TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025154106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056921
出願日2024-03-29
発明の名称縫製支援方法、縫製支援プログラム、記憶媒体及び縫製装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類D05B 19/02 20060101AFI20251002BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】以前生じた不具合の対応への効果の確認を作業者に大きな負荷や手間を掛けることなく行い、不具合の速やかな改善を図ることができる縫製支援方法、縫製支援プログラム、記憶媒体及び縫製装置を提供する。
【解決手段】携帯端末のCPUは縫製装置から取得した第一状態データに基づき不具合の種類に応じた複数の改善アプローチを予め設定された適応順位に従い並べて表示する。ユーザは改善アプローチを選択し、提示された改善策に従い不具合の改善を図る。改善後CPUはリマインダを起動する。リマインダにより改善後の経過時間又は生産数が設定数に達すると(S63:YES)、表示部に「ミシンのコード画像を撮像して下さい」が表示される(S64)。リマインダに従い、縫製装置の状態に関する第二状態データが取得される。CPUは第二状態データを第一状態データと比較し、先に提示された改善アプローチの不具合改善に対する効果の有無を判断する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
携帯端末を用いて縫製装置の縫製を支援する縫製支援方法であって、
前記携帯端末において、
前記縫製装置の各種状態に関するデータを第一状態データとして前記縫製装置から取得する第一取得工程と、
前記第一状態データを解析する解析工程と、
各種状態が生ずる原因とその改善策とを関連付けた改善手段であって各種状態の改善に寄与する複数の改善手段のうち、解析結果に対応する前記改善手段を対応手段として抽出し、抽出した前記対応手段を、前記改善手段に対して予め設定された適応順位に従って前記携帯端末の画面に提示する対応提示工程と、
前記縫製装置に対して前記対応手段が実行されることによる効果を検証する時機を報知するための条件をタイマーに設定する時機設定工程と、
前記タイマーに基づいて、前記対応手段が提示された後に、前記縫製装置の各種状態に関するデータを第二状態データとして前記縫製装置から取得する第二取得工程と、
前記第一状態データと、前記第二状態データとに基づいて、前記対応手段の効果の有無を判断する第一判断工程と、
判断結果に基づいて前記改善手段の前記適応順位を変更する第一変更工程と
を有すること
を特徴とする縫製支援方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記第一状態データ及び前記第二状態データは、縫製パラメータの設定値を示す設定データ及び不具合を示す不具合データの少なくとも一方を含み、
前記縫製装置は表示装置を備え、前記設定データ及び前記不具合データの少なくとも一方を符号化した状態画像を前記表示装置に表示可能であり、
前記第一取得工程及び前記第二取得工程は、
前記状態画像を撮影する撮影工程と、
撮影した前記状態画像から前記第一状態データ又は前記第二状態データを復号する復号工程と
を含むこと
を特徴とする請求項1に記載の縫製支援方法。
【請求項3】
前記解析工程による解析の結果、前記第一状態データに前記不具合データが含まれない場合、前記携帯端末の前記画面に、複数の不具合の種類を提示する情報提示工程を有すること
を特徴とする請求項2に記載の縫製支援方法。
【請求項4】
前記画面に表示された複数の不具合の種類から、前記縫製装置の状態に対応する不具合の種類の選択を受け付ける第一受付工程と、
選択された不具合の種類を引き起こす不具合の原因とその改善策を含む複数の前記対応手段を、前記対応提示工程において前記適応順位に従って前記画面に提示した後、前記縫製装置の状態に応じた症状を示す1以上の前記対応手段を絞り込む絞込工程と、
絞り込まれた前記対応手段から、前記縫製装置の状態に対応する前記対応手段の選択を受け付ける第二受付工程と、
決定された前記対応手段を前記携帯端末の前記画面に提示する改善提示工程と
を有することを特徴とする請求項3に記載の縫製支援方法。
【請求項5】
前記タイマーに設定された前記条件が満たされた場合に、前記携帯端末の前記画面に、前記第二取得工程によって前記縫製装置から前記第二状態データを取得することを促す表示を行う催促表示工程を有すること
を特徴とする請求項1に記載の縫製支援方法。
【請求項6】
前記時機設定工程では、前記改善手段ごとに予め用意されたカウント値が前記条件として前記タイマーに設定されること
を特徴とする請求項1に記載の縫製支援方法。
【請求項7】
前記第一状態データに対応付けて、前記第二受付工程で選択された前記対応手段を前記携帯端末の記憶装置に記憶する第一記憶工程と、
前記第一状態データに対応付けて、前記効果の有無の判断結果を前記記憶装置に記憶する第二記憶工程と、
前記第一状態データに対応付けられた前記対応手段と前記効果の有無とを前記携帯端末の前記画面に一覧表示する一覧表示工程と
を有することを特徴とする請求項4に記載の縫製支援方法。
【請求項8】
携帯端末を用いて縫製装置の縫製を支援する縫製支援方法であって、
前記携帯端末において、
前記縫製装置の各種状態に関するデータを第一状態データとして前記縫製装置から取得する第一取得工程と、
前記第一状態データを解析する解析工程と、
各種状態の改善に寄与する複数の改善手段のうち、解析結果に対応する前記改善手段を対応手段として抽出し、抽出した前記対応手段を、前記改善手段に対して予め設定された適応順位に従って前記携帯端末の画面に提示する対応提示工程と、
前記縫製装置に対して前記対応手段が実行されることによる効果を検証する時機を報知するための条件をタイマーに設定する時機設定工程と、
前記タイマーに基づいて、前記対応手段が提示された後に、前記縫製装置の各種状態に関するデータを第二状態データとして前記縫製装置から取得する第二取得工程と、
前記第二状態データを解析し、前記タイマーに設定された前記条件を満たすか否か判定する判定工程と、
前記第一状態データと、前記タイマーに設定された前記条件を満たすと判定された前記第二状態データとに基づいて、前記対応手段の効果の有無を判断する第二判断工程と、
判断結果に基づいて前記改善手段の前記適応順位を変更する第二変更工程と
を有すること
を特徴とする縫製支援方法。
【請求項9】
前記時機設定工程では、前記改善手段ごとに予め用意されたカウント値が前記条件として前記タイマーに設定されること
を特徴とする請求項8に記載の縫製支援方法。
【請求項10】
縫製装置の縫製を支援する携帯端末を機能させる縫製支援プログラムであって、
前記携帯端末のコンピュータに、
前記縫製装置の各種状態に関するデータである第一状態データを前記縫製装置から取得する第一取得ステップと、
前記第一状態データを解析する解析ステップと、
各種状態の改善に寄与する複数の改善手段のうち、解析結果に対応する前記改善手段である対応手段を選択し、選択した前記対応手段を、前記改善手段に対して予め設定された適応順位に従って前記携帯端末の画面に提示する対応提示ステップと、
前記縫製装置に対して前記対応手段が実行されることによる効果を検証する時機を報知するための条件をタイマーに設定する時機設定ステップと、
前記タイマーに基づいて、前記対応手段が提示された後に、前記縫製装置の各種状態に関するデータを第二状態データとして前記縫製装置から取得する第二取得ステップと、
前記第一状態データと、前記第二状態データとに基づいて、前記対応手段の効果の有無を判断する第一判断ステップと、
判断結果に基づいて前記改善手段の前記適応順位を変更する第一変更ステップと
を実行させることを特徴とする縫製支援プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、縫製を支援するための縫製支援方法、縫製支援プログラム、記憶媒体及び縫製装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メーカーのサービス部門は、インターネットを介して取得したミシンの縫製パラメータあるいは故障データに基づき、故障解析データを作成し、ミシンに配信するシステムが開示されている。作業者は、配信された故障解析データに基づき、ミシンのシステムの最適化を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-177673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不具合対処後、所定時間の経過後や所定数の生産後に対応手段の検証を行う場合において、その間に他の縫製装置の不具合への対応に追われた場合、所定時間の経過待ちや所定数の生産待ちの間に、対応手段を検証すべき点について忘れてしまう可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、以前生じた不具合の対応への効果の確認を作業者に大きな負荷や手間を掛けることなく行い、不具合の速やかな改善を図ることができる縫製支援方法、縫製支援プログラム、記憶媒体及び縫製装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様によれば、携帯端末を用いて縫製装置の縫製を支援する縫製支援方法であって、前記携帯端末において、前記縫製装置の各種状態に関するデータを第一状態データとして前記縫製装置から取得する第一取得工程と、前記第一状態データを解析する解析工程と、各種状態が生ずる原因とその改善策とを関連付けた改善手段であって各種状態の改善に寄与する複数の改善手段のうち、解析結果に対応する前記改善手段を対応手段として抽出し、抽出した前記対応手段を、前記改善手段に対して予め設定された適応順位に従って前記携帯端末の画面に提示する対応提示工程と、前記縫製装置に対して前記対応手段が実行されることによる効果を検証する時機を報知するための条件をタイマーに設定する時機設定工程と、前記タイマーに基づいて、前記対応手段が提示された後に、前記縫製装置の各種状態に関するデータを第二状態データとして前記縫製装置から取得する第二取得工程と、前記第一状態データと、前記第二状態データとに基づいて、前記対応手段の効果の有無を判断する第一判断工程と、判断結果に基づいて前記改善手段の前記適応順位を変更する第一変更工程とを有することを特徴とする縫製支援方法が提供される。
【0007】
縫製装置に不具合等が生じた場合、携帯端末は、不具合に関するデータを第一状態データとして取得して解析し、解析結果に対応する改善手段を対応手段として提示する。このとき、携帯端末は、予め設定された適応順位に従って対応手段を提示する。ユーザが対応手段に従って不具合に対処した後、タイマーに設定された条件が満たされた場合に、携帯端末は、縫製装置の状態を第二状態データとして取得し、第一状態データと比較する。携帯端末は、比較結果に基づき、不具合に効果があった対応手段の適応順位を変更する。これにより、次回以降に同様の不具合が生じた場合、携帯端末は、以前に効果のあった対応手段を高順位で提示することができる。適応順位が更新されることによって、携帯端末は、次回以降の不具合発生時に、ユーザが、不具合改善に至るまでの試行を減らし、不具合の速やかな改善を図ることができる。更に携帯端末は、効果の高い対応手段を高順位で提示することによって、不具合改善に不慣れなユーザであっても、適切な対応手段を選択しやすくすることができる。また、タイマーに第二状態データを取得するための条件を設定することによって、対応手段が実施されてすぐではなく、条件に応じた時間あるいは生産が進んでから効果の有無を確認するので、携帯端末は、対応手段の効果の有無を、より正確に判断することができる。
【0008】
第一態様において、前記第一状態データ及び前記第二状態データは、縫製パラメータの設定値を示す設定データ及び不具合を示す不具合データの少なくとも一方を含み、前記縫製装置は表示装置を備え、前記設定データ及び前記不具合データの少なくとも一方を符号化した状態画像を前記表示装置に表示可能であり、前記第一取得工程及び前記第二取得工程は、前記状態画像を撮影する撮影工程と、撮影した前記状態画像から前記第一状態データ又は前記第二状態データを復号する復号工程とを含んでもよい。携帯端末は、縫製装置が表示する状態画像を撮影し、データを復号することで、第一状態データ及び第二状態データを取得することができる。例えば有線又は無線で縫製装置と接続する場合と比べ、縫製装置との個別の接続が不要である。故に携帯端末は、複数種類の縫製装置から第一状態データ及び第二状態データを取得し、それぞれに適した対応手順を提示することができる。
【0009】
第一態様において、前記解析工程による解析の結果、前記第一状態データに前記不具合データが含まれない場合、前記携帯端末の前記画面に、複数の不具合の種類を提示する情報提示工程を有してもよい。例えばユーザが発見した不具合を縫製装置が検出できていない場合、端末装置は、不具合の種類を提示することで、ユーザに選択させることができる。これにより示される対応手段に従ってユーザが不具合に対応することで、携帯端末は、不具合の速やかな改善を図ることができる。
【0010】
第一態様において、前記画面に表示された複数の不具合の種類から、前記縫製装置の状態に対応する不具合の種類の選択を受け付ける第一受付工程と、選択された不具合の種類を引き起こす不具合の原因とその改善策を含む複数の前記対応手段を、前記対応提示工程において前記適応順位に従って前記画面に提示した後、前記縫製装置の状態に応じた症状を示す1以上の前記対応手段を絞り込む絞込工程と、絞り込まれた前記対応手段から、前記縫製装置の状態に対応する前記対応手段の選択を受け付ける第二受付工程と、決定された前記対応手段を前記携帯端末の前記画面に提示する改善提示工程とを有してもよい。携帯端末は、ユーザによって選択された不具合の種類を引き起こす不具合の原因が含まれる対応手段から、不具合の内容に適した対応手段を更に絞り込むことで、不具合の速やかでより確実な改善を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

JUKI株式会社
ミシン
3か月前
JUKI株式会社
ミシン
4か月前
ブラザー工業株式会社
ミシン
3か月前
ブラザー工業株式会社
ミシン
4か月前
ブラザー工業株式会社
ミシン
1日前
ブラザー工業株式会社
ミシン
1日前
ブラザー工業株式会社
ボビン
3日前
個人
縫製方法
1か月前
ブラザー工業株式会社
縫製装置
3日前
ブラザー工業株式会社
糸巻回装置
3日前
JUKI株式会社
上下送りミシン
3か月前
JUKI株式会社
差動送りミシン
3か月前
ブラザー工業株式会社
糸巻回装置
3日前
株式会社PEGASUS
偏平縫いミシンの送り装置
1日前
JUKI株式会社
ボタン付け縫製装置
3か月前
JUKI株式会社
縁かがり縫いミシン
5か月前
JUKI株式会社
ミシンの糸切り装置
3か月前
ブラザー工業株式会社
ミシンフレーム
2か月前
JUKI株式会社
縁かがり縫いミシン
3か月前
株式会社PEGASUS
偏平縫いミシンの押え装置
1日前
JUKI株式会社
被縫製物の位置決め装置
3か月前
JUKI株式会社
ミシンの消費電力分析装置
4か月前
JUKI株式会社
ミシン
8日前
KLASS株式会社
畳縫着装置
3か月前
JUKI株式会社
ミシン
3か月前
JUKI株式会社
ミシン
1日前
JUKI株式会社
ミシン
4か月前
JUKI株式会社
ミシン
4か月前
JUKI株式会社
ミシン
4か月前
JUKI株式会社
ミシン
4か月前
JUKI株式会社
ミシン
1か月前
KLASS株式会社
畳縫着装置
1か月前
JUKI株式会社
ミシン釜のグリース供給構造
4か月前
JUKI株式会社
ミシン釜のグリース供給構造
4か月前
JUKI株式会社
ミシン釜のグリース供給構造
4か月前
星鋭縫じん機股ふん有限公司
ミシン
2か月前
続きを見る