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公開番号2025167142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071488
出願日2024-04-25
発明の名称LED発光装置、照明器具及び測定用光源
出願人株式会社MARUWA
代理人個人
主分類H10H 20/851 20250101AFI20251030BHJP()
要約【課題】広帯域性と高演色性とを共に満たすLED発光装置を提供する。
【解決手段】1又は複数のLED素子と、複数の蛍光体とを備えたLED発光装置であって、LED発光装置から取り出される取出光は、波長が450~950nmの範囲で連続的な発光スペクトルを有し、かつ、色温度が2500~5000Kの範囲で平均演色評価数Raが90以上かつ特殊演色評価数R15が88以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1又は複数のLED素子と、複数の蛍光体とを備えたLED発光装置であって、
LED発光装置から取り出される取出光は、波長が450~950nmの範囲で連続的な発光スペクトルを有し、かつ、色温度が2500~5000Kの範囲で平均演色評価数Raが90以上かつ特殊演色評価数R15が88以上であるLED発光装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
取出光は、770~820nmと550~650nmとにそれぞれ発光ピークを有し、770~820nmでの最大発光ピーク強度(A)よりも550~650nmでの最大発光ピーク強度(B)の方が高い請求項1記載のLED発光装置。
【請求項3】
770~820nmでの最大発光ピーク強度(A)に対する550~650nmでの最大発光ピーク強度(B)の比(B/A)が1.03~1.55である請求項2記載のLED発光装置。
【請求項4】
取出光は、CIE1931表色系の色度図における色度点が、黒体放射軌跡よりも下側に位置する請求項1記載のLED発光装置。
【請求項5】
1又は複数のLED素子と、複数の蛍光体とを備えたLED発光装置であって、
LED素子は、440~460nmに発光ピークを有し、
蛍光体は、480~520nmに発光ピークを有する緑色蛍光体と、640~680nmに発光ピークを有する赤色蛍光体と、780~820nmに発光ピークを有する近赤外蛍光体とを含み、
緑色蛍光体は、Lu
3
Al
5

12
:Ce
3+
で表される組成を有し、
赤色蛍光体は、CaAlSiN
3
:Eu
2+
で表される組成を有し、
近赤外蛍光体は、Li
a
Sr
b
La
c
Si
d

e
Eu
f
(ただし、a~fは、a+b+c+d+e+f=100、0≦a≦8.22、0.22≦b≦17.33、1.12≦c≦11.36、22.41≦d≦38.09、49.47≦e≦56.09、0.88≦f≦1.01、を満たす数である。)で表される組成を有するLED発光装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のLED発光装置を備えた照明器具。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載のLED発光装置を備えた測定用光源。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、広帯域性と高演色性に配慮したLED発光装置、照明器具及び測定用光源に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ハロゲンランプから省電力性に優れるLED発光装置への置き換えは、各種照明において急速に進んでいるが、広帯域性と高演色性とが要求される用途においては十分に進んでいない。これらの両特性を、LED発光装置は満たすことが難しいからである。
【0003】
広帯域性に関しては、特許文献1に、480nm以下の範囲にピーク波長を有する光を発光するLEDと、700nmを超える範囲にピーク波長を有しかつ半値全幅が100nm以上である光を発する近赤外蛍光体とを用いることで、広帯域(400~1000nm)に連続したスペクトルを有するLED発光装置が記載されている。このLED発光装置は、分光分析装置等の産業機器用の発光装置として好適に用いることができるとされている。しかし、特許文献1には、演色性に関する記載はない。
【0004】
また、特許文献2には、白色LEDチップと近赤外蛍光体を用い、近赤外蛍光体を、710nmに発光ピークを有する第1蛍光体、810nmに発光のピークを有する第2蛍光体、910nmに発光のピークを有する第3蛍光体からなる群から選択することで、380~1200nmの波長領域をカバーすることができる超広帯域のLED発光装置が記載されている。このLED発光装置は、ハロゲンランプの代替ができ、太陽光スペクトル分布に類似した分布を有するとされている。しかし、その実施例のサンプルA,B,Cの平均演色評価数Raは83~87、特殊演色評価数R9は37~52にすぎず(表3)、演色性は乏しい。
【0005】
一方、高演色性に関しては、通常の帯域(400~750nm)であれば、高演色のLED発光装置が知られている。例えば特許文献3には、430~470nmの範囲内に発光ピーク波長を有するLEDと、所定の組成を有する第一蛍光体、第二蛍光体及び第三蛍光体から選択された少なくとも1種を含み、2種以上の希土類アルミン酸塩蛍光体と、所定の組成を有する第四蛍光体と、所定の組成を有する第五蛍光体と、を含む蛍光部材とを備えることで、実施例においてRaが93.9~95.9、R15が93.2~96.0(表2)という高演色性のLED発光装置が記載されている。しかし、同実施例の発光は400~750nmという通常の帯域であり(図2~図7)、近赤外領域までの広帯域性はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7428323号公報
特許第2022-553359号公報
特許第7311819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のとおり、LED発光装置が広帯域性と高演色性とを共に満たすことは難しい。また、本発明者による検討によると、特許文献3のような通常帯域で高演色性を有するLED発光装置に、近赤外領域までの広帯域性を付与するために、特許文献1,2のような800nm付近に発光強度を有する近赤外蛍光体を加えると、人の目が640~770nmの光を赤色と認識するため、高演色性を保てないことが分かった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、広帯域性と高演色性とを共に満たすLED発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]1又は複数のLED素子と、複数の蛍光体とを備えたLED発光装置であって、
発光装置から取り出される取出光は、波長が450~950nmの範囲で連続的な発光スペクトルを有し、かつ、色温度が2500~5000Kの範囲で平均演色評価数Raが90以上かつ特殊演色評価数R15が88以上であるLED発光装置。
【0010】
[2]取出光は、770~820nmと550~650nmとにそれぞれ発光ピークを有し、770~820nmでの最大発光ピーク強度(A)よりも550~650nmでの最大発光ピーク強度(B)の方が高い[1]記載のLED発光装置。
(【0011】以降は省略されています)

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