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公開番号2025123851
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019583
出願日2024-02-13
発明の名称培地および培養方法
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人
主分類C12N 5/071 20100101AFI20250818BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】肝オルガノイドを効率よく成長させることができる培地および培養方法を提供する。
【解決手段】肝臓由来の細胞により構成された肝オルガノイドを培養するための培地として、L-グルタミン、ニコチンアミド、アスコルビン酸リン酸塩、デキタメタゾン、亜セレン酸ナトリウム、トランスフェリン、ウシ血清アルブミン、インスリン、EGF、VEGF、Basic FGF、およびHGFを含む培地を使用する。これにより、従来の培地と比較して、肝オルガノイドを効率よく成長させることができる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培地であって、
L-グルタミン、
ニコチンアミド、
アスコルビン酸リン酸塩、
デキタメタゾン、
亜セレン酸ナトリウム、
トランスフェリン、
ウシ血清アルブミン、
インスリン、
EGF、
VEGF、
Basic FGF、および
HGF
の12種類の成分を含む、培地。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培地であって、
L-グルタミン、
ニコチンアミド、
アスコルビン酸リン酸塩、
デキタメタゾン、
亜セレン酸ナトリウム、
トランスフェリン、
ウシ血清アルブミン、
インスリン、
EGF、
VEGF、
Basic FGF、
HGF、および、
IGF-2
の13種類の成分を含む、培地。
【請求項3】
請求項2に記載の培地であって、市販の培地に、ヘパリンおよび前記13種類の成分を終濃度がそれぞれ
ヘパリンは1unit/ml、
L-グルタミンは5mmol/L、
ニコチンアミドは4.4mmol/L、
アスコルビン酸リン酸塩は82mg/L、
デキタメタゾンは0.0001mmol/L、
亜セレン酸ナトリウムは5ug/L、
トランスフェリンは10mg/L、
ウシ血清アルブミンは2000mg/L、
インスリンは10mg/L、
EGFは20ug/L、
VEGFは5ug/L、
Basic FGFは5ug/L、
HGFは20ng/mL、
IGF-2は15ug/L
となるように添加した、培地。
【請求項4】
請求項3に記載の培地であって、
前記市販の培地は、Advanced DMEM/F-12培地である、培地。
【請求項5】
請求項4に記載の培地であって、
前記Advanced DMEM/F-12培地の成分は表1に記載の成分である、培地。
TIFF
2025123851000009.tif
151
166
【請求項6】
肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培養方法であって、
a)肝臓由来の細胞を、培地にて懸濁して培養容器に収容する工程と、
b)前記培養容器を静置して前記培養容器内の前記細胞を培養し、肝臓オルガノイドを形成させる工程と、
を有し、
前記工程b)において、培地として請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の培地を使用する、培養方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培地および培養方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、iPS細胞や、生体から採取した細胞を用いて特定の組織構造を有するオルガノイドや微小組織を形成させる技術開発が進められている。オルガノイドは、生体の機能性の模倣度が非常に高く、従来の培養細胞による評価よりも実際の生体に近い応答を示す。このため、オルガノイドを用いて化合物の影響を評価する方法が開発されることが期待されている。
【0003】
生体の肝臓は、様々な細胞腫が協調して肝機能の発現を担っている。このため、肝臓由来の細胞により構成された肝オルガノイドを用いて化合物の評価を行う場合にも、これらの構成細胞をすべて含むオルガノイドを用いることが好ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Hofer, Moritz, and Matthias P. Lutolf. "Engineering organoids." Nature Reviews Materials 6.5 (2021): 402-420
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、非特許文献1をはじめとして、肝臓由来の細胞や、人工的に分化させた細胞に対して、どのような培地を用いれば、所望の肝オルガノイドを形成させることができるかが、模索されている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、肝オルガノイドを効率よく成長させることができる培地および培養方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培地であって、
L-グルタミン、
ニコチンアミド、
アスコルビン酸リン酸塩、
デキタメタゾン、
亜セレン酸ナトリウム、
トランスフェリン、
ウシ血清アルブミン、
インスリン、
EGF、
VEGF、
Basic FGF、および
HGF
の12種類の成分を含む。
【0008】
本願の第2発明は、肝臓由来の細胞により構成された肝臓オルガノイドを培養するための培地であって、
L-グルタミン、
ニコチンアミド、
アスコルビン酸リン酸塩、
デキタメタゾン、
亜セレン酸ナトリウム、
トランスフェリン、
ウシ血清アルブミン、
インスリン、
EGF、
VEGF、
Basic FGF、
HGF、および、
IGF-2
の13種類の成分を含む。
【0009】
本願の第3発明は、第2発明の培地であって、市販の培地に、ヘパリンおよび前記13種類の成分を終濃度がそれぞれ
ヘパリンは1unit/ml、
L-グルタミンは5mmol/L、
ニコチンアミドは4.4mmol/L、
アスコルビン酸リン酸塩は82mg/L、
デキタメタゾンは0.0001mmol/L、
亜セレン酸ナトリウムは5ug/L、
トランスフェリンは10mg/L、
ウシ血清アルブミンは2000mg/L、
インスリンは10mg/L、
EGFは20ug/L、
VEGFは5ug/L、
Basic FGFは5ug/L、
HGFは20ng/mL、
IGF-2は15ug/L
となるように添加した培地である。
【0010】
本願の第4発明は、第3発明の培地であって、前記市販の培地は、Advanced DMEM/F-12培地である。
(【0011】以降は省略されています)

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