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公開番号2025173852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079664
出願日2024-05-15
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人片山特許事務所
主分類F02B 33/00 20060101AFI20251120BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】車両の振動の増大が抑制された車両の制御装置を提供する。
【解決手段】フロント側に搭載された過給機付きのエンジンと、リア側に搭載されエンジンの動力がプロペラシャフトを介して伝達されるトランスミッションと、過給機のタービンをバイパスして排気通路に接続された排気バイパス通路を開閉するウェストゲート弁と、を有した車両の制御装置であって、エンジン回転数と目標過給圧とを取得する取得部と、エンジン回転数が所定回転数以下であって且つ目標過給圧が所定圧力以上の場合に、車両の振動が増大すると予測し、エンジン回転数が所定回転数よりも高い又は前記目標過給圧が前記所定圧力未満の場合に、車両の振動は増大しないと予測する予測部と車両の振動が増大すると予測された場合に、ウェストゲート弁の開度を緩やかに低下させることにより目標過給圧にまで緩やかに上昇させることによって達成できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フロント側に搭載された過給機付きのエンジンと、
リア側に搭載され前記エンジンの動力がプロペラシャフトを介して伝達されるトランスミッションと、
前記過給機のタービンをバイパスして前記エンジンの排気通路に接続された排気バイパス通路を開閉するウェストゲート弁と、
を有した車両の制御装置であって、
加速要求がある場合にエンジン回転数と目標過給圧とを取得する取得部と、
前記エンジン回転数が所定回転数以下であって且つ前記目標過給圧が所定圧力以上の場合に、前記エンジン回転数で実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動が増大すると予測し、前記エンジン回転数が前記所定回転数よりも高い又は前記目標過給圧が前記所定圧力未満の場合に、前記エンジン回転数で前記実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動は増大しないと予測する予測部と、
前記車両の振動が増大すると予測された場合に、前記車両の振動は増大しないと予測された場合よりも、前記ウェストゲート弁の開度を緩やかに低下させることにより前記実過給圧を前記目標過給圧にまで緩やかに上昇させる緩変化処理を実行する緩変化制御部と、
を備えた車両の制御装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
フロント側に搭載された過給機付きのエンジンと、
リア側に搭載され前記エンジンの動力がプロペラシャフトを介して伝達されるトランスミッションと、
前記過給機のコンプレッサをバイパスして前記エンジンの吸気通路に接続された吸気バイパス通路を開閉するエアバイパス弁と、
を有した車両の制御装置であって、
加速要求がある場合にエンジン回転数と目標過給圧とを取得する取得部と、
前記エンジン回転数が所定回転数以下であって且つ前記目標過給圧が所定圧力以上の場合に、前記エンジン回転数で実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動が増大すると予測し、前記エンジン回転数が前記所定回転数よりも高い又は前記目標過給圧が前記所定圧力未満の場合に、前記エンジン回転数で前記実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動は増大しないと予測する予測部と、
前記車両の振動が増大すると予測された場合に、前記車両の振動は増大しないと予測された場合よりも、前記エアバイパス弁の開度を緩やかに低下させることにより前記実過給圧を前記目標過給圧にまで緩やかに上昇させる緩変化処理を実行する緩変化制御部と、
を備えた車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
過給機付きのエンジンが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-205306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
過給機付きのエンジンが車両に搭載された場合、車両の構造によっては、エンジン回転数が低い状態で過給圧が増大することにより、車両の振動が増大するおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、車両の振動の増大が抑制された車両の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、フロント側に搭載された過給機付きのエンジンと、リア側に搭載され前記エンジンの動力がプロペラシャフトを介して伝達されるトランスミッションと、前記過給機のタービンをバイパスして前記エンジンの排気通路に接続された排気バイパス通路を開閉するウェストゲート弁と、を有した車両の制御装置であって、加速要求がある場合にエンジン回転数と目標過給圧とを取得する取得部と、前記エンジン回転数が所定回転数以下であって且つ前記目標過給圧が所定圧力以上の場合に、前記エンジン回転数で実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動が増大すると予測し、前記エンジン回転数が前記所定回転数よりも高い又は前記目標過給圧が前記所定圧力未満の場合に、前記エンジン回転数で前記実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動は増大しないと予測する予測部と、前記車両の振動が増大すると予測された場合に、前記車両の振動は増大しないと予測された場合よりも、前記ウェストゲート弁の開度を緩やかに低下させることにより前記実過給圧を前記目標過給圧にまで緩やかに上昇させる緩変化処理を実行する緩変化制御部と、を備えた車両の制御装置によって達成できる。
【0007】
また、上記目的は、フロント側に搭載された過給機付きのエンジンと、リア側に搭載され前記エンジンの動力がプロペラシャフトを介して伝達されるトランスミッションと、前記過給機のコンプレッサをバイパスして前記エンジンの吸気通路に接続された吸気バイパス通路を開閉するエアバイパス弁と、を有した車両の制御装置であって、加速要求がある場合にエンジン回転数と目標過給圧とを取得する取得部と、前記エンジン回転数が所定回転数以下であって且つ前記目標過給圧が所定圧力以上の場合に、前記エンジン回転数で実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動が増大すると予測し、前記エンジン回転数が前記所定回転数よりも高い又は前記目標過給圧が前記所定圧力未満の場合に、前記エンジン回転数で前記実過給圧が前記目標過給圧にまで上昇した場合に前記車両の振動は増大しないと予測する予測部と、前記車両の振動が増大すると予測された場合に、前記車両の振動は増大しないと予測された場合よりも、前記エアバイパス弁の開度を緩やかに低下させることにより前記実過給圧を前記目標過給圧にまで緩やかに上昇させる緩変化処理を実行する緩変化制御部と、を備えた車両の制御装置によっても達成できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、車両の振動の増大が抑制された車両の制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、エンジンの概略構成図である。
図3Aは、加速要求がある場合であって目標過給圧が所定圧力P以上の場合での車両の振動の大きさを示したグラフであり、図3Bは、ECUが実行する制御を例示したフローチャートである。
図4は、緩変化処理を例示したタイミングチャートである。
図5は、変形例での緩変化処理を例示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、車両1の概略構成図である。車両1は、エンジン10、プロペラシャフト40、トランスミッション50、ドライブシャフト60、駆動輪70、ECU(Electronic Control Unit)100を備える。エンジン10は車両1の走行動力源である。エンジン10はガソリンエンジンであるが、これに限定されず例えばディーゼルエンジンであってもよいし、水素燃料エンジンであってもよい。プロペラシャフト40は、車両1の前後方向に延びてエンジン10とトランスミッション50とを接続している。プロペラシャフト40には、プロペラシャフト40周辺を覆うカバー部材であるトルクチューブが設けられていてもよい。エンジン10の回転動力は、プロペラシャフト40を介してトランスミッション50に伝達される。トランスミッション50は、プロペラシャフト40の回転動力をドライブシャフト60に伝達する。トランスミッション50は、プロペラシャフト40の回転を所定の減速比で減速した後にドライブシャフト60に伝達する変速機である。ドライブシャフト60が回転することにより駆動輪70が回転する。
(【0011】以降は省略されています)

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