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公開番号
2025170204
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-18
出願番号
2024075025
出願日
2024-05-06
発明の名称
水素透過構造体および水素透過構造体の製造方法
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
B01D
71/02 20060101AFI20251111BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】強度の低下を抑制する水素透過構造体および水素透過構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】水素透過構造体10は、水素を解離させる水素透過膜20と、水素透過膜20と膜厚方向DTに接続されているとともに、解離した水素が通過する金属酸化膜30と、水素透過膜20とで金属酸化膜30を挟んでいる基材40と、を備え、金属酸化膜30は、ALDを用いてアモルファスの酸化金属で形成されており、基材40には、膜厚方向DTに延びているとともに、金属酸化膜30を通過した水素が再結合し、再結合した水素が通過する貫通穴45が形成されており、貫通穴45は、エッチングを用いて形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水素透過構造体であって、
水素を解離させる水素透過膜(20)と、
前記水素透過膜と前記水素透過膜の膜厚方向(DT)に接続されているとともに、解離した水素が通過する金属酸化膜(30)と、
前記水素透過膜とで前記金属酸化膜を挟んでいる基材(40)と、
を備え、
前記金属酸化膜は、アモルファスの酸化金属を含み、
前記基材は、前記膜厚方向に延びている貫通穴(45)を有し、
前記金属酸化膜を通過した水素が再結合し、再結合した水素が前記貫通穴を通過する水素透過構造体。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記金属酸化膜は、アモルファスのAl
2
O
3
を含む請求項1に記載の水素透過構造体。
【請求項3】
前記金属酸化膜は、アモルファスのTiO
2
を含む請求項1に記載の水素透過構造体。
【請求項4】
前記金属酸化膜の膜厚は、10nm以上、160nm以下とされている、請求項1に記載の水素透過構造体。
【請求項5】
前記水素透過膜の膜厚は、20nm以上、100nm以下とされている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の水素透過構造体。
【請求項6】
水素透過構造体の製造方法であって、
水素を解離させる水素透過膜(20)と、
前記水素透過膜と前記水素透過膜の膜厚方向(DT)に接続されているとともに、解離した水素が通過する金属酸化膜(30)と、
前記水素透過膜とで前記金属酸化膜を挟んでいる基材(40)と、
を形成し、
前記金属酸化膜を、ALDを用いてアモルファスの酸化金属で形成し、
前記膜厚方向に延びているとともに、前記金属酸化膜を通過した水素が再結合し、再結合した水素が通過する貫通穴(45)を前記基材に形成し、
前記貫通穴を、エッチングを用いて形成する水素透過構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、水素透過構造体および水素透過構造体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているように、水素透過金属膜と、多孔質Niめっき皮膜と、拡散防止層とを備える、金属複合水素透過膜が知られている。多孔質Niめっき皮膜は、界面活性剤を含有するめっき浴を用いた電解めっきによりNiめっき皮膜を形成し、Niめっき皮膜中の界面活性剤を燃焼除去することにより形成されている。拡散防止層は、水素透過金属膜と多孔質Niめっき皮膜との間の界面に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-39083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された金属複合水素透過膜では、水素透過金属膜を支持する基材としての多孔質Niめっき皮膜がめっきによって形成されている。めっきでは、比較的大きい膜厚の皮膜を形成することが困難であるため、多孔質Niめっき皮膜の膜厚は、比較的小さい。このため、金属複合水素透過膜の強度は、比較的低くなる。
【0005】
本開示は、強度の低下を抑制する水素透過構造体および水素透過構造体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、水素透過構造体であって、水素を解離させる水素透過膜(20)と、水素透過膜と水素透過膜の膜厚方向(DT)に接続されているとともに、解離した水素が通過する金属酸化膜(30)と、水素透過膜とで金属酸化膜を挟んでいる基材(40)と、を備え、金属酸化膜は、アモルファスの酸化金属を含み、基材は、膜厚方向に延びている貫通穴(45)を有し、金属酸化膜を通過した水素が再結合し、再結合した水素が貫通穴を通過する水素透過構造体である。
【0007】
また、請求項6に記載の発明は、水素透過構造体の製造方法であって、水素を解離させる水素透過膜(20)と、水素透過膜と水素透過膜の膜厚方向(DT)に接続されているとともに、解離した水素が通過する金属酸化膜(30)と、水素透過膜とで金属酸化膜を挟んでいる基材(40)と、を形成し、金属酸化膜を、ALDを用いてアモルファスの酸化金属で形成し、膜厚方向に延びているとともに、金属酸化膜を通過した水素が再結合し、再結合した水素が通過する貫通穴(45)を基材に形成し、貫通穴を、エッチングを用いて形成する水素透過構造体の製造方法である。
【0008】
金属酸化膜がアモルファスの酸化金属を含むことにより、金属酸化膜には、粒界およびクラックが比較的少なくなる。この金属酸化膜によって、基材の貫通穴を、めっきではなくエッチングを用いて形成するとき、エッチング液やエッチングガスが水素透過膜と接触することが抑制される。また、エッチングを用いると、基材の厚みに関係なく、貫通穴を形成することができる。したがって、基材の厚みを十分確保できるため、水素透過構造体の強度の低下が抑制される。
【0009】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態の水素透過構造体の断面図。
水素透過構造体の製造方法を示すフローチャート。
実施例1-3および比較例1-2における金属酸化膜、金属酸化膜の膜厚および水素透過係数の比率の関係を示した図表。
実施例1-2および比較例1における金属酸化膜の膜厚および水素透過係数の比率の関係をまとめたグラフ。
実施例3および比較例2における金属酸化膜の膜厚および水素透過係数の比率の関係をまとめたグラフ。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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