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公開番号
2025166278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-06
出願番号
2022158576
出願日
2022-09-30
発明の名称
バイオマーカ及び判定補助方法
出願人
株式会社KINS
代理人
弁理士法人IPX
主分類
C12Q
1/6888 20180101AFI20251029BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ざ瘡の発症リスクの判定に使用可能なバイオマーカ等を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ざ瘡の発症リスクの判定に使用可能なバイオマーカが提供される。このバイオマーカは、タイプIIIのアクネ菌である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ざ瘡の発症リスクの判定に使用可能なバイオマーカであって、
タイプIIIのアクネ菌である、バイオマーカ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のバイオマーカにおいて、
被験者から採取されたサンプルに含まれる全アクネ菌に占める当該バイオマーカの割合が2%未満である場合、前記ざ瘡の発症リスクが高いと判定するのに使用される、バイオマーカ。
【請求項3】
請求項2に記載のバイオマーカにおいて、
さらに、前記サンプルに含まれる全細菌に占める前記全アクネ菌の割合が45%以上である場合、前記ざ瘡の発症リスクが高いと判定するのに使用される、バイオマーカ。
【請求項4】
請求項2に記載のバイオマーカにおいて、
さらに、6.4mm
2
あたりの前記サンプルに含まれる前記全アクネ菌の対数コピー数が3.75以上である場合、前記ざ瘡の発症リスクが高いと判定するのに使用される、バイオマーカ。
【請求項5】
請求項2に記載のバイオマーカにおいて、
前記サンプルの採取部位は、前記被験者の皮膚である、バイオマーカ。
【請求項6】
請求項5に記載のバイオマーカにおいて、
前記皮膚は、額、頬、顎、鼻及び首のうちの少なくとも1つである、バイオマーカ。
【請求項7】
ざ瘡の発症リスクの判定を補助する方法であって、
同定工程と、特定工程とを有し、
前記同定工程では、被験者から採取されたサンプルに含まれる全細菌の種類及びタイプを同定し、
前記特定工程では、全アクネ菌に占めるタイプIIIのアクネ菌の割合を特定する、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記特定工程において、前記全アクネ菌に占める前記タイプIIIのアクネ菌の割合が2%未満である場合、前記ざ瘡の発症リスクが高いと判定するのを補助する、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、
前記特定工程において、さらに、前記全細菌に占める前記全アクネ菌の割合が45%以上であるか否かも特定する、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法において、
前記特定工程において、さらに、6.4mm
2
あたりの前記サンプルに含まれる前記全アクネ菌の対数コピー数が3.75以上であるか否かも特定する、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマーカ及び判定補助方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの皮膚に常在する細菌は、皮膚の状態や疾患の状態を反映する。アクネ菌(Cutibacterium acnes)は、皮膚で最も優勢な細菌種であり、ざ瘡(ニキビ)の発症に中心的な役割を果たしている(非特許文献1参照)。
かかるざ瘡の発症リスクを予め的確に知ることができれば、皮膚等の身体の状態を改善するための処置を早期から開始できるため好ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Beylot et al., J.Eur.Acad.Dermatol.Venereol.28,271-278
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では上記事情に鑑み、ざ瘡の発症リスクの判定に使用可能なバイオマーカ等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、ざ瘡の発症リスクの判定に使用可能なバイオマーカが提供される。このバイオマーカは、タイプIIIのアクネ菌である。
【0006】
かかる態様によれば、ざ瘡の発症リスクの正確な判定に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
「ニキビあり」及び「ニキビなし」における全細菌に占めるアクネ菌の割合を示すグラフである。
全細菌に占めるアクネ菌の割合を年代別に示すグラフである。
「ニキビあり」及び「ニキビなし」における6.4mm
2
あたりのサンプルに含まれる全アクネ菌の対数コピー数を示すグラフである。
6.4mm
2
あたりのサンプルに含まれる全アクネ菌の対数コピー数を年代別に示すグラフである。
全被験者にけるアクネ菌のタイプの構成を示すグラフである。
アクネ菌のタイプの構成を年代別に示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明のバイオマーカ及び判定補助方法について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0009】
本発明のバイオマーカは、ざ瘡(以下、「ニキビ」とも記載する。)の発症リスクの判定に使用可能である。そして、本発明のバイオマーカは、タイプIIIのアクネ菌である。
ここで、アクネ菌は、遺伝学的に、タイプIA1、1A2、1B、II及びIIIの5つのサブクラスに分類される。本発明者の検討によれば、ニキビの症状を訴える被験者は、症状を訴えない被験者と比較して、被験者から採取されたサンプルに含まれる全細菌に占める全アクネ菌の割合が多く、且つ全アクネ菌に占めるタイプIIIのアクネ菌の割合が少ない傾向にあることが判明した。
したがって、タイプIIIのアクネ菌をバイオマーカとして使用することにより、ニキビの発症リスクの判定を的確に行い得ると考えられる。
被験者から採取されたサンプル(以下、単に「サンプル」とも記載する。)に含まれる全アクネ菌に占める本発明のバイオマーカ(タイプIIIのアクネ菌)の割合が所定範囲である場合、ニキビの発症リスクが高いと判定するのに使用され得る。
所定範囲の具体的な値は、2%未満であることが好ましく、1.5%未満であることがより好ましく、0.1%以上1%未満であることがさらに好ましい。このように、バイオマーカの割合が少ない被験者は、高い確率でニキビを発症するものと判定することができる。
【0010】
バイオマーカの割合が上記範囲であり、さらに、サンプルに含まれる全細菌に占める全アクネ菌の割合が所定範囲である場合、ニキビの発症リスクが高いと判定するのに使用され得る。これにより、上記判定の正確性をより高めることができる。
所定範囲の具体的な値は、45%以上であることが好ましく、45%以上70%以下であることがより好ましく、50%以上65%以下であることがさらに好ましい。このように、バイオマーカの割合が上記範囲であり、且つ全アクネ菌の割合が多い被験者は、より高い確率でニキビを発症するものと判定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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