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公開番号2025170502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2024075120
出願日2024-05-07
発明の名称冷凍サイクル装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人かいせい特許事務所
主分類B60H 1/22 20060101AFI20251112BHJP(車両一般)
要約【課題】放熱器及び補助放熱部を有する冷凍サイクルを備える冷凍サイクル装置に関し、環境及び運転モードに応じた加熱能力、冷却能力を発揮させることができる冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置1は、圧縮機11、加熱部20、分岐部13、サブクーラ14、第1膨張弁15a、室内蒸発器16、第2膨張弁15b、チラー17を有する冷凍サイクル10を備える。車両用空調装置1は、暖房モードと冷房モードを有する。暖房モードは、圧縮機11から吐出された冷媒を熱源として送風空気を加熱する運転モードとして、サブクーラ14への冷媒の流入が遮断される運転モードを含んでいる。冷房モードは、室内蒸発器16にて送風空気を冷却する運転モードとして、チラー17への冷媒の流入が遮断される運転モードを含んでいる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
前記圧縮機で圧縮された高圧冷媒の熱を放熱させる放熱器(12)を含み、高圧冷媒の熱によって加熱対象物を加熱する加熱部(20)と、
前記放熱器から流出した冷媒の流れを分岐させる分岐部(13)と、
前記分岐部から流出した一方の冷媒を放熱対象物に放熱させる補助放熱部(14)と、
前記補助放熱部から流出した冷媒を減圧させる第1減圧部(15a)と、
前記第1減圧部で減圧された冷媒を蒸発させて、第1冷却対象物を冷却する第1蒸発器(16)と、
前記分岐部から流出した他方の冷媒を減圧させる第2減圧部(15b)と、
前記第2減圧部で減圧された冷媒を蒸発させて、第2冷却対象物を冷却する第2蒸発器(17)と、を有する冷凍サイクル(10)を備え、
前記圧縮機から吐出された冷媒を熱源として前記加熱対象物を加熱する運転モードとして、前記補助放熱部への冷媒の流入が遮断される加熱モードと、
前記第1蒸発器にて前記第1冷却対象物を冷却する運転モードとして、前記第2蒸発器への冷媒の流入が遮断される冷却モードを有する冷凍サイクル装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記冷凍サイクル装置は、前記補助放熱部の流出口側において、前記補助放熱部を流通する冷媒の流量を調整する流量調整部(15a)を有する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項3】
前記冷凍サイクル装置は、前記放熱対象物の温度(Tam)が予め定められた第1基準温度(KTaml)よりも低い場合、前記加熱モードでの運転を実行する請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項4】
前記冷凍サイクル装置は、前記第1蒸発器にて前記第1冷却対象物を冷却すると共に、前記加熱部にて前記加熱対象物を加熱する運転モードとして、
前記補助放熱部への冷媒の流入を許容し、且つ、前記第2蒸発器への冷媒の流入を許容する並列モードを有する請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項5】
前記冷凍サイクル装置は、前記放熱対象物の温度(Tam)が前記第1基準温度よりも高く定められた第2基準温度(KTamh)よりも低い場合、前記並列モードでの運転を実行する請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項6】
前記冷凍サイクル装置は、前記圧縮機から吐出された冷媒の熱を前記加熱対象物とは異なる外部に放熱すると共に、前記第2冷却対象物を冷却する運転モードとして、前記第2蒸発器に対する冷媒の流入を許容する放熱冷却モードを有する請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
【請求項7】
前記冷凍サイクル装置は、前記第2冷却対象物の冷却が必要であることを示す放熱冷却指示があった場合に、前記放熱冷却モードでの運転を実行する請求項6に記載の冷凍サイクル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放熱器及び補助放熱部を有する冷凍サイクルを備える冷凍サイクル装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、冷凍サイクル装置において、冷凍サイクルによる冷却能力を向上させる為に、サイクルの高圧側に放熱器及び補助放熱部を配置して、放熱器及び補助放熱部を活用する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された発明では、放熱器として機能するコンデンサの下流側に、補助放熱部として機能するサブコンデンサを配置して、空気との熱交換により、コンデンサから流出した冷媒の過冷却度を増大させて冷却能力の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-195116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に記載された構成では、コンデンサとサブコンデンサにおける放熱対象物が熱媒体と空気で相違している為、冷媒の過冷却度を十分に増大させることができ、冷却対象物(空気やバッテリ)に関する冷却能力を向上させることができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された構成において、冷凍サイクルの高圧側にて加熱対象物を加熱しようとする場合には、加熱能力が低下してしまう場合が懸念される。具体的に説明すると、特許文献1に記載された構成では、熱媒体を熱交換対象物とするコンデンサの下流側に、空気を熱交換対象物とするサブコンデンサが直接的に接続されている。この為、コンデンサにて熱媒体に放熱した冷媒は、必ずサブコンデンサにて空気と熱交換することになる。この時、空気の温度が低い場合、サブコンデンサにて冷媒が冷えすぎてしまい、冷凍サイクルにおける圧縮動力が大きくなってしまうことが想定される。
【0007】
本開示は、上記点に鑑み、放熱器及び補助放熱部を有する冷凍サイクルを備える冷凍サイクル装置に関し、環境及び運転モードに応じた加熱能力、冷却能力を発揮させることができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機(11)、加熱部(20)、分岐部(13)、補助放熱部(14)、第1減圧部(15a)、第1蒸発器(16)、第2減圧部(15b)、第2蒸発器(17)、を有する冷凍サイクル(10)を備える。
【0009】
圧縮機は冷媒を圧縮して吐出する。加熱部は、圧縮機で圧縮された高圧冷媒の熱を放熱させる放熱器(12)を含み、高圧冷媒の熱によって加熱対象物を加熱する。分岐部は、放熱器から流出した冷媒の流れを分岐させる。補助放熱部は、分岐部から流出した一方の冷媒を放熱対象物に放熱させる。第1減圧部は、補助放熱部から流出した冷媒を減圧させる。第1蒸発器は、第1減圧部で減圧された冷媒を蒸発させて、第1冷却対象物を冷却する。第2減圧部は、分岐部から流出した他方の冷媒を減圧させる。第2蒸発器は、第2減圧部で減圧された冷媒を蒸発させて、第2冷却対象物を冷却する。
【0010】
そして、冷凍サイクル装置は、加熱モードと、冷却モードを有する。加熱モードは、圧縮機から吐出された冷媒を熱源として加熱対象物を加熱する運転モードとして、前記補助放熱部への冷媒の流入が遮断される運転モードを含んでいる。冷却モードは、第1蒸発器にて第1冷却対象物を冷却する運転モードとして、第2蒸発器への冷媒の流入が遮断される運転モードを含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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