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公開番号
2025158751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061610
出願日
2024-04-05
発明の名称
レーザ装置、およびレーザ治療装置
出願人
株式会社モリタ製作所
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01S
3/105 20060101AFI20251009BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】本開示は、性能を低下させず、ミラーに関する故障リスクが少ない共振器を有するレーザ装置、およびレーザ治療装置を提供する。
【解決手段】本開示に係るレーザ装置30は、柱状の固体レーザロッド31と、固体レーザロッド31の第1端面に設けられる第1反射膜と、固体レーザロッド31の第1端面とは反対側の第2端面に設けられる第2反射膜と、を含む共振器と、固体レーザロッド31を励起するフラッシュランプ32と、を備える。第1反射膜および第2反射膜は、外気からの湿気の侵入を防ぐことができるイオンビームスパッタリングコート膜である。第1反射膜の反射率は、第2反射膜の反射率に比べて低い。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
水の吸収係数が20cm
-1
以上である波長のレーザ光を出射するレーザ装置であって、
柱状の固体レーザロッドと、前記固体レーザロッドの第1端面に設けられる第1反射膜と、前記固体レーザロッドの前記第1端面とは反対側の第2端面に設けられる第2反射膜と、を含む共振器と、
前記固体レーザロッドを励起させるフラッシュランプと、を備え、
前記第1反射膜および前記第2反射膜は、外気からの湿気の侵入を防ぐことができるイオンビームスパッタリングコート膜であり、
前記第1反射膜の反射率は、前記第2反射膜の反射率に比べて低い、レーザ装置。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記固体レーザロッドは、活性元素としてEr,Ho,Crのうち少なくとも一つを添加したYAG結晶またはYSGG結晶である、請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項3】
前記レーザ装置が出射するレーザ光は、パルス幅が10μs~1000μsのパルスレーザ光である、請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項4】
前記第1反射膜および前記第2反射膜は、Al
2
O
3、
Ta
2
O
5、
またはSiO
2
で構成される、請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項5】
前記第1反射膜および前記第2反射膜は、多層膜であって、当該多層膜の少なくとも1つの膜がTa
2
O
5
で構成された膜を含む、請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項6】
前記第2反射膜を透過するレーザ光を検出する検出器をさらに備える、請求項1に記載のレーザ装置。
【請求項7】
前記検出器と前記第2反射膜を設けた前記第2端面との間に可視光を遮光する光学フィルタをさらに備える、請求項6に記載のレーザ装置。
【請求項8】
前記光学フィルタは、シリコン、またはゲルマニウムで構成される、請求項7に記載のレーザ装置。
【請求項9】
前記検出器で検出したレーザ光に基づいて、前記フラッシュランプの出力を制御する制御基板をさらに備える、請求項6に記載のレーザ装置。
【請求項10】
レーザ光を用いて患部を治療するレーザ治療装置であって、
レーザ光を出射する請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のレーザ装置を含む、レーザ治療装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ装置、およびレーザ治療装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、歯科分野では、う蝕除去、歯石除去、歯肉切開などの治療にレーザ光が用いられている。たとえば、当該治療には、波長2.94μmのEr:YAG(Erbium/Yttrium Aluminum Garnet)レーザが発振可能なレーザ治療装置を使用する。Er:YAGレーザを発振するレーザ治療装置には、固体レーザロッドを含む共振器を備えたレーザ装置が内蔵されている。
【0003】
このような固体レーザロッドを含む共振器の場合、固体レーザロッドの両端に全反射ミラーと出力ミラーとが配置されている。ただ、波長2μm以上の赤外光は水などに含まれるO-H基に対して吸収が大きくなるため、共振器の全反射ミラーや出力ミラーに空気中の水分が吸着すると、吸着した水分が赤外光を吸収して発熱して全反射ミラーや出力ミラーに損傷を与え共振器の性能が低下することがあった。
【0004】
特開平08-316552号公報(特許文献1)に開示されているレーザ装置では、共振器の全反射ミラーや出力ミラーに水分が吸着するのを防止するため、固体レーザロッドの両端にビームチューブを設けている。ビームチューブは、フッ素系オイル等の赤外光を透過する性質を有する液体で満たされており、共振器の全反射ミラーや出力ミラーが空気中に露出しない構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平08-316552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、固体レーザロッドの両端に設けるビームチューブは、液体を封止する構造を採用する必要があり、また封止している液体を管理することも難しく、製造および維持にかかるコストが高くなる。また、特許文献1に開示されているレーザ装置では、液体を封止する構造が壊れ、封止している液体が漏れる故障リスクを有することになる。
【0007】
本開示は、上記問題点を解決するためになされたものであり、性能を低下させず、ミラーに関する故障リスクが少ない共振器を有するレーザ装置、およびレーザ治療装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るレーザ装置は、水の吸収係数が20cm
-1
以上である波長のレーザ光を出射するレーザ装置であって、柱状の固体レーザロッドと、固体レーザロッドの第1端面に設けられる第1反射膜と、固体レーザロッドの第1端面とは反対側の第2端面に設けられる第2反射膜と、を含む共振器と、固体レーザロッドを励起させるフラッシュランプと、を備える。第1反射膜および第2反射膜は、外気からの湿気の侵入を防ぐことができるイオンビームスパッタリングコート膜である。第1反射膜の反射率は、第2反射膜の反射率に比べて低い。
【0009】
本開示に係るレーザ治療装置は、レーザ光を用いて患部を治療するレーザ治療装置であって、レーザ光を出射する上記のレーザ装置を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示では、固体レーザロッドと、固体レーザロッドの第1端面に設けられる第1反射膜と、固体レーザロッドの第2端面に設けられる第2反射膜と含む共振器を備えるので、性能を低下させず、ミラーに関する故障リスクが少ない共振器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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