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公開番号2025174929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2025081907
出願日2025-05-15
発明の名称有機発光素子封止用組成物および有機発光素子表示装置
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類H10K 85/10 20230101AFI20251120BHJP()
要約【課題】誘電率が低い、または、無機層を反復的に形成したときのシワの発生を抑制する、加工性および信頼性に優れる有機層を形成する有機発光素子封止用組成物を提供する。
【解決手段】第1脂肪族系光硬化性モノマー、第2脂肪族系光硬化性モノマー、芳香族系光硬化性モノマーを含む硬化性成分、ならびに光開始剤を含む有機発光素子封止用組成物、およびこれにより形成された有機層。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
第１脂肪族系光硬化性モノマー、第２脂肪族系光硬化性モノマー、および芳香族系光硬化性モノマーを含む硬化性成分、ならびに光開始剤を含み、
前記第１脂肪族系光硬化性モノマーは、下記一般式１で表され、
JPEG
2025174929000014.jpg
71
64
前記一般式１で、
Ｌ
１１
、Ｌ
１２
、Ｌ
１３
およびＬ
１４
は、それぞれ独立して、置換または非置換の、直鎖型または分岐鎖型の炭素数２以上のアルキレン基であり、
Ｌ
１１
、Ｌ
１２
、Ｌ
１３
およびＬ
１４
の主鎖の炭素数の合計は６以上であり、
Ｘ
１
、Ｘ
２
、Ｘ
３
およびＸ
４
は、それぞれ独立して、水素または下記一般式２で表され、
Ｘ
１
、Ｘ
２
、Ｘ
３
およびＸ
４
中の少なくとも３つは下記一般式２で表され、
一般式２
＊－Ｏ－Ｃ（＝Ｏ）－Ｃ（＝ＣＨ
２
）（Ｘ
５
）
前記一般式２で、
＊は、元素の連結部位であり、
Ｘ
５
は、水素または置換若しくは非置換の炭素数１～５のアルキル基である、有機発光素子封止用組成物。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記一般式１で、Ｌ
１１
、Ｌ
１２
、Ｌ
１３
およびＬ
１４
の主鎖の炭素数の合計は１０以上である、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項３】
前記一般式１の化合物は、下記一般式１－１、一般式１－２、一般式１－３で表される化合物の１種以上を含む、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
JPEG
2025174929000015.jpg
207
94
【請求項４】
前記第１脂肪族系光硬化性モノマーは、前記第２脂肪族系光硬化性モノマー１００重量部に対して３０重量部～２００重量部で含まれる、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項５】
前記第１脂肪族系光硬化性モノマーは、前記芳香族系光硬化性モノマー１００重量部に対して１００重量部～３００重量部で含まれる、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項６】
前記第２脂肪族系光硬化性モノマーは、下記一般式２－１で表される化合物および下記一般式２－２で表される化合物を１種以上含み、
JPEG
2025174929000016.jpg
33
116
前記一般式２－１で、
Ｒ
１
、Ｒ
２
は、それぞれ独立して、水素または炭素数１～５のアルキル基であり、
Ｌ
２１
は、置換または非置換の、直鎖型または分岐鎖型の炭素数８～３０のアルキレン基であり、
JPEG
2025174929000017.jpg
34
73
前記一般式２－２で、
Ｒ
３
は、水素または炭素数１～５のアルキル基であり、
Ｌ
２２
は、置換または非置換の、直鎖型または分岐鎖型の炭素数８～３０のアルキル基である、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項７】
前記第２脂肪族系光硬化性モノマーは、前記一般式２－１で表される化合物および前記一般式２－２で表される化合物の混合物を含む、請求項６に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項８】
前記混合物１００重量部中、前記一般式２－１で表される化合物は５０重量部～９０重量部、前記一般式２－２で表される化合物は１０重量部～５０重量部で含まれる、請求項７に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項９】
前記芳香族系光硬化性モノマーは、前記第２脂肪族系光硬化性モノマー１００重量部に対して３０重量部～８０重量部で含まれる、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
【請求項１０】
前記芳香族系光硬化性モノマーは、下記一般式３で表され、
一般式３
（ＣＨ
２
＝）－Ｃ（Ｒ
４
）－Ｃ（＝Ｏ）－Ｏ－（－ＣＨ
２
－）ｓ－Ｌ
３１
前記一般式３で、
Ｒ
４
は、水素または炭素数１～５のアルキル基であり、
ｓは、０～１０の整数であり、
Ｌ
３１
は、置換または非置換のＣ６～Ｃ５０のアリール基、または置換若しくは非置換のＣ６～Ｃ５０のアリールオキシ基である、請求項１に記載の有機発光素子封止用組成物。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態の一つは、有機発光素子封止用組成物および有機発光素子表示装置に関する。
続きを表示（約 970 文字）【背景技術】
【０００２】
有機発光素子は、外部の水分、酸素等が浸透すると、損傷し易く、且つ機能が喪失して信頼性が低くなることがある。よって、有機発光素子は、有機発光素子封止用組成物で形成される有機層と無機層を含む封止層によって封止される必要がある。
【０００３】
封止層は、有機層と無機層が反復的に形成される構造を含むことができる。例えば、有機発光素子に有機層－無機層－有機層－無機層等のように、有機層と無機層が交互に反復的に形成されることにより、封止層を形成する。無機層は、有機層とは異なり無機物で形成されることができる。一般に、無機層は、プラズマ工程、真空工程、例えば、スパッタリング、化学気相蒸着、プラズマ化学気相蒸着、蒸発、昇華、電子サイクロトロン共鳴－プラズマ蒸気蒸着およびその組み合わせで形成することができる。
【０００４】
本発明の背景技術は、韓国公開特許第１０－２０１６－０１５０２５５号等に記述されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
韓国公開特許第１０－２０１６－０１５０２５５号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の実施形態の一つは、誘電率が低い有機層を形成する有機発光素子封止用組成物を提供する。
【０００７】
本発明の実施形態の一つは、無機層を反復的に形成したときのシワの発生を抑制することにより、加工性および信頼性に優れる有機層を形成する有機発光素子封止用組成物を提供する。
【０００８】
本発明の実施形態の一つは、インクジェットのジェッティング性に優れた有機発光素子封止用組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の実施形態の一つは、有機発光素子封止用組成物である。
【００１０】
有機発光素子封止用組成物は、第１脂肪族系光硬化性モノマー、第２脂肪族系光硬化性モノマー、および芳香族系光硬化性モノマーを含む硬化性成分、ならびに光開始剤を含み、第１脂肪族系光硬化性モノマーは、下記一般式１で表される。
（【００１１】以降は省略されています）

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