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公開番号2025172873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2025141958,2024539562
出願日2025-08-28,2024-03-28
発明の名称集積追跡装置チャンバを備えた凍結保存装置
出願人バイオテック インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20251118BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】集積追跡装置チャンバを備えた凍結保存装置を提供する。
【解決手段】追跡装置は、生物試料のガラス化のための手順の一部として凍結保存装置に配置可能なRFIDタグであり得る。凍結保存装置は、その完全性を維持するとともに、試料を収集する際の周囲条件下、及び試料が保存される液体窒素下の両方において、RFIDタグをチャンバ内にしっかりと保持する。集積追跡装置チャンバを備えた凍結保存装置は、凍結保存の間の監視のために、個別の生物サンプルにそれ自体の追跡装置を持たせることができる。
【選択図】図2a
特許請求の範囲【請求項1】
a)RFID部、細長い本体及び試料収集先端を含む細長い棒と、
b)前記試料収集先端を収容するのに十分な長さを有する中空チャンバを含むキャップと、
を含む、凍結保存装置であって、
前記キャップは、前記細長い棒に取り外し可能に取り付けられる場合、前記試料収集先端を前記中空チャンバ内に封入可能であり、
前記RFID部は、前記試料収集先端の遠位にあり、
前記RFID部は、
a)RFIDタグを保持可能なRFIDチャンバと、
b)前記RFIDタグを前記RFIDチャンバ内に配置可能なRFID開口部と、
c)前記RFID開口部の外周に当接するロック機構と、
を含み、
前記RFID開口部は、前記細長い棒の末端に位置し、前記RFIDチャンバは、角柱状のプラスチックにより形成された略円筒状チャンバを含み、前記RFIDタグは、略円筒状であり、前記角柱状は、第1縦スリット及び第2縦スリットを有し、それぞれのスリットが前記RFID開口部から始まる、凍結保存装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記細長い本体の第1端部から延在する円錐台状ボスを更に含み、前記試料収集先端は、前記円錐台状ボスから延在し、前記キャップは、前記細長い棒に取り外し可能に取り付けられる場合、前記試料収集先端及び前記円錐台状ボスを前記中空チャンバ内に封入可能である、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項3】
前記細長い棒は、一体化されたプラスチックから作られる、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項4】
前記RFIDタグが前記RFIDチャンバ内に配置され、前記凍結保存装置が液体窒素内に5分間配置される場合、前記RFIDタグは、前記RFIDチャンバ内に残り、前記凍結保存装置に見える割れ目がない、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項5】
前記RFIDタグは、長さが4mm~12mmであり、直径が0.5mm~4mmである、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項6】
前記第1縦スリットは、長さが前記RFIDチャンバの長さの50%~95%であり、前記第2縦スリットは、長さが前記RFIDチャンバの長さの20%~60%であり、前記第1縦スリットは、前記第2縦スリットよりも長い、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項7】
前記第1縦スリットは、前記RFIDチャンバを挟んで前記第2縦スリットの反対側に位置する、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項8】
前記ロック機構は、前記RFID開口部の外周を少なくとも部分的に囲むレッジを含む、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項9】
前記RFID部の、長手方向に垂直であるx方向及びy方向のそれぞれにおける寸法は、約3mm以下である、請求項1に記載の凍結保存装置。
【請求項10】
前記RFID部の、長手方向に垂直であるx方向及びy方向のそれぞれにおける寸法は、約2.4mm以下である、請求項1に記載の凍結保存装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本願は、2023年4月19日に出願された米国非仮出願第18/136,419号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本願に組み込まれる。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
本発明は、一般に、生物試料の凍結保存装置の分野に関する。より具体的には、本発明は、RFID技術により遠隔識別可能な装置に関する。
【背景技術】
【0003】
凍結保存は、生細胞における生物活性を長期間停止させるために生命科学において実施される。凍結保存に用いられる技術は、ガラス化である。
【0004】
ガラス化は、卵母細胞又は胚である生物試料を含む溶液を、あらゆる結晶構造を含まないガラス状無定形固体に変換した後、非常に急速に冷却することに関与する。この方法の大きな課題の一つは、卵母細胞又は胚内の細胞内の氷晶形成を防止することである。したがって、第1工程は、「ガラス化媒体」と呼ばれる流体を含有する抗凍結剤を用いて、細胞をできるだけ脱水することである。そして、生物試料を液体窒素(LN

)などの低温流体に浸漬して急速冷却する。冷却速度と抗凍結剤濃度を適切に組み合わせることで、細胞内水は、秩序ある有害な結晶氷状態ではなく、固形の無害ガラス(ガラス体)状態となる。ガラス化は、水分子をランダム配列に捕捉する流体粘度の急速な増加として記載され得る。しかしながら、ガラス化培地には、ガラス状態以外の細胞に対して毒性がある抗凍結剤が比較的多く含有することができる。結果として、脱水・加温時に細胞をガラス化培地に暴露する時間を、細胞傷害を回避するために注意深く制御する必要があり、それに応じて、試料をできるだけ早く冷却することが望ましい。
【0005】
クライオロック(CRYOLOCK)凍結保存装置は、卵母細胞又は胚を液体窒素中に保持し、凍結保存し、保存することを目的とした、汎用的、簡単かつ効率的なガラス化装置として開発された。試料を、無菌液体窒素(LN

)と直接接触することなく急速に冷却し、保存することができるようにする凍結保存装置である。クライオロック凍結保存装置は、2016年6月23日に公開された特許文献1に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0006】
クライオロック凍結保存装置は、特定の形状と閉鎖隙間を含む、半柔軟性プラスチックと機能設計との組み合わせを用いて、室温で試料を冷凍保存装置内に密閉し、冷凍保存装置と試料を液体窒素の温度まで冷却する時に密閉を維持する。
【0007】
試料を液体窒素内に保存するには費用がかかるため、複数のサンプルが所定の凍結保管タンクに保存される。凍結保存装置全体が凍結保管タンクに保存されるため、各凍結保存装置のサイズ、及びそのような凍結保存装置の包装特性が必要なスペースに影響を与え、そして、保存コストに影響を与える。簡単なスペース問題に加えて、各サンプルの識別及び保存状態を経時的に追跡するために品質管理及び監査を行う必要がある。品質監査時に凍結保存装置(cryopreservation devices)を凍結保管装置(cryostorage device)から取り出す必要があると、温度変化が試料の長期的な生存能力に影響を与える場合がある。
【0008】
凍結保存装置を凍結保管タンクから取り出すことなく、凍結保管タンク内で各サンプル/装置を識別することができる必要がある。自己識別可能で、特に単一の生物試料レベルで自己識別可能である凍結保存装置のサイズを維持又は低減する必要がある。各試料/装置を識別する能力を、各試料の収集、保存、検索、使用のライフサイクルにわたって維持する必要がある。
【0009】
各凍結保存装置にRFIDタグを組み込むことには、いくつかの課題が存在する。まず、装置の生物試料を保持する部分を滅菌する必要があり、通常、γ(ガンマ)線で滅菌し、γ線は、RFIDタグの機能能力を損なう場合がある。また、このRFIDタグの組み込みは、ガラス化プロセス中の作業の流れに適合する必要があり、これは、試料を収集して液体窒素に浸漬するまでの時間が必然的に短いため、生物試料を収集する前に、RFIDタグを凍結保存装置の一部としっかりと接合する必要があることを意味する。RFIDタグは、周囲条件及び液体窒素温度で凍結保存装置によりしっかりと保持する必要があり、このような大きな温度変化時に凍結保存装置に損傷を与えてはならない。RFIDタグを保持可能な凍結保存装置のサイズ増大を最小限にする必要がある。理想的に、RFIDタグは、低温の影響を受ける接着剤を必要とせずに凍結保存装置に固定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
米国特許出願公開第2016/0174545号
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)

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