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公開番号2025165852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024158662
出願日2024-09-12
発明の名称ウレタン樹脂粉体
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20251028BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 適度な硬度をもち、かつ、環境依存性が少ないウレタン樹脂粒子を含有するウレタン樹脂粉体を提供する。
【解決手段】 ウレタン樹脂を含むウレタン樹脂粒子を含むウレタン樹脂粉体であって、前記ウレタン樹脂粉体に含まれる、前記ウレタン樹脂粒子の平均円形度が0.950以上であり、23℃50%RH環境において前記ウレタン樹脂粒子をその粒径の10%圧縮したときの応力が、0.25mN以上0.50mN以下であり、前記ウレタン樹脂粒子のガラス転移温度が、0℃以下である、ことを特徴とするウレタン樹脂粉体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン樹脂粒子を含むウレタン樹脂粉体であって、
該ウレタン樹脂粒子は、ウレタン樹脂を含み、
23℃50%RH環境において、該ウレタン樹脂粒子をその粒径の10%圧縮したときの応力が、0.25mN以上0.50mN以下であり、
該ウレタン樹脂粒子のガラス転移温度が、0℃以下である、
ことを特徴とするウレタン樹脂粉体。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
測定温度23℃における前記ウレタン樹脂粒子のパルスNMR測定において、
水素原子核

Hを測定核としたスピン-スピン緩和時間T

測定をソリッドエコー法で行い、前記ウレタン樹脂粒子のエコー強度曲線Aを求め、
該エコー強度曲線Aを最小二乗法により3つの成分に分解し、
該3つの成分のうち緩和時間が一番短い成分を成分T
2s
Aとし、
前記ウレタン樹脂粒子中の該成分T
2s
Aの成分分率をF

A[%]としたとき、
該成分分率F

Aが15以上90以下である、請求項1に記載のウレタン樹脂粉体。
【請求項3】
測定温度10℃における前記ウレタン樹脂粒子のパルスNMR測定において、
水素原子核

Hを測定核としたスピン-スピン緩和時間T

測定をソリッドエコー法で行い、前記ウレタン樹脂粒子のエコー強度曲線Bを求め、
前記エコー強度曲線Bを最小二乗法により3つの成分に分解し、
前記3つの成分のうち緩和時間が一番短い成分を成分T
2s
Bとし、
前記ウレタン樹脂粒子中の前記成分T
2s
Bの成分分率をF

B[%]とし、
測定温度40℃における前記ウレタン樹脂粒子のパルスNMR測定において、
水素原子核

Hを測定核としたスピン-スピン緩和時間T

測定をソリッドエコー法で行い、前記ウレタン樹脂粒子のエコー強度曲線Cを求め、
前記エコー強度曲線Cを最小二乗法により3つの成分に分解し、
前記3つの成分のうち緩和時間が一番短い成分を成分T
2s
Cとし、
前記ウレタン樹脂粒子中の前記成分T
2s
Cの成分分率をF

C[%]としたとき、


B/F

Cが、1.0以上1.5以下である、請求項1に記載のウレタン樹脂粉体。
【請求項4】
前記ウレタン樹脂粒子の体積平均粒径が、10.0μm以上50.0μm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のウレタン樹脂粉体。
【請求項5】
前記ウレタン樹脂粒子の平均円形度が0.950以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載のウレタン樹脂粉体。
【請求項6】
前記ウレタン樹脂が、下記式(1)で表される部分構造
JPEG
2025165852000007.jpg
51
89
を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のウレタン樹脂粉体。
【請求項7】
前記ウレタン樹脂が、ヌレート構造を有するポリイソシアネートと、2官能のポリオールと、3官能以上のポリオールと、を含有する組成物の重合物である、請求項1に記載のウレタン樹脂粒子。
【請求項8】
前記2官能のポリオールが、ポリカーボネートポリオールである、請求項7に記載のウレタン樹脂粒子。
【請求項9】
前記3官能以上のポリオールが、4官能以上のポリオールである、請求項7又は8に記載のウレタン樹脂粒子。
【請求項10】
前記4官能以上のポリオールが、プロピレンオキサイドで変性されたエチレンジアミンである、請求項9に記載のウレタン樹脂粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料や化粧品、合成皮革の表面改質剤等に配合されるウレタン樹脂粒子を含有するウレタン樹脂粉体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン樹脂を主成分とするウレタン樹脂粒子は、耐溶剤性や耐熱性に加えて、柔軟性や耐傷性といった優れた硬度特性を有することから、塗料、接着剤、化粧品、合成皮革の表面改質剤、プラスチックやゴム製品のフィラー用途として、広く使われている。ウレタン樹脂粒子を用いた製品の触感や、柔軟性の観点から、ウレタン樹脂粒子の硬度を適正に制御することが重要であり、硬度を様々に制御されたウレタン樹脂粒子が、特許文献1や2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-4142号公報
特開2018-35249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウレタン粒子に求められる機能の一つとして、季節や、使用する環境よる性能の変化が少ない、すなわち硬度の環境依存性が少ないことも、重要な要件である。しかし、これまでに、適度な硬度をもち、かつ、環境依存性が少ないことを両立するウレタン樹脂粒子は存在しなかった。すなわち、本発明の目的は、適度な硬度をもち、かつ、環境依存性が少ないウレタン樹脂粒子を含有するウレタン樹脂粉体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ウレタン樹脂を含むウレタン樹脂粒子を含むウレタン樹脂粉体であって、前記ウレタン樹脂粉体に含まれる前記ウレタン樹脂粒子の平均円形度が、0.950以上であり、23℃及び50%RHの環境において前記ウレタン樹脂粒子をその粒径の10%圧縮したときの応力が、0.25mN以上0.50mN以下であり、前記ウレタン樹脂粒子のガラス転移温度が、0℃以下であることを特徴とするウレタン樹脂粉体。
【発明の効果】
【0006】
適度な硬度をもち、かつ、環境依存性が少ないウレタン樹脂粒子を含有するウレタン樹脂粉体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限および下限は任意に組み合わせることができる。
【0008】
本発明者らは、23℃50%RH環境において前記ウレタン樹脂粒子をその粒径の10%圧縮したときの応力が0.25mN以上0.50mN以下であり、かつガラス転移温度が0℃以下になるように制御することで上記課題を解決できることを見出した。
【0009】
本開示は、ウレタン樹脂を含むウレタン樹脂粒子を含むウレタン樹脂粉体であって、
前記ウレタン樹脂粉体に含まれる前記ウレタン樹脂粒子の平均円形度が、0.950以上であり、
23℃及び50%RHの環境において前記ウレタン樹脂粒子をその粒径の10%圧縮したときの応力が、0.25mN以上0.50mN以下であり、
前記ウレタン樹脂粒子のガラス転移温度が、0℃以下であることを特徴とするウレタン樹脂粉体に関する。
【0010】
本発明の効果が発揮されるメカニズムとして、本発明者らは以下のように考えている。
(【0011】以降は省略されています)

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