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公開番号
2025163320
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2022153358
出願日
2022-09-27
発明の名称
赤外線レンズ、赤外線光学系及び赤外線撮像装置
出願人
コニカミノルタ株式会社
代理人
弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類
G02B
13/14 20060101AFI20251022BHJP(光学)
要約
【課題】赤外線用途に好適な赤外線レンズ、及びこれを備える赤外線光学系、赤外線撮像装置を提供する。
【解決手段】赤外線レンズLは、赤外線を透過させるものであって、樹脂で形成されている。これにより、材料コストを抑えることができ、良好な成形性により非球面化も可能である。また、赤外線レンズLは、光学有効径内の平均肉厚が0.5mm以下である。これにより、良好な赤外透過率を得ることができる。したがって、赤外線用途に好適な赤外線レンズLを得ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
赤外線を透過させる赤外線レンズであって、
樹脂で形成され、
光学有効径内の平均肉厚が0.5mm以下である、
ことを特徴とする赤外線レンズ。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
光学面よりも外径側に位置するコバ部を有し、
光学有効径内の平均肉厚が0.3mm以下であり、
前記コバ部の厚さtが以下の式(1)を満足する、
ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線レンズ。
t≧0.03D+0.1 ・・・(1)
ただし、D:赤外線レンズの光学有効径
【請求項3】
光学有効径内の平均肉厚が0.2mm以下である、
ことを特徴とする請求項2に記載の赤外線レンズ。
【請求項4】
前記コバ部の厚さtが以下の式(2)を満足する、
ことを特徴とする請求項2に記載の赤外線レンズ。
t≧0.045D+0.2 ・・・(2)
ただし、D:赤外線レンズの光学有効径
【請求項5】
一方の光学面がフレネル面である、
ことを特徴とする請求項1に記載の赤外線レンズ。
【請求項6】
前記フレネル面とは反対側の他方の光学面が、光軸と直交する平面からのサグ量が0.1mm以下の面である、
ことを特徴とする請求項5に記載の赤外線レンズ。
【請求項7】
前記フレネル面は、光学有効径内に4つ以下の輪帯を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の赤外線レンズ。
【請求項8】
前記フレネル面は、最も内径側の第1輪帯が、光学有効径の5割よりも外側に位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の赤外線レンズ。
【請求項9】
前記フレネル面とは反対側に、一体的に構成された窓部材を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の赤外線レンズ。
【請求項10】
前記窓部材は、Ge、Si、カルコゲナイドガラス又はZnSを主成分とする無機材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の赤外線レンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線レンズ、赤外線光学系及び赤外線撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に3~5μm及び8~14μmの波長の赤外光(赤外線)を用いる赤外線光学系は、放射熱を感知できるため、非接触で体温を測るサーマルカメラとして活用される。また、可視光光学系が苦手とする外乱(霧、霞、暗闇、逆光等)の影響を受けにくいこと、温度を計測できること等から、監視・セキュリティ用途、検査用途等にも利用される。
しかし、このような汎用性にも関わらず、可視光光学系に比べてコスト高であるために、赤外線光学系はさほど普及が進んでいない。このコスト高の主な要因の一つに、レンズが高額であることが挙げられる。
【0003】
赤外線光学系に用いられるレンズ材料としては、Ge、Si、ZnSe、ZnS、カルコゲナイドガラス、ポリエチレン樹脂(PE樹脂)が知られている。
このうち、Geは、赤外透過率(赤外線の透過率)が良好であるが、材料コストが高く、加工性にも問題がある。Siは、赤外透過率が比較的良好であり、Geに比べると材料コストも安いものの、Geと同様に加工性に問題がある。そのため、これらの材料は、研磨加工により球面レンズを形成するために用いられることが多く、非球面化には適していない。
また、ZnSeやZnS、カルコゲナイドガラスは、赤外透過率が比較的良好であり、モールドで成形できるため非球面化も可能であるが、材料コストが高いうえに毒性もある。
【0004】
この点、PE樹脂は、材料コストが安く、成形性も良いために非球面化も可能であるが、赤外透過率が低いという問題がある。
例えば特許文献1に記載の技術では、PE樹脂製の単レンズで撮像光学系を構成している。しかし、1枚で結像するためにはレンズ中心部に厚みが必要となり、赤外透過率が下がってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5584870号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、赤外線用途に好適な赤外線レンズ、及びこれを備える赤外線光学系、赤外線撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、
赤外線を透過させる赤外線レンズであって、
樹脂で形成され、
光学有効径内の平均肉厚が0.5mm以下である、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、赤外線用途に好適な赤外線レンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る赤外線撮像装置の模式的な断面図である。
遠赤外領域の透過率に及ぼすポリエチレン樹脂の厚さの影響を示すグラフであり、(a)が厚さの違いによるポリエチレン樹脂の遠赤外領域の透過率を示す図、(b)が波長8~12μmの平均透過率を示す図である。
(a)ピンセット等で外周面の両端を把持された場合のコバ部の厚さと赤外線レンズの内部応力との関係を示すグラフであり、(b)降伏応力もしくは降伏応力の1/2となる際の光学有効径とコバ部の厚さとの関係を示すグラフである。
第1赤外線レンズの拡大断面図である。
フレネル面における輪帯の影響を説明するためのレンズ構成図及びMTF曲線であり、(a)が輪帯数1、(b)が輪帯数2、(c)が輪帯数3のものである。
フレネルレンズの光線図例であり、(a)はフレネル面とは反対側の光学面が曲面のもの、(b)は当該反対側の光学面が平面のものである。
実施形態に係る赤外線光学系の変形例を示す図である。
実施形態に係る赤外線光学系の変形例を示す図である。
樹脂製の赤外線レンズ2枚構成と無機レンズ(カルコゲナイドガラスレンズ)1枚構成との性能を比較するためのレンズ構成図及びMTF曲線である。
樹脂製の赤外線レンズ1枚+無機レンズ(カルコゲナイドガラスレンズ)2枚構成と、無機レンズ(カルコゲナイドガラスレンズ)3枚構成との性能を比較するためのレンズ構成図及びMTF曲線である。
レンズ1枚構成の場合における赤外線レンズと赤外線撮像素子の支持構造を説明するための図である。
レンズ複数枚構成の場合における各赤外線レンズと赤外線撮像素子の支持構造を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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