願日
2024-05-21
発明の名称
正極活物質及び非水電解質二次電池
出願人
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
4/525 20100101AFI20251127BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高容量でありながら熱安定性にも優れる非水電解質二次電池を得ることができる正極活物質を提供する。
【解決手段】正極活物質は第1活物質及び第2活物質を含む。第1活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して、75mol%以上のNi及び0.5~2.8mol%のTiを含むリチウム遷移金属複合酸化物である。第2活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して75mol%以上のNiを含むリチウム遷移金属複合酸化物である。第2活物質のTiの含有量は、Liを除く金属元素の総モル数に対して0.1mol%以下である。第1活物質のNiのディスオーダーは2.1~2.6%であり、第2活物質のNiのディスオーダーは2.0%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1活物質と、前記第1活物質よりも小さい平均粒子径(D50)を有する第2活物質と、を含み、
前記第1活物質は、50個以上の一次粒子が凝集した二次粒子であり、
前記第2活物質は、単粒子、及び、2~10個の一次粒子が凝集した二次粒子のうちの少なくとも一方であり、
前記第1活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して、75mol%以上のNi及び0.5~2.8mol%のTiを含むリチウム遷移金属複合酸化物であり、
前記第2活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して、75mol%以上のNiを含むリチウム遷移金属複合酸化物であり、
前記第2活物質のTiの含有量は、Liを除く金属元素の総モル数に対して0.1mol%以下であり、
前記第1活物質のNiのディスオーダーは、2.1~2.6%であり、
前記第2活物質のNiのディスオーダーは、2.0%以下である、正極活物質。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記第1活物質のTiの含有量は、Liを除く金属元素の総モル数に対して1~2.5mol%である、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項3】
前記第1活物質と前記第2活物質との質量比は、第1活物質:第2活物質=7:3~5:5である、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項4】
前記第1活物質の平均粒子径(D50)は、12~20μmである、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項5】
前記第2活物質の平均粒子径(D50)は、2~6μmである、請求項4に記載の正極活物質。
【請求項6】
前記第1活物質の粒径分布({平均粒子径(D90)-平均粒子径(D10)}/平均粒子径(D50))は、0.2~0.8である、請求項4に記載の正極活物質。
【請求項7】
前記第2活物質の粒径分布({平均粒子径(D90)-平均粒子径(D10)}/平均粒子径(D50))は、0.7~1.5である、請求項5に記載の正極活物質。
【請求項8】
前記第1活物質におけるLiを除く金属元素の総モル数に対するCoの含有量は、前記第2活物質におけるLiを除く金属元素の総モル数に対するCoの含有量よりも小さい、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項9】
正極板を有し、
前記正極板は、請求項1~8のいずれか1項に記載の正極活物質を含む活物質層を有する、非水電解質二次電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、正極活物質及び非水電解質二次電池に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
電池の高容量化のために、正極活物質として、Niの含有量が大きいNi含有リチウム複合酸化物であって、平均粒子径の異なる2種類のNi含有リチウム複合酸化物を用いることが知られている。例えば特許文献1には、良好な出力特性及び耐久性を得るために、Ni含有リチウム複合酸化物のNiのディスオーダーを調整することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/003642号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、Ni含有リチウム複合酸化物のNiのディスオーダーを調整しても、二次電池の熱安定性が低下することがあった。
【0005】
本開示は、高容量でありながら熱安定性にも優れる非水電解質二次電池を得ることができる正極活物質、及びこれを用いた非水電解質二次電池の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔1〕 第1活物質と、前記第1活物質よりも小さい平均粒子径(D50)を有する第2活物質と、を含み、
前記第1活物質は、50個以上の一次粒子が凝集した二次粒子であり、
前記第2活物質は、単粒子、及び、2~10個の一次粒子が凝集した二次粒子のうちの少なくとも一方であり、
前記第1活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して、75mol%以上のNi及び0.5~2.8mol%のTiを含むリチウム遷移金属複合酸化物であり、
前記第2活物質は、Liを除く金属元素の総モル数に対して75mol%以上のNiを含むリチウム遷移金属複合酸化物であり、
前記第2活物質のTiの含有量は、Liを除く金属元素の総モル数に対して0.1mol%以下であり、
前記第1活物質のNiのディスオーダーは、2.1~2.6%であり、
前記第2活物質のNiのディスオーダーは、2.0%以下である、正極活物質。
〔2〕 前記第1活物質のTiの含有量は、Liを除く金属元素の総モル数に対して1~2.5mol%である、〔1〕に記載の正極活物質。
〔3〕 前記第1活物質と前記第2活物質との質量比は、第1活物質:第2活物質=7:3~5:5である、〔1〕又は〔2〕に記載の正極活物質。
〔4〕 前記第1活物質の平均粒子径(D50)は、12~20μmである、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の正極活物質。
〔5〕 前記第2活物質の平均粒子径(D50)は、2~6μmである、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の正極活物質。
〔6〕 前記第1活物質のの粒径分布({平均粒子径(D90)-平均粒子径(D10)}/平均粒子径(D50))は、0.2~0.8である、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の正極活物質。
〔7〕 前記第2活物質の粒径分布({平均粒子径(D90)-平均粒子径(D10)}/平均粒子径(D50))は、0.7~1.5である、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の正極活物質。
〔8〕 前記第1活物質におけるLiを除く金属元素の総モル数に対するCoの含有量は、前記第2活物質におけるLiを除く金属元素の総モル数に対するCoの含有量よりも小さい、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の正極活物質。
〔9〕 正極板を有し、
前記正極板は、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の正極活物質を含む活物質層を有する、非水電解質二次電池。
【発明の効果】
【0007】
本開示の正極活物質によれば、高容量化と良好な熱安定性とを両立した非水電解質二次電池を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、「x~y」等の数値範囲は、特に断りのない限り、上限値及び下限値を含む。すなわち「x~y」は、「x以上y以下」の数値範囲を表す。数値範囲内から任意に選択された数値が、新たな上限値又は下限値とされてもよい。例えば、数値範囲内の数値と、本明細書中の別の部分、表中、又は図中等に記載された数値とが任意に組み合わされることにより、新たな数値範囲が設定されてもよい。
【0009】
(正極活物質)
本実施形態の正極活物質(以下、「本正極活物質」ともいう。)は、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池(以下、「二次電池」ともいう。)の正極板に用いられる。
【0010】
本正極活物質は、第1活物質及び第2活物質を含む。第2活物質は、第1活物質よりも小さい平均粒子径(D50)を有する。第1活物質は、50個以上の一次粒子が凝集した二次粒子(以下、「第1二次粒子」ともいう。)である。第2活物質は、単粒子、及び、2~10個の一次粒子が凝集した二次粒子(以下、「第2二次粒子」ともいう。)のうちの少なくとも一方である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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