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公開番号
2025175203
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025160730,2021513663
出願日
2025-09-26,2020-04-08
発明の名称
再生毛包原基の製造に使用するための上皮由来細胞
出願人
株式会社オーガンテック
,
京セラ株式会社
,
国立研究開発法人理化学研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
5/071 20100101AFI20251120BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 再生毛包原基の製造に使用することができる新規の上皮由来細胞を提供すること。
【解決手段】
検出可能なレベルのインテグリンβ5(Itgb5)を発現する上皮由来細胞、前記細胞を含む細胞集団、および前記細胞集団を用いた再生毛包原基の製造方法が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルのインテグリンβ5(Itgb5)を発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルのCD34および/またはCD49fをさらに発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
【請求項3】
請求項1または2に記載の上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルのCD34およびCD49fをさらに発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の上皮由来細胞であって、
PDGFRα(Platelet derived growth factor receptor-α)およびCD86の発現がフローサイトメトリーで検出可能なレベルではない
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の上皮由来細胞を含む上皮由来細胞集団。
【請求項6】
請求項5に記載の上皮由来細胞集団であって、
生体外培養物である、
上皮由来細胞集団。
【請求項7】
請求項5または6に記載の上皮由来細胞集団であって、
少なくとも2%の割合でItgb5を発現する細胞を含む、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞集団。
【請求項8】
請求項5または6に記載の上皮由来細胞集団であって、
少なくとも10%の割合でItgb5を発現する細胞を含む、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞集団。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項に記載の上皮由来細胞集団であって、
再生毛包原基の製造のために使用されることを特徴とする、
上皮由来細胞集団。
【請求項10】
再生毛包原基の製造方法であって、
請求項5から8のいずれか1項に記載の上皮由来細胞集団と、間葉系細胞由来の細胞集団とを接触させながら培養することにより、再生毛包原基を得る工程を含む、
製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮由来細胞に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
毛髪再生医療の実現のためには、毛包原基を再構成するために必要となる毛包誘導能を有する上皮由来幹細胞および間葉系幹細胞の取得、ならびにその生体外増殖が必要である。間葉系幹細胞については、毛乳頭より取得可能である毛乳頭細胞が、毛包誘導能を有していることが知られており、生体外での培養により取得可能であることが示されている(非特許文献1)。
【0003】
一方、上皮由来幹細胞については、腸管上皮組織からのLgr5(Leucine-rich reapeat- containing G-protein coupled receptor 5)陽性幹細胞の培養技術が確立されており、培養後のLgr5陽性幹細胞から腸管絨毛を再生可能であることが示されている(非特許文献2)。
【0004】
毛包においては、バルジ領域に毛包誘導能を有する幹細胞の存在が示唆されており(非特許文献3)、生体外増殖については、マウス毛包由来細胞の三次元培養による細胞表面マーカーCD34(CD34 antigen)陽性、CD49f(インテグリンα6)陽性幹細胞の増殖方法の報告(非特許文献4)があるが、その器官再生能は十分に立証されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Tissue Eng.13,975-82,2007
Nature 459, 262-5, 2009
Exp.Cell Res.316,1422-8,2010
EMBO J. 36, 151-64, 2017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、再生毛包原基の製造に使用することができる新規の上皮由来細胞を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、検出可能なレベルのインテグリンβ5(Itgb5)を発現する上皮由来細胞の集団が、持続的な発毛を可能にする再生毛包原基を誘導できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の特徴を包含する:
[1] 上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルのインテグリンβ5(Itgb5)を発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
【0009】
[2] [1]に記載の上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルの細胞表面マーカーCD34および/またはCD49fをさらに発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
【0010】
[3] [1]または[2]に記載の上皮由来細胞であって、
検出可能なレベルの細胞表面マーカーCD34およびCD49fをさらに発現する、
ことを特徴とする、
上皮由来細胞。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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