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公開番号
2025171812
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024077507
出願日
2024-05-10
発明の名称
傾斜地の切土工法
出願人
株式会社郷土開発
代理人
個人
主分類
E02D
17/20 20060101AFI20251113BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】傾斜地を安定的かつ効率的に切下げ掘削することができる傾斜地の切土工法を提供する。
【解決手段】傾斜地1を頂部5から所定の勾配で段階的に切り下げて掘削するにあたり、傾斜地1の表面側土塊S1を残して、計画法面3との間の中間土塊S2を所定の深さまで先行して掘削した後、当該掘削により形成された掘削部11に表面側土塊S1を移して搬出し、これにより傾斜地1に一段分の切下げを行い、これを傾斜地1の下部まで繰り返し行うことにより、傾斜地を段階的に切り下げて掘削する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
傾斜地を頂部または上部から所定の勾配で段階的に切り下げて掘削するにあたり、傾斜地の表面側土塊を残して、計画法面との間の中間土塊を所定の深さまで先行して掘削した後、当該掘削により形成された掘削部に前記表面側土塊を移して搬出し、これにより傾斜地に一段分の切下げを行い、これを傾斜地の下部まで繰り返し行うことにより、傾斜地を段階的に切り下げて掘削する、
ことを特徴とする傾斜地の切土工法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
傾斜地の土塊が軟質である場合、傾斜地を頂部または上部から所定の勾配で段階的に切り下げて掘削するにあたり、予め傾斜地の表面に覆工を施工する、
ことを特徴とする請求項1記載の傾斜地の切土工法。
【請求項3】
前記掘削部に前記表面側土塊を移すにあたり、表面側土塊に予め縦方向に切れ目を入れて分割部を形成する、
ことを特徴とする請求項1記載の傾斜地の切土工法。
【請求項4】
傾斜地の各段に形成される前記掘削部に掘削および土塊搬出用のヤードを形成しながら、傾斜地を段階的に切り下げて掘削する、
ことを特徴とする請求項1記載の傾斜地の切土工法。
【請求項5】
計画法面との間の中間土塊を所定の深さまで先行して掘削するにあたり、当該中間土塊を高圧注水で切削しながら掘削する、
ことを特徴とする請求項1記載の傾斜地の切土工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、急傾斜などの傾斜地に崩壊防止対策を講じるにあたり、傾斜地を安定して切下げ掘削することを可能とする傾斜地の切土工法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
傾斜地、特に傾斜度30度以上の急傾斜地では、斜面の崩壊による土砂災害を防止するため、傾斜地の状況に応じて必要な防止対策を講じる必要がある。
【0003】
主な対策工事の種類としては、斜面を切土して法面の傾斜度を30度未満にしまたは傾斜地の高さを5m未満にする(切土工)、斜面の崩壊を防止する施設(土留め、法面保護施設、排水施設)を設置する、斜面の崩壊に備えて土石等の堆積施設(待受け式盛土、待受け式擁壁)を設置するなどがある。
【0004】
この種の工法として、予め地山に補強材を挿入して地山全体を補強したのち、所定の勾配で地山を切り下げていくようにした掘削工法(特許文献1)、地山を段階的に切り下げながら、各段階で掘削後の法面に補強および緑化を施工していく法面補強緑化工法(特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭57-77431号公報
特開平3-260221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の掘削工法は、地山の全体に横穴を順次掘削して補強材を挿入し、グラウトを注入して地山を全面的に補強しており、補強工事が大がかりになり、工事期間が長期に亘るとともに施工費用が高くなるという問題がある。特許文献2の工法は、地山を段階的に切り下げながら、各段階で掘削後の法面に補強緑化を施工するため、地山の切下げ掘削の工事がその都度中断し、掘削工事の進捗がなかなか進まないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、傾斜地を安定的かつ効率的に切下げ掘削することができる傾斜地の切土工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る傾斜地の切土工法は、
傾斜地を頂部または上部から所定の勾配で段階的に切り下げて掘削するにあたり、傾斜地の表面側土塊を残して、計画法面との間の中間土塊を所定の深さまで先行して掘削した後、当該掘削により形成された掘削部に前記表面側土塊を移して搬出し、これにより傾斜地に一段分の切下げを行い、これを傾斜地の下部まで繰り返し行うことにより、傾斜地を段階的に切り下げて掘削する、
ことを第1の特徴とする。
【0009】
本発明に係る傾斜地の切土工法は、
傾斜地の土塊が軟質である場合、傾斜地を頂部または上部から所定の勾配で段階的に切り下げて掘削するにあたり、予め傾斜地の表面に覆工を施工する、
ことを第2の特徴とする。
【0010】
本発明に係る傾斜地の切土工法は、
前記掘削部に前記表面側土塊を移すにあたり、表面側土塊に予め縦方向に切れ目を入れて分割部を形成する、
ことを第3の特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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