TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025170344
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-18
出願番号
2025138469,2022025770
出願日
2025-08-21,2022-02-22
発明の名称
半導体装置の製造方法
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H01L
21/301 20060101AFI20251111BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ウエハから接着剤を除去する際に垂直クラックが広がってしまうことを防止する。
【解決手段】本明細書が開示する製造方法は、研削工程、スクライブ工程、支持板取り外し工程、ブレイク工程、除去工程を備える。研削工程では、複数の半導体素子(3)が形成されたウエハ(2)の第1面(2a)を、接着剤(11)を介して支持板(12)に取り付け、ウエハの第2面(2b)を研削する。スクライブ工程では、隣り合う半導体素子の境界に沿ってウエハにスクライブホイール(32)を押し当て、境界に沿ってウエハの内部に垂直クラック(5)を形成する。支持板取り外し工程では、接着剤を残したままウエハから支持板を外す。ブレイク工程では、境界に沿って接着剤の上からウエハにブレイクバー(33)を押し当てて境界に沿ってウエハを劈開する。除去工程では、ウエハから分離した半導体素子から接着剤を除去する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体装置の製造方法であって、
複数の半導体素子(3)が形成されたウエハ(2)の第1面(2a)を、接着剤(11)を介して支持板(12)に取り付け、前記ウエハの第2面(2b)を研削する研削工程と、
隣り合う前記半導体素子の境界(4)に沿って前記ウエハにスクライブホイール(32)を押し当て、前記境界に沿って前記ウエハの内部に垂直クラック(5)を形成するスクライブ工程と、
前記接着剤を残したまま前記ウエハから前記支持板を外す支持板取り外し工程と、
前記境界に沿って前記接着剤の上から前記ウエハにブレイクバー(33)を押し当てて前記境界に沿って前記ウエハを劈開するブレイク工程と、
前記ウエハから分離した前記半導体素子から前記接着剤を除去する除去工程と、
を備えている、製造方法。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
前記支持板取り外し工程では、前記接着剤の表層(11a)を硬化させて前記接着剤から前記支持板を外す、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記ブレイク工程では、前記接着剤の表面に保護シートを貼着してから前記ブレイクバーを押し当てる、請求項1または2に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造方法の工程の中に、複数の半導体素子が形成されたウエハから半導体素子を個別に切り出す工程がある。従来は隣り合う半導体素子の境界に沿ってウエハを切断(ダイシング)していたが、近年、スクライブアンドブレイクという工法が採用され始めている。
【0003】
この工法は、まず、隣り合う半導体素子の境界に沿ってスクライブホイール(周縁が薄くなっている円板)を押し当て、境界に沿ってウエハ内部にクラックを生じさせる。クラックは、ウエハの表面に対して垂直な方向に拡がるので、このクラックを以下では垂直クラックと称する。次に、境界に沿ってブレイクバーを押し当て、境界に沿ってウエハを劈開させる。この工法は、ウエハにおいて隣り合う半導体素子の間の幅を従来のダイシング工法の場合よりも狭くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-89622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウエハに半導体素子を形成する工程では、ウエハの一方の面(第1面)の表層に半導体素子の機能を実現する構造(トレンチや電極など)を形成し、他方の面(第2面)を研削する。通常、半導体素子の機能を実現する主たる構造(トレンチやゲート電極)を先に第1面に形成してから第2面を研削する。第2面を研削する際、第1面に接着剤を塗布し、ウエハを支持板に取り付ける。第1面には半導体素子の機能を実現する主たる構造が形成されているため、第1面に比較的に厚く接着剤を塗布し、ウエハを支持板に取り付ける。厚い接着層は第1面の構造を保護する保護層としても機能する。ウエハに垂直クラックを形成してから厚い接着層を剥がそうとすると、接着剤の粘着性によりウエハ内部に比較的に大きな応力が発生し、垂直クラックがさらに広がりウエハがダメージを受けるおそれがある。本明細書は、ウエハと支持板を接着して第2面を研削する工程の後にスクライブアンドブレイク工法によってウエハから半導体素子を分離する製造方法において、接着剤を除去する際に垂直クラックが広がってしまうことを防止する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する製造方法は、研削工程、スクライブ工程、支持板取り外し工程、ブレイク工程、除去工程を備える。研削工程では、複数の半導体素子(3)が形成されたウエハ(2)の第1面(2a)を、接着剤(11)を介して支持板(12)に取り付け、ウエハの第2面(2b)を研削する。スクライブ工程では、隣り合う半導体素子の境界に沿ってウエハにスクライブホイール(32)を押し当て、境界に沿ってウエハの内部に垂直クラック(5)を形成する。支持板取り外し工程では、接着剤を残したままウエハから支持板を外す。ブレイク工程では、境界に沿って接着剤の上からウエハにブレイクバー(33)を押し当てて境界に沿ってウエハを劈開する。除去工程では、ウエハから分離した半導体素子から接着剤を除去する。
【0007】
この製造方法では、第1面の接着剤を除去せずに接着剤の上からブレイクバーをウエハに押し当ててウエハを劈開させる。ウエハから半導体素子を分離してから接着剤を除去する。それゆえ、接着剤を除去する際には既に垂直クラックに沿ってウエハを劈開させているので、接着剤を除去する際に垂直クラックが広がることが無い。
【0008】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ウエハの平面図である。
研削工程を説明する図である(1)。
研削工程を説明する図である(2)。
スクライブ工程を説明する図である。
支持板取り外し工程を説明する図である(1)。
支持板取り外し工程を説明する図である(2)。
ブレイク工程を説明する図である。
除去工程を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して実施例の製造方法を説明する。図1は、複数の半導体素子3が格子状に形成されたウエハ2の平面図である。図1では、半導体素子3を実線の矩形で模式的に表してある。いくつかの実線矩形には符号「3」を付することを省略した。説明の便宜上、隣り合う半導体素子3の間の境界であって後にウエハ2を個々の半導体素子3に分割する際の分割線をスクライブ線4と称する。実施例の場合、スクライブ線4は、実際にウエハ2の上に記された線ではなく、仮想的な線である。スクライブ線4は、目視で確認できるようにするために、実際にウエハ2の上に描かれた線や溝であってもよい。図1では、スクライブ線4を一点鎖線で表してある。ウエハ2から分離された個々の半導体素子3が半導体装置に相当する。半導体素子3は、トランジスタやダイオードなどの機能を有する素子である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社デンソーウェーブ
筐体
1か月前
株式会社デンソー
分離体
1日前
株式会社デンソー
回転機
1か月前
株式会社デンソー
電動弁
15日前
株式会社デンソー
電解装置
16日前
株式会社デンソー
光学部材
1日前
株式会社デンソー
電気回路
9日前
株式会社デンソー
摺動機構
14日前
株式会社デンソー
摺動機構
14日前
株式会社デンソー
熱交換器
14日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
15日前
株式会社デンソー
制御装置
17日前
株式会社デンソー
撮像装置
14日前
株式会社デンソー
反力装置
1か月前
株式会社デンソー
撮像装置
14日前
株式会社デンソー
光学部材
1日前
株式会社デンソー
検出装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
25日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
16日前
株式会社デンソー
電流センサ
1か月前
株式会社デンソー
レーダ装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
14日前
株式会社デンソー
熱交換装置
29日前
株式会社デンソー
半導体装置
24日前
株式会社デンソー
熱交換部材
16日前
株式会社デンソー
センサ装置
22日前
株式会社デンソーテン
インバータ
1か月前
株式会社デンソー
センサ装置
22日前
株式会社デンソー
半導体装置
1日前
株式会社デンソートリム
鞍乗り車両
23日前
株式会社デンソー
ヒータ装置
23日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
29日前
株式会社デンソー
電気化学セル
14日前
続きを見る
他の特許を見る