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公開番号2025161121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024064042
出願日2024-04-11
発明の名称作業車両
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B60H 1/32 20060101AFI20251017BHJP(車両一般)
要約【課題】ガソリンエンジンからの動力でエアコン装置を駆動させる作業車両において、エンジン負担が高くなる状況下においても、エンジンストールが抑制されること。
【解決手段】作業車両は、ガソリンエンジンEと、搭乗空間を覆う運転キャビンと、ガソリンエンジンEによって駆動されるコンプレッサ63と、前記搭乗空間に供給される空調空気流を生成する空調ユニットとを有するエアコン装置と、エアコン装置を制御するエアコン制御ユニット51とを備え、エアコン装置の開始時にコンプレッサ63を駆動させるコンプレッサ駆動指令は、ガソリンエンジンEの状態を示すエンジン状態情報に応じて発令される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ガソリンエンジンと、
搭乗空間を覆う運転キャビンと、
前記ガソリンエンジンによって駆動されるコンプレッサと、前記搭乗空間に供給される空調空気流を生成する空調ユニットとを有するエアコン装置と、
前記エアコン装置を制御するエアコン制御ユニットと、を備え、
前記エアコン装置の開始時に前記コンプレッサを駆動させるコンプレッサ駆動指令は、前記ガソリンエンジンの状態を示すエンジン状態情報に応じて発令される作業車両。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記エンジン状態情報は、前記ガソリンエンジンを制御するエンジン制御ユニットによって生成される請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記エンジン状態情報はエンジン回転数であり、前記エンジン回転数が所定回転数に達していることを判定条件とし、前記判定条件が満たされない場合、前記ガソリンエンジンが前記判定条件を満たすように制御され、前記判定条件が満たされると前記コンプレッサ駆動指令が発令される請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記エアコン装置の駆動を開始させるエアコン始動操作信号が前記エアコン制御ユニットを介して前記エンジン制御ユニットに入力され、前記エンジン制御ユニットが前記コンプレッサ駆動指令を発令する請求項3に記載の作業車両。
【請求項5】
車両の現状を表示するメータ機器を管理するとともに前記エンジン回転数が入力されるメータ制御ユニットが備えられ、
前記エアコン装置の駆動を開始させるエアコン始動操作信号が、前記エアコン制御ユニットから前記メータ制御ユニットに入力され、
前記メータ制御ユニットが、前記エンジン回転数に基づいて前記コンプレッサ駆動指令を発令する請求項3に記載の作業車両。
【請求項6】
車両の現状を表示するメータ機器を管理するメータ制御ユニットが備えられ、
前記エアコン装置の駆動を開始させるエアコン始動操作信号が、前記エアコン制御ユニットから前記メータ制御ユニットを介して前記エンジン制御ユニットに入力され、前記エンジン制御ユニットが前記コンプレッサ駆動指令を発令する請求項3に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガソリンエンジンとエアコン装置を備えた作業車両に関し、エアコン装置は、運転キャビンで覆われた搭乗空間に空調空気流を供給する空調ユニットと、ガソリンエンジンによって駆動されるコンプレッサとを有する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、搭乗空間を覆う運転キャビンと、搭乗空間の空調を行うエアコンシステムとを備えたガソリンタイプの多目的車両が開示され、このエアコンシステムは、空調ユニットと、コンデンサと、コンプレッサと、第一冷媒配管と、第二冷媒配管と、第三冷媒配管と、エンジンとから構成されている。空調ユニットは、搭乗空間に供給される空気流を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-109645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガソリンエンジンの場合、ディーゼルエンジンなどに比べて、急激負荷に対応するロバスト性が低い。このため、特許文献1に開示されたような作業車両では、エンジン始動負荷が高くなる冷温始動時や、外部動力機器(PTO機器)の使用時に、エアコン装置のスイッチを入れ、エンジンによって駆動されるコンプレッサを動作させると、エンジンストールが発生するという問題がある。
【0005】
このことから、ガソリンエンジンからの動力でエアコン装置を駆動させる作業車両において、エンジン負担が高くなる状況下においても、エンジンストールが抑制されることが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による作業車両は、ガソリンエンジンと、搭乗空間を覆う運転キャビンと、前記ガソリンエンジンによって駆動されるコンプレッサと前記搭乗空間に供給される空調空気流を生成する空調ユニットとを有するエアコン装置と、前記エアコン装置を制御するエアコン制御ユニットと、を備え、前記エアコン装置の開始時に前記コンプレッサを駆動させるコンプレッサ駆動指令は、前記ガソリンエンジンの状態を示すエンジン状態情報に応じて発令される。
【0007】
この構成によれば、エアコン装置の開始時には、ガソリンエンジンの状態を示すエンジン状態情報に応じて、コンプレッサを駆動させるコンプレッサ駆動指令が発令される。つまり、エンジン状態情報に基づくエンジン状態が、コンプレッサの駆動によるエンジンストールの可能性が低い状態であれば、コンプレッサが駆動され、エンジン状態がコンプレッサの駆動によりエンジンストールの可能性が高い状態であれば、コンプレッサの駆動が控えられる。これにより、この作業車両では、エンジン負担が高くなる状況下においても、エンジンストールが抑制される。
【0008】
作業車両には、ECUと呼ばれる複数の制御ユニットが備えられている。各制御ユニットは、車載LAN等で接続されており、それぞれは、車両を運転するために必要な機能を受け持っている。そのような制御ユニットの1つとして、検出されたエンジン回転数やエンジン負荷などのエンジン状態情報に基づいてエンジンを制御するエンジン制御ユニットが備えられている場合、その他の制御ユニットは、エンジン制御ユニットからエンジン状態情報を取得することができる。本発明でも、前記エンジン状態情報は、前記ガソリンエンジンを制御するエンジン制御ユニットによって生成され、他の制御ユニットが当該エンジン状態情報を取得できることが提案される。
【0009】
コンプレッサの駆動に起因するエンジンストールを回避するためには、コンプレッサの駆動に耐えるエンジン出力(トルク)が必要となる。エンジンは、アイドリング回転数(始動時回転数)でのエンジン出力(トルク)が低いが、エンジン回転数が始動時回転数から上昇するにしたがって、エンジン出力(トルク)が上昇する。したがって、コンプレッサの駆動によるエンジンストールを回避するためには、エンジン回転数が、アイドリング回転数付近から所定回転数以上となることを条件として、コンプレッサを駆動することが好適である。このことから、本発明では、前記エンジン状態情報はエンジン回転数であり、前記エンジン回転数が所定回転数に達していることを判定条件とし、前記判定条件が満たされない場合、前記ガソリンエンジンが前記判定条件を満たすように制御され、前記判定条件が満たされると前記コンプレッサ駆動指令が発令されることが提案される。判定条件のための所定回転数は、搭載エンジンの種類などによって決定される。
【0010】
エアコン装置の駆動(ON/OFF)は、スイッチやボタンなどの操作具によって行われ、そのような操作具に対する操作を通じて生成されるエアコン始動操作信号は、エアコン装置を制御するエアコン制御ユニットによって処理される。エアコン制御ユニットがECUなどの制御ユニットとして形成され、他のECUである制御ユニットと車載LANなどを介してデータ交換可能であれば、エアコン装置の始動管理を他の制御ユニットと共有することができる。このことから、本発明の1つの実施形態では、前記エアコン装置の駆動を開始させるエアコン始動操作信号が前記エアコン制御ユニットを介して前記エンジン制御ユニットに入力され、前記エンジン制御ユニットが前記コンプレッサ駆動指令を発令する。これにより、エンジンがコンプレッサの駆動に適している状態(エンジンストールが発生しない状態)であるという条件で、コンプレッサが駆動される。
(【0011】以降は省略されています)

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