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公開番号2025161056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024063932
出願日2024-04-11
発明の名称建設機械の電源システム
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人,個人
主分類E02F 9/00 20060101AFI20251017BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】電源を入れた状態の放置による無駄なバッテリの消耗を抑えることができる建設機械の電源システムを提供する。
【解決手段】オペレーティングシステム上でパワーユニットの制御プログラムを実行するコントローラと、該コントローラを起動する起動スイッチと、オペレーティングシステムのシャットダウンに要する閾値時間の設定及び該設定の解除をする操作部(設定表示画面91)とを備えた建設機械の電源システムであって、コントローラは、閾値時間の設定後、パワーユニットが運転停止状態にある場合、タイマを始動し、該タイマによって計測された時間が閾値時間に到達した場合、オペレーティングシステムをシャットダウンし、タイマの計測中に、パワーユニットが運転停止状態から運転状態に移行した場合、タイマを停止及びリセットし、パワーユニットが運転状態から運転停止状態に復帰した場合、タイマを再始動する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
ベースマシンの前部に設けられた作業装置と、
該作業装置の動力源となるパワーユニットと、
バッテリから電力供給を受け、オペレーティングシステム上で前記パワーユニットの制御プログラムを実行するコントローラと、
該コントローラを起動する起動スイッチと、
前記オペレーティングシステムのシャットダウン開始までの待機時間である閾値時間の設定及び該設定の解除をする操作部と、
を備えた建設機械の電源システムであって、
前記コントローラは、
前記閾値時間の設定後、前記パワーユニットが運転停止状態にある場合、タイマを始動し、
該タイマによって計測された時間が前記閾値時間に到達した場合、前記オペレーティングシステムをシャットダウンし、
前記タイマの計測中に、前記パワーユニットが運転停止状態から運転状態に移行した場合、前記タイマを停止及びリセットし、
前記パワーユニットが運転状態から運転停止状態に復帰した場合、前記タイマを再始動することを特徴とする建設機械の電源システム。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記操作部は、
上方向キー及び下方向キーと、
該上下方向キーの操作に基づいて表示内容を変化させる表示領域と、
を有するタッチパネル画面であり、
前記表示内容は、
前記閾値時間を増減させて周期的に繰り返す時間を示す表示と、
前記閾値時間の設定の解除を示す表示と、
からなることを特徴とする請求項1記載の建設機械の電源システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械の電源システムに関し、詳しくは、動力源として、パワーユニットを備えた建設機械の電源システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
杭打機やクレーン、油圧ショベルなどの建設機械では、パワーユニットを構成するエンジンの排気系に排ガス浄化装置が設置され、高次の排ガス規制に対応している(例えば、特許文献1参照)。また、ゼロエミッションの観点から、現場ではバッテリ駆動式建設機械が求められることがある。バッテリ駆動式建設機械は、エンジンや燃料タンクを備えない代わりに、油圧ポンプを駆動させる電動モータ及びこれに電力を供給するバッテリなどの蓄電装置を備えている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-177457号公報
特開2020-139350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パワーユニットを備えた建設機械は、稼働時間や燃料などの機械状態を確認する目的で、システムの電源のみ入れる場合がある。しかしながら、万一、キースイッチのオフ操作を失念した場合には、システムが起動状態のまま放置され、その状態が長時間となるとバッテリを無駄に消耗してしまうおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、電源を入れた状態の放置による無駄なバッテリの消耗を抑えることができる建設機械の電源システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の建設機械の電源システムは、ベースマシンの前部に設けられた作業装置と、該作業装置の動力源となるパワーユニットと、バッテリから電力供給を受け、オペレーティングシステム上で前記パワーユニットの制御プログラムを実行するコントローラと、該コントローラを起動する起動スイッチと、前記オペレーティングシステムのシャットダウン開始までの待機時間である閾値時間の設定及び該設定の解除をする操作部と、を備えた建設機械の電源システムであって、前記コントローラは、前記閾値時間の設定後、前記パワーユニットが運転停止状態にある場合、タイマを始動し、該タイマによって計測された時間が前記閾値時間に到達した場合、前記オペレーティングシステムをシャットダウンし、前記タイマの計測中に、前記パワーユニットが運転停止状態から運転状態に移行した場合、前記タイマを停止及びリセットし、前記パワーユニットが運転状態から運転停止状態に復帰した場合、前記タイマを再始動することを特徴としている。
【0007】
また、前記操作部は、上方向キー及び下方向キーと、該上下方向キーの操作に基づいて表示内容を変化させる表示領域と、を有するタッチパネル画面であり、前記表示内容は、前記閾値時間を増減させて周期的に繰り返す時間を示す表示と、前記閾値時間の設定の解除を示す表示と、からなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の建設機械の電源システムによれば、シャットダウンに要する閾値時間を設定した後、タイマで計測した時間が閾値時間に到達すると、オペレーティングシステムをシャットダウンし、一方、タイマの計測中にパワーユニットが運転されると、その都度、タイマを停止及びリセットするので、電源を入れた状態の放置による無駄なバッテリの消耗を抑え、それでいて建設機械の運用を妨げることのない使い勝手の良い電源システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の建設機械の一形態例を示す杭打機の側面図である。
同じくベースマシンの要部側面図である。
同じく機器の配置を示す概略平面図である。
同じく電気室の構成を示す斜視図である。
同じくシステムの機器構成図である。
同じく冷却水回路の概略構成図である。
同じく電源管理を行うための電気回路の概略を示す回路図である。
同じく自動シャットダウン機能の設定表示画面における設定無効の表示を示す図である。
同じく閾値時間の表示を示す図である。
同じくシャットダウン処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1乃至図10は、本発明を建設機械の一例である杭打機に適用した一形態例を示している。杭打機11は、図1に示すように、鋼管杭施工と地盤改良施工とを切り替えて行うことができる兼用機であって、クローラを備えた下部走行体12と、該下部走行体12上に旋回ベアリング13を介して旋回可能に設けられた上部旋回体14とで構成されたベースマシン(機体)15と、上部旋回体14の前部に立設したリーダ16と、該リーダ16を後方から支持する起伏シリンダ17とを備えている。また、上部旋回体14の前部には、リーダ16を起伏可能に支持するリーダサポート18が設けられている。さらに、上部旋回体14の前後左右4箇所に安定用のジャッキ19が設けられるとともに、上部旋回体14の後端に杭打機11のバランスをとるためのカウンタウエイト20が搭載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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