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公開番号2025172927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2025147367,2024503250
出願日2025-09-05,2023-02-24
発明の名称成人T細胞白血病の治療又は予防のための医薬組成物
出願人日本電気株式会社,国立大学法人 東京大学,国立大学法人 琉球大学,学校法人 久留米大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 38/08 20190101AFI20251118BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】成人T細胞白血病の治療又は予防のための医薬組成物を提供する。
【解決手段】成人T細胞白血病(ATL)のがん免疫療法に利用可能な技術として、特定のアミノ酸配列からなるペプチドを含む、成人T細胞白血病の治療又は予防のための医薬組成物を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
taxに由来する配列番号21のアミノ酸配列からなるペプチドを含む、成人T細胞白血病の治療又は予防のための医薬組成物。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ペプチドが、1又は複数の型の主要組織適合性抗原(HLA)分子と結合する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記ペプチドが、2以上の型のHLA分子と結合する、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記ペプチドが、3以上の型のHLA分子と結合する、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記ペプチドが、細胞傷害性T細胞を誘導する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
ワクチンの形態である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
配列番号21のアミノ酸配列からなるペプチド。
【請求項8】
請求項7に記載のペプチドの、ATLの治療又は予防のための医薬組成物の製造のための使用。
【請求項9】
請求項7に記載のペプチドと抗原提示細胞とをin vitroで接触させる工程を含む、細胞傷害性T細胞誘導活性を有する抗原提示細胞の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成人T細胞白血病(ATL)の治療又は予防のための医薬組成物に関する。より詳しくは、特定のアミノ酸配列からなるペプチドを含むATLの治療又は予防のための医薬組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
がん抗原ペプチドを用いたがん免疫療法の開発が進められている。例えば、特許文献1には、がん抗原であるグリピカン3(GPC3)に由来するペプチドを用いたがん免疫療法が開示されている。GPC3は、ほぼ全ての肝細胞がん(hepatocellular carcinoma)に発現しており、一方で正常な肝臓や肝硬変などにはほとんど発現していないことが明らかになっている。また、GPC3は、肝細胞がん以外にも、メラノーマや卵巣がんなどにも高発現することが知られている。
【0003】
細胞傷害性T細胞(CTL)によるがん細胞の排除反応は、がん細胞表面の主要組織適合性抗原(HLA)クラスI分子に提示された、8-11のアミノ酸からなるがん抗原(HLAエピトープ)がCTL上のT細胞抗原受容体(TCR)により特異的に認識されることで誘導される。HLA分子は、クラスI分子(HLA-A型、B型、C型)と、クラスII分子(HLA-DP型、DQ型、DR型)に大別される。
【0004】
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(Human T-cell leukemia virus type 1:HTLV-1)は、主としてCD4陽性T細胞に感染するレトロウイルスであり、成人T細胞白血病(Adult T-cell leukemia:ATL)を引き起こす。
【0005】
ATLは、全身の各種臓器に浸潤する悪性の血液腫瘍であり、急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型の4病型に分類されている。急性型及びリンパ腫型は、「aggressive ATL」とも呼ばれ、最も予後の悪い造血器悪性腫瘍である。慢性型及びくすぶり型は、「indolent ATL」とも呼ばれるが、その大多数が経過中に急性転化し、その予後は不良である。
【0006】
ATLに対する治療法には多剤併用化学療法がある。しかし、最新の報告でも「aggressive ATL」の生存期間中央値は13カ月にとどまっており、満足できるものではない。「Indolent ATL」の患者は、無治療でも長期生存する場合があり、急性転化などで病勢が悪化するまでは無治療のまま経過観察されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2016/143816号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、ATLのがん免疫療法に利用可能な技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題解決のため、本開示は、以下の[1]-[15]を提供する。
[1] 配列番号1-68のいずれかのアミノ酸配列からなるペプチドを含む、成人T細胞白血病(ATL)の治療又は予防のための医薬組成物。
[2] 前記ペプチドが、1又は複数の型の主要組織適合性抗原(HLA)分子と結合する、[1]の医薬組成物。
[3] 前記ペプチドが、配列番号1-47のいずれかのアミノ酸配列からなり、2以上の型のHLA分子と結合する、[2]の医薬組成物。
[4] 前記ペプチドが、配列番号1-33のいずれかのアミノ酸配列からなり、3以上の型のHLA分子と結合する、[3]の医薬組成物。
[5] 前記ペプチドが、細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導する、[1]-[4]のいずれかの医薬組成物。
[6] 前記ペプチドが、配列番号16,19,20,21,47,66のいずれかのアミノ酸配列からなる、[5]の医薬組成物。
[7] ワクチンの形態である、[1]-[6]のいずれかの医薬組成物。
【0010】
[8] 配列番号1-68のいずれかのアミノ酸配列からなるペプチド。
[9] 1又は複数の型のHLA分子と結合する、[8]のペプチド。
[10] 配列番号1-47のいずれかのアミノ酸配列からなり、2以上の型のHLA分子と結合する、[9]のペプチド。
[11] 配列番号1-33のいずれかのアミノ酸配列からなり、3以上の型のHLA分子と結合する、[10]のペプチド。
[12] CTLを誘導する、[8]-[11]のいずれかのペプチド。
[13] 配列番号16,19,20,21,47,66のいずれかのアミノ酸配列からなる、[12]のペプチド。
(【0011】以降は省略されています)

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