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公開番号2025158077
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2025005487
出願日2025-01-15
発明の名称樹脂層、積層体及び容器
出願人株式会社イノベックス
代理人個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20251008BHJP(積層体)
要約【課題】 粒度分布を制御した無機粒子を使用することで、無機粒子の分散性に優れた樹脂組成物を用い、容器等が成形性及び耐衝撃性を満たしつつ、意匠性及び酸素透過性に優れた樹脂層、積層体及び容器を提供する。
【解決手段】 表面層1及び樹脂層を有し、前記表面層1の層厚が、60μm以上であり、前記樹脂層が、1種又は2種以上の樹脂成分と、1種又は2種以上の無機粒子と、を含有し、前記無機粒子のレーザー回折/散乱法を用いて測定された粒度分布の、D60値、D70値、D80値及びD90値から計算される標準偏差(σ)が、1.50以上5.50以下である、積層体及び容器である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面層1及び樹脂層を有し、
前記表面層1が、熱可塑性樹脂1を含有し、その層厚が、60μm以上であり、
前記樹脂層が、1種又は2種以上の樹脂成分及び1種又は2種以上の無機粒子と、を含有し、
前記樹脂成分として、1種又は2種以上の熱可塑性樹脂3を含有し、
前記熱可塑性樹脂3として、ポリオレフィン系樹脂を含有し、
前記無機粒子として、炭酸カルシウムを含有し、
前記炭酸カルシウムのメディアン径(D
50
)が、1μm以上100μm以下であり、
前記熱可塑性樹脂3の合計の含有量を100質量部としたときの、前記無機粒子の合計の含有量が、40質量部以上80質量部以下であり、
前記無機粒子のレーザー回折/散乱法を用いて測定された粒度分布の、D
60
値(粒子径の小さい側からの積算粒度分布が体積基準で60%となる粒子径)、D
70
値、D
80
値及びD
90
値から計算される標準偏差(σ)が、1.50以上5.50以下である、積層体。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記表面層1に含まれる熱可塑性樹脂1の合計の含有量を100質量部としたときの、前記表面層1に含まれる無機化合物の含有量が5質量部未満である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記樹脂層の表面層1とは逆の側に更に表面層2を有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記樹脂層において、前記熱可塑性樹脂3の合計の含有量を前記無機粒子の合計の含有量で除した値(前記熱可塑性樹脂3の合計の含有量(質量g)/前記無機粒子の合計の含有量(質量g))が、0.4以上2.0以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
請求項1に記載の積層体を含む、容器。
【請求項6】
請求項5に記載の容器及び内容物を含む、物品。

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
樹脂成型容器は、食品包装をはじめ、飲料、食料油、精密機器、文房具、ねじ又はナット等の工業製品、洗剤、シャンプー、調味料など、液体又は固体のさまざまな製品のための容器として使用されている(例えば特許文献1)。これは、樹脂が、容易に要求される形状に成形することができるからであり、また化学的及び物理的な耐久性が高いという特性を有するからである。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
また、食品容器として必要十分な剛性と強度を達成するために、積層シートにおける断熱基材層を特定の樹脂組成とする検討が行われていた(特許文献2)。
【0003】
更に、樹脂製品における炭酸カルシウム等の配合量を高める検討が行われていた(特許文献3、4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-244747号公報
特開2021-37748号公報
特許第7310041号公報
特許第7332834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明では、粒度分布を制御した無機粒子を使用することで、無機粒子の分散性に優れた樹脂組成物を用い、容器等が成形性及び耐衝撃性を満たしつつ、意匠性及び酸素透過性に優れた樹脂層、積層体及び容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記の[1]~[3]を提供する。
[1]表面層1及び樹脂層を有し、
前記表面層1が、熱可塑性樹脂1を含有し、その層厚が、60μm以上であり、
前記樹脂層が、1種又は2種以上の樹脂成分及び1種又は2種以上の無機粒子と、を含有し、
前記樹脂成分として、1種又は2種以上の熱可塑性樹脂3を含有し、
前記熱可塑性樹脂3として、ポリオレフィン系樹脂を含有し、
前記無機粒子として、炭酸カルシウムを含有し、
前記炭酸カルシウムのメディアン径(D
50
)が、1μm以上100μm以下であり、
前記熱可塑性樹脂3の合計の含有量を100質量部としたときの、前記無機粒子の合計の含有量が、40質量部以上80質量部以下であり、
前記無機粒子のレーザー回折/散乱法を用いて測定された粒度分布の、D
60
値(粒子径の小さい側からの積算粒度分布が体積基準で60%となる粒子径)、D
70
値、D
80
値及びD
90
値から計算される標準偏差(σ)が、1.50以上5.50以下である、積層体。
[2] [1]に記載の積層体を含む、容器。
[3] [2]に記載の容器及び内容物を含む、物品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、粒度分布を制御した無機粒子を使用することで、無機粒子の分散性に優れた樹脂組成物を用い、容器等が成形性及び耐衝撃性を満たしつつ、意匠性及び酸素透過性に優れた樹脂層、積層体及び容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
表面層を1層(表面層120)含む本実施形態の積層体の模式図である。
本実施形態、樹脂層、積層体、容器及び物品の製造方法(マスターバッチを用いない例)に関する概念図である。
本実施形態の樹脂層、積層体、容器及び物品の製造方法(マスターバッチを用いた例)に関する概念図である。
表面層を2層(表面層121及び表面層122)含む本実施形態の積層体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記特許文献1には、特定の層構成を有する樹脂ボトルに関する発明が記載されている。しかしこの樹脂ボトルは保形性の付与に関する記載はあるものの、無機粒子の分散性、耐衝撃性、意匠性及び酸素透過性を改善することに関する検討はなされていない。
【0010】
前記特許文献2には、無機充填剤としてタルクのみを20%程度含有する積層シートが記載されているものの、特定の粒度分布を有する無機粒子を使用することについて、その効果について検討はなされていない。
(【0011】以降は省略されています)

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