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公開番号
2025174205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2024080343
出願日
2024-05-16
発明の名称
安全弁
出願人
三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
F02M
55/02 20060101AFI20251120BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】高い加工精度が必須とはならない低コストの安全弁を提供する。
【解決手段】コモンレール式燃料噴射装置に配置される安全弁は、ピストン弁と、ピストン弁を収容するピストン収容面を含むハウジングとを備え、ピストン弁は、ピストン収容面に摺動可能に嵌る弁外周面と、ハウジングにおける燃料の流れ方向に沿って、弁外周面にて各々が延在する複数のスリットであって、弁外周面の周方向に間隔をあけて配置されるとともに、ピストン収容面との間で燃料が流れるためのスリット流路を画定する複数のスリットと、複数のスリットの各々に接続するように周方向に延在する周方向溝とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コモンレール式燃料噴射装置に配置される安全弁であって、
ピストン弁と、
前記ピストン弁を収容するピストン収容面を含むハウジングと、
を備え、
前記ピストン弁は、
前記ピストン収容面に摺動可能に嵌る弁外周面と、
前記ハウジングにおける前記燃料の流れ方向に沿って、前記弁外周面にて各々が延在する複数のスリットであって、前記弁外周面の周方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記ピストン収容面との間で前記燃料が流れるためのスリット流路を画定する複数のスリットと、
前記複数のスリットの各々に接続するように前記周方向に延在する周方向溝と、
を含む
安全弁。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記周方向溝は、前記ピストン弁の前記周方向の全長に亘って形成されている環状溝である
請求項1に記載の安全弁。
【請求項3】
前記周方向溝は、前記複数のスリットの各々の前記流れ方向における下流側の端部であるスリット下流側端部に接続する
請求項1または2に記載の安全弁。
【請求項4】
前記周方向溝は、前記ピストン弁が前記ハウジングの弁座面に着座しているとき、前記ピストン収容面の前記下流側の端部である収容面下流側端部よりも、前記流れ方向の上流側に位置する
請求項3に記載の安全弁。
【請求項5】
前記ピストン弁が前記流れ方向の下流側に移動するとき、前記周方向溝の少なくとも一部は、前記ピストン収容面の前記下流側の端部である収容面下流側端部よりも、前記下流側まで移動する
請求項3に記載の安全弁。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記収容面下流側端部に接続すると共に、前記下流側に向かうほど拡径するテーパ面をさらに含む
請求項5に記載の安全弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コモンレール式燃料噴射装置の蓄圧室を減圧させるための安全弁に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コモンレール式燃料噴射装置の蓄圧室を減圧させるための安全弁が知られている。例えば、特許文献1に開示される安全弁は、コモンレール式燃料噴射装置の一例としてのコモンレールに設置される。安全弁は、ハウジングと、ハウジング内に収容されるピストンとを備える。ハウジングの内部には、弁孔と、弁孔に連接する小径穴と、小径穴と連接する大径孔であるダンパ室とが形成されている。ピストンは、弁孔を開閉するためのボールバルブと、小径穴に嵌る小径部と、ダンパ室に嵌る大径部とを備える。小径部には2つの切欠部(スリット)が形成されている。
【0003】
安全弁の作動に伴ってピストンが下流側に移動すると、蓄圧室内の燃料は弁孔から2つの切欠部の各々に流入する。その後、ピストンがさらに移動することで、2つの切欠部がダンパ室に到達する。燃料は切欠部からダンパ室に流入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-031015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の安全弁において、2つの切欠部の間でピストンの軸方向における位置ずれが起きていると、2つの切欠部のうちいずれか一方が先にダンパ室に到達する。この場合、一方の切欠部のみから燃料がダンパ室に流入する。結果として2つの切欠部の間で圧力の均衡が崩れてしまい、ピストンが傾く虞がある。この場合、ピストンとハウジングとの間で摺動不良が起こり、ボールバルブが弁孔を開放した状態でピストンがハウジングに固着することもある。したがって、2つの切欠部が同時にダンパ室に到達するよう、ピストンの製造工程においては2つの切欠部を形成するために高い精度の機械加工が要求される。そのため安全弁の高コスト化を招く虞がある。
【0006】
本開示の目的は、高い加工精度が必須とはならない低コストの安全弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の少なくとも一実施形態に係る安全弁は、
燃料を蓄圧するコモンレールに配置される安全弁であって、
ピストン弁と、
前記ピストン弁を収容するピストン収容面を含むハウジングと、
を備え、
前記ピストン弁は、
前記ピストン収容面に摺動可能に嵌る弁外周面と、
前記ハウジングにおける前記燃料の流れ方向に沿って、前記弁外周面にて各々が延在する複数のスリットであって、前記弁外周面の周方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記ピストン収容面との間で前記燃料が流れるためのスリット流路を画定する複数のスリットと、
前記複数のスリットの各々に接続するように前記周方向に延在する周方向溝と、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、高い加工精度が必須とはならない低コストの安全弁を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るコモンレールシステムの概略図である。
一実施形態に係る安全弁の概略的な拡大図である。
A-A線矢視方向におけるピストン弁の概略的な断面図である。
B-B線矢視方向におけるピストン弁の概略的な断面図である。
一実施形態に係るピストン弁の動きを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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