TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025173952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024079854
出願日2024-05-16
発明の名称作業システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類G06Q 50/04 20120101AFI20251120BHJP(計算;計数)
要約【課題】作業情報を自律的または先行的に出力できる技術を提供する。
【解決手段】作業システムは、1以上の定点カメラと、1以上の台車であって、作業に用いる工具と、作業対象物に組み付ける部品と、の少なくとも一方を収容する収容部と、1以上の台車カメラと、作業情報を出力する1以上の情報出力装置と、を有する1以上の台車と、情報出力装置の動作を制御する制御装置であって、定点カメラと台車カメラとの少なくとも一方から出力される撮像画像を取得する取得部と、撮像画像を学習済みの機械学習モデルに入力することで、撮像画像が表す物体の画像上での位置および姿勢を基に、撮像画像が表す作業が複数の作業工程のうちいずれであるかを判断する判断部と、判断部により判断された作業工程に応じた作業情報を生成して、生成した作業情報を情報出力装置に送信する出力制御部と、を有する制御装置と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業システムであって、
作業場所を俯瞰して撮像する1以上の定点カメラと、
1以上の台車であって、
作業に用いる工具と、作業対象物に組み付ける部品と、の少なくとも一方を収容する収容部と、
前記台車と前記台車の周辺領域とを撮像する1以上の台車カメラと、
前記作業場所において前記台車を用いて前記作業に従事する作業者に前記作業に関する作業情報を出力する1以上の情報出力装置と、を有する1以上の台車と、
前記情報出力装置の動作を制御する制御装置であって、
前記定点カメラと前記台車カメラとの少なくとも一方から出力される撮像画像を取得する取得部と、
前記撮像画像を学習済みの機械学習モデルに入力することで、前記撮像画像が表す物体の画像上での位置および姿勢を基に、前記撮像画像が表す作業が複数の作業工程のうちいずれであるかを判断する判断部と、
前記判断部により判断された前記作業工程に応じた前記作業情報を生成して、生成した前記作業情報を前記情報出力装置に送信する出力制御部と、を有する制御装置と、を備える、作業システム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記判断部は、前記撮像画像を学習済みの機械学習モデルに入力することで取得される取得画像であって、前記撮像画像が表す前記物体の前記画像上での前記位置および前記姿勢を表す取得画像を用いて、前記撮像画像が表す前記作業が前記複数の作業工程のうちいずれであるかを判断し、
前記撮像画像が表す前記物体が前記台車と前記工具と前記部品との少なくともいずれかである場合に、前記取得画像は、セグメンテーションにより前記撮像画像を構成する領域を前記物体と前記物体以外とに分離させたセグメンテーション画像であり、
前記撮像画像が表す前記物体が前記作業者である場合に、前記取得画像は、キーポイント検出により検出された前記作業者の筋骨格を表すキーポイント画像であり、
前記出力制御部は、前記判断部により判断された前記作業工程における作業手順を示す情報であって、前記台車の位置と、前記作業に用いる前記工具の種類と、前記作業に用いる前記工具の前記収容部内における位置と、前記作業対象物に組み付ける前記部品の種類と、前記作業対象物に組み付ける前記部品の前記収容部内における位置と、前記作業対象物における前記部品の組み付け位置と、前記作業者の動作と、の少なくともいずれかの情報を含む前記作業情報を生成する、作業システム。
【請求項3】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記出力制御部は、前記撮像画像が表す前記作業者と、前記撮像画像が表す前記作業者とは異なる他の作業者と、の前記作業における差異を示す情報を含む前記作業情報を生成する、作業システム。
【請求項4】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記出力制御部は、前記撮像画像が表す前記作業者に応じた前記作業情報を生成する、作業システム。
【請求項5】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記出力制御部は、前記作業に異常が発生した場合に、前記異常に関する情報を含む前記作業情報を生成する、作業システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、作業システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、作業者とロボットとが協調して作業する場合に、作業者の教育を支援するための情報を提供する情報提供装置が知られている(特許文献1)。この技術では、情報提供装置は、複数の工程のうちの1つの工程の選択をユーザから受け付ける画面を提供する。そして、情報提供装置は、ユーザによって選択された工程に対応する情報を画面に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-87705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、情報提供装置は、機械学習を利用することなく、ユーザによって選択された工程に対応する情報を画面に表示している。そのため、作業に関する情報を自律的に生成して出力したり、作業開始前に先行的に情報を出力したりすることは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、作業システムが提供される。作業システムは、作業場所を俯瞰して撮像する1以上の定点カメラと、1以上の台車であって、作業に用いる工具と、作業対象物に組み付ける部品と、の少なくとも一方を収容する収容部と、前記台車と前記台車の周辺領域とを撮像する1以上の台車カメラと、前記作業場所において前記台車を用いて前記作業に従事する作業者に前記作業に関する作業情報を出力する情報出力装置と、を有する1以上の台車と、前記情報出力装置の動作を制御する制御装置であって、前記定点カメラと前記台車カメラとの少なくとも一方から出力される撮像画像を取得する取得部と、前記撮像画像を学習済みの機械学習モデルに入力することで、前記撮像画像が表す物体の画像上での位置および姿勢を基に、前記撮像画像が表す作業が複数の作業工程のうちいずれであるかを判断する判断部と、前記判断部により判断された前記作業工程に応じた前記作業情報を生成して、生成した前記作業情報を前記情報出力装置に送信する出力制御部と、を有する制御装置と、を備える。この形態によれば、作業システムは、ユーザによって作業工程の選択がなされずとも、機械学習を利用して作業工程を判断できる。そのため、作業システムは、実行中の作業工程に応じた作業情報を自律的に生成して情報出力装置から出力したり、実行中の作業工程の次に実行される次作業工程が開始される前に先行的に次作業工程に応じた作業情報を情報出力装置から出力したりできる。
(2)上記形態であって、前記判断部は、前記撮像画像を学習済みの機械学習モデルに入力することで取得される取得画像であって、前記撮像画像が表す前記物体の前記画像上での前記位置および前記姿勢を表す取得画像を用いて、前記撮像画像が表す前記作業が前記複数の作業工程のうちいずれであるかを判断し、前記撮像画像が表す前記物体が前記台車と前記工具と前記部品との少なくともいずれかである場合に、前記取得画像は、セグメンテーションにより前記撮像画像を構成する領域を前記物体と前記物体以外とに分離させたセグメンテーション画像であり、前記撮像画像が表す前記物体が前記作業者である場合に、前記取得画像は、キーポイント検出により検出された前記作業者の筋骨格を表すキーポイント画像であり、前記出力制御部は、前記判断部により判断された前記作業工程における作業手順を示す情報であって、前記台車の位置と、前記作業に用いる前記工具の種類と、前記作業に用いる前記工具の前記収容部内における位置と、前記作業対象物に組み付ける前記部品の種類と、前記作業対象物に組み付ける前記部品の前記収容部内における位置と、前記作業対象物における前記部品の組み付け位置と、前記作業者の動作と、の少なくともいずれかの情報を含む前記作業情報を生成してもよい。この形態によれば、作業システムは、工具のセグメンテーション画像と、部品のセグメンテーション画像と、キーポイント画像と、の少なくともいずれかを用いて、作業工程を判断できる。そして、作業システムは、撮像画像が表す作業として判断された作業工程における作業手順を示す情報を情報出力装置から出力できる。これにより、作業者が作業手順を忘れた場合に、作業システムは、作業者に作業手順を速やかに確認させることができる。また、作業システムは、作業者に作業手順を逐次確認させながら作業させることができる。
(3)上記形態であって、前記出力制御部は、前記撮像画像が表す前記作業者と、前記撮像画像が表す前記作業者とは異なる他の作業者と、の前記作業における差異を示す情報を含む前記作業情報を生成してもよい。この形態によれば、作業システムは、他の作業者との差異を示す情報を情報出力装置から出力できる。これにより、作業システムは、他の作業者との差異を認識させることで、作業者の作業改善を支援できる。
(4)上記形態であって、前記出力制御部は、前記撮像画像が表す前記作業者に応じた前記作業情報を生成してもよい。この形態によれば、作業システムは、撮像画像が表す作業者に応じた作業情報を情報出力装置から出力できる。これにより、作業システムは、作業者の作業性を向上させることができる。
(5)上記形態であって、前記出力制御部は、前記作業に異常が発生した場合に、前記異常に関する情報を含む前記作業情報を生成してもよい。この形態によれば、作業システムは、作業に異常が発生した場合に、異常に関する情報を情報出力装置から出力できる。
本開示は、上記の作業システム以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、作業システムの製造方法、作業システムの制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
作業システムの構成を示す図。
台車の動作状態の遷移を示す状態遷移図。
中央制御装置の構成を示すブロック図。
作業システムの動作フローの一例を示す図。
作業画面の一例を示す図。
作業画面の他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、作業システム1の構成を示す図である。作業システム1は、作業場所Aにおいて作業者Pが作業対象物W1,W2に作業をするために用いられる。本実施形態では、作業対象物W1,W2は、車両である。作業場所Aは、車両を製造する工場である。工場は、例えば、作業ラインLと、準備エリアRとを含む。作業ラインLでは、コンベア等の搬送設備により作業対象物W1,W2が搬送される。作業者Pは、作業ラインL上を搬送される作業対象物W1,W2の予め定められた組み付け位置に、予め定められた組み付け工具を用いて、予め定められた部品を組み付ける。準備エリアRでは、作業に用いる工具と、作業対象物W1,W2に組み付ける部品と、の少なくとも一方が台車40上に準備される。作業者Pは、準備エリアRに設置された棚であって、工具や部品を保管する棚を開けて、所望の工具や部品を把持して取り出す。そして、作業者Pは、取り出した工具や部品を台車40の予め定められた位置にセットし、棚を閉める。つまり、本実施形態では、部品の選択と組み付けとを分離した作業方式により作業が実行される。部品の選択と組み付けとを分離した作業方式を「SPS(Set Parts Supply)」ともいう。
【0009】
作業システム1は、1以上の定点カメラ21~26と、1以上の台車40と、中央制御装置60とを備える。
【0010】
定点カメラ21~26は、作業場所Aを俯瞰して撮像する。定点カメラ21~26は、図示しない通信装置を備えており、有線通信あるいは無線通信により、中央制御装置60等の他の装置と通信できる。定点カメラ21~26は、例えば、作業場所Aの天井、壁、支柱等の支持部材に固定されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
9日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
配管
9日前
トヨタ自動車株式会社
車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
方法
22日前
トヨタ自動車株式会社
車体
22日前
トヨタ自動車株式会社
電池
8日前
トヨタ自動車株式会社
電池
14日前
トヨタ自動車株式会社
車両
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
電池
23日前
トヨタ自動車株式会社
車両
23日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
8日前
トヨタ自動車株式会社
モータ
21日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
9日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電池
22日前
トヨタ自動車株式会社
ロータ
9日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
電動車両
21日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
塗工装置
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
鋳造装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
コネクタ
8日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン
8日前
トヨタ自動車株式会社
製造設備
14日前
続きを見る