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公開番号
2025168319
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025072566
出願日
2025-04-24
発明の名称
発光デバイスおよび表示装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10K
50/19 20230101AFI20251030BHJP()
要約
【課題】特性の良好な発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極、第2の電極、中間層、第1の発光層、および第2の発光層、を有する発光デバイスであって、中間層は第1の電極と第2の電極との間に位置し、第1の発光層は、第1の電極と中間層との間に位置し、第2の発光層は、中間層と第2の電極との間に位置し、第1の発光層は、第1の発光中心物質を有し、第2の発光層は、第2の発光中心物質を有し、第1の発光中心物質は、440nm以上500nm以下の波長域において発光のピークを有する燐光発光物質であり、第1の発光中心物質のPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、第2の発光中心物質のPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、第1の発光層および第2の発光層は、発光デバイスに隣接する複数の他の発光デバイスのうち、少なくとも一の発光デバイスが有する発光層と異なる色域の発光を呈する発光層を有する発光デバイスである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電極、第2の電極、中間層、第1の発光層、および第2の発光層、を有する発光デバイスであって、
前記中間層は前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、前記第1の電極と前記中間層との間に位置し、
前記第2の発光層は、前記中間層と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、第1の発光中心物質を有し、
前記第2の発光層は、第2の発光中心物質を有し、
前記第1の発光中心物質は、440nm以上500nm以下の波長域において発光のピークを有する燐光発光物質であり、
前記第1の発光中心物質のPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質のPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第1の発光層および前記第2の発光層は、前記発光デバイスに隣接する複数の他の発光デバイスのうち、少なくとも一の発光デバイスが有する発光層と異なる色域の発光を呈する発光層を有する発光デバイス。
続きを表示(約 3,300 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記第1の発光中心物質と、前記第2の発光中心物質は、同じ物質である、発光デバイス。
【請求項3】
請求項1において、
前記第1の発光中心物質は、白金錯体である発光デバイス。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
前記第1の電極と前記第1の発光層との間に第1の正孔輸送層を有し、
前記中間層と前記第2の発光層との間に第2の正孔輸送層を有し、
前記第1の正孔輸送層または前記第2の正孔輸送層は、第1の有機化合物を有する第1の層と、第2の有機化合物を有する第2の層を少なくとも有する積層構造であり、
前記第2の層は、前記第1の発光層または前記第2の発光層と接し、
前記第1の有機化合物は、アミン骨格と多環式炭化水素を含み、
前記第2の有機化合物は、π電子過剰型多環式複素芳香環を含む、発光デバイス。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
前記第2の発光層と前記第2の電極との間に第1の電子輸送層を有し、
前記第1の電子輸送層は、トリアジン骨格を含む第3の有機化合物を有する層を有し、
前記中間層は、フェナントロリン骨格を有する第4の有機化合物と、リチウムまたはリチウム化合物との第1の混合層を有する発光デバイス。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1の電子輸送層は、トリアジン骨格を含む第5の有機化合物とリチウムまたはリチウム化合物との第2の混合層と、を有し、
前記第2の混合層は、前記第3の有機化合物を有する層と前記第2の電極との間に位置する発光デバイス。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
前記第1の発光層は、前記第1の発光中心物質と第6の有機化合物と第7の有機化合物と、を有し、
前記第2の発光層は、前記第2の発光中心物質と第8の有機化合物と第9の有機化合物と、を有し、
前記第6の有機化合物と前記第7の有機化合物は、第1の励起錯体を形成する組み合わせであり、
前記第8の有機化合物と前記第9の有機化合物は、第2の励起錯体を形成する組み合わせであり、
前記第1の励起錯体のPLスペクトルにおける短波長側の発光端は、前記第1の発光中心物質の吸収スペクトルにおける長波長側の吸収端よりも短波長に位置し、
前記第2の励起錯体のPLスペクトルにおける短波長側の発光端は、前記第2の発光中心物質の吸収スペクトルにおける長波長側の吸収端よりも短波長に位置する、発光デバイス。
【請求項8】
発光デバイスA、および前記発光デバイスAとは発光色が異なる発光デバイスBを有する表示装置であって、
前記発光デバイスAは、
第1の電極A、第2の電極A、中間層A、第1の発光層A、および第2の発光層A、を有する発光デバイスであって、
前記中間層Aは前記第1の電極Aと前記第2の電極Aとの間に位置し、
前記第1の発光層Aは、前記第1の電極Aと前記中間層Aとの間に位置し、
前記第2の発光層Aは、前記中間層Aと前記第2の電極Aとの間に位置し、
前記第1の発光層Aは、第1の発光中心物質Aを有し、
前記第2の発光層Aは、第2の発光中心物質Aを有し、
前記第1の発光中心物質Aおよび前記第2の発光中心物質Aは、440nm以上500nm以下の波長域において発光のピークを有する燐光発光物質であり、
前記第1の発光中心物質AのPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質AのPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記発光デバイスBは、
第1の電極B、第2の電極B、中間層B、第1の発光層B、および第2の発光層B、を有する発光デバイスであって、
前記中間層Bは前記第1の電極Bと前記第2の電極Bとの間に位置し、
前記第1の発光層Bは、前記第1の電極Bと前記中間層Bとの間に位置し、
前記第2の発光層Bは、前記中間層Bと前記第2の電極Bとの間に位置し、
前記第1の発光層Bは、第1の発光中心物質Bを有し、
前記第2の発光層Bは、第2の発光中心物質Bを有し、
前記第1の発光中心物質BのPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質BのPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第1の発光層Aおよび前記第2の発光層Aは、前記第1の発光層Bおよび前記第2の発光層Bと、異なる色域の発光を呈する表示装置。
【請求項9】
発光デバイスA、前記発光デバイスAとは発光色が異なる発光デバイスB、並びに前記発光デバイスAおよび前記発光デバイスBとは発光色が異なる発光デバイスCを有する表示装置であって、
前記発光デバイスAは、
第1の電極A、第2の電極A、中間層A、第1の発光層A、および第2の発光層A、を有する発光デバイスであって、
前記中間層Aは前記第1の電極Aと前記第2の電極Aとの間に位置し、
前記第1の発光層Aは、前記第1の電極Aと前記中間層Aとの間に位置し、
前記第2の発光層Aは、前記中間層Aと前記第2の電極Aとの間に位置し、
前記第1の発光層Aは、第1の発光中心物質Aを有し、
前記第2の発光層Aは、第2の発光中心物質Aを有し、
前記第1の発光中心物質Aおよび前記第2の発光中心物質Aは、燐光発光物質であり、
前記第1の発光中心物質AのPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質AのPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記発光デバイスBは、
第1の電極B、第2の電極B、中間層B、第1の発光層B、および第2の発光層B、を有する発光デバイスであって、
前記中間層Bは前記第1の電極Bと前記第2の電極Bとの間に位置し、
前記第1の発光層Bは、前記第1の電極Bと前記中間層Bとの間に位置し、
前記第2の発光層Bは、前記中間層Bと前記第2の電極Bとの間に位置し、
前記第1の発光層Bは、第1の発光中心物質Bを有し、
前記第2の発光層Bは、第2の発光中心物質Bを有し、
前記第1の発光中心物質Bおよび前記第2の発光中心物質Bは、燐光発光物質であり、
前記第1の発光中心物質BのPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質BのPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記発光デバイスCは、
第1の電極C、第2の電極C、中間層C、第1の発光層C、および第2の発光層C、を有する発光デバイスであって、
前記中間層Cは前記第1の電極Cと前記第2の電極Cとの間に位置し、
前記第1の発光層Cは、前記第1の電極Cと前記中間層Cとの間に位置し、
前記第2の発光層Cは、前記中間層Cと前記第2の電極Cとの間に位置し、
前記第1の発光層Cは、第1の発光中心物質Cを有し、
前記第2の発光層Cは、第2の発光中心物質Cを有し、
前記第1の発光中心物質Cおよび前記第2の発光中心物質Cは、燐光発光物質であり、
前記第1の発光中心物質CのPLスペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質CのPLスペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第1の発光層Aおよび前記第2の発光層Aは、前記第1の発光層Bおよび前記第2の発光層B並びに前記第1の発光層Cおよび前記第2の発光層Cと、異なる色域の発光を呈する表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、発光デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、電子機器、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、表示装置は様々な用途への応用が期待されている。例えば、大型の表示装置の用途としては、家庭用のテレビジョン装置(テレビまたはテレビジョン受信機ともいう)、デジタルサイネージ(電子看板)、及び、PID(Public Information Display)等が挙げられる。また、携帯情報端末として、タッチパネルを備えるスマートフォン及びタブレット端末などの開発が進められている。
【0003】
また、表示装置の高精細化が求められている。高精細な表示装置が要求される機器として、例えば、仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、代替現実(SR:Substitutional Reality)、及び、複合現実(MR:Mixed Reality)向けの機器が、盛んに開発されている。
【0004】
表示装置としては、例えば、発光デバイス(発光素子ともいう)を有する発光装置が開発されている。エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence、以下ELと記す)現象を利用した発光デバイス(ELデバイス、EL素子ともいう)は、薄型軽量化が容易である、入力信号に対し高速に応答可能である、直流定電圧電源を用いて駆動可能である等の特徴を有し、表示装置に応用されている。
【0005】
特にタンデム型の発光デバイスは、高い電流効率を実現することから、注目されており、特許文献1および特許文献2は、塗分け方式のタンデム型発光デバイスについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-317548号公報
特開2023-161850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一態様では特性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、発光効率の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧の低い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性が良好で、駆動電圧の低い発光デバイスを提供することを目的とする。
【0008】
または、本発明の一態様では、特性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、発光効率の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧の低い表示装置を提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧が低く、且つ信頼性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。
【0009】
または、消費電力の小さい有機半導体デバイス、発光デバイス、受光デバイス、表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、信頼性の高い電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。または、新規な有機半導体デバイス、発光デバイス、受光デバイス、表示装置、電子機器および照明装置のいずれかを提供することを目的とする。
【0010】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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