TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025154023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056795
出願日
2024-03-29
発明の名称
ステンレス鋼の製造方法、及びステンレス鋼
出願人
三菱製鋼株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B22D
30/00 20060101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】ニッケル基超合金と同程度の強度を有するステンレス鋼の製造方法及びステンレス鋼を提供する。
【解決手段】少なくとも鉄と炭素とクロムとニッケルを含有する液相を降温速度1,000℃/秒以上で冷却して、前記液相の少なくとも一部 を共晶凝固させて共晶凝固組織を形成するステンレス鋼の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも鉄と炭素とクロムとニッケルを含有する液相を降温速度1,000℃/秒以上で冷却して、前記液相の少なくとも一部を共晶凝固させて共晶凝固組織を形成することを特徴とするステンレス鋼の製造方法。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
少なくとも鉄と炭素とクロムとニッケルを含有する液相を降温速度1,000℃/秒以上で冷却して、初晶組織及び金属炭化物を含む共晶凝固組織を形成し、
前記初晶組織の含有量が、前記ステンレス鋼の全量に対して30体積%以下である、請求項1に記載のステンレス鋼の製造方法。
【請求項3】
共晶凝固させた後に、700℃以上で熱処理を行う、請求項1又は2に記載のステンレス鋼の製造方法。
【請求項4】
少なくとも鉄を含有するγ相と金属炭化物相とからなる共晶凝固組織を主組織とし、前記金属炭化物相同士の距離が2μm以下であることを特徴とするステンレス鋼。
【請求項5】
更に粒径が100nm以下である金属炭化物粒子を含む、請求項4に記載のステンレス鋼。
【請求項6】
少なくとも鉄を含有するγ相と金属炭化物相とからなる共晶凝固組織を主組織とし、ビッカース硬さが350HV以上であることを特徴とするステンレス鋼。
【請求項7】
初晶組織を有し、
前記初晶組織の含有量が、前記ステンレス鋼の全量に対して30体積%以下である、請求項4又は6に記載のステンレス鋼。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステンレス鋼の製造方法、及びステンレス鋼に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、低炭素社会に向けた水素エネルギーの利用が注目されてきており、その代表的な利用方法の一つとして、例えば、水素ガスタービンによる発電などが挙げられる。
【0003】
水素ガスタービンの材質としては高強度であるニッケル基超合金等が多く使用されているが、ニッケル基超合金はコストが高く、発展途上国を含めた世界規模での水素エネルギー利用の普及の障害となっている。
【0004】
そこで、近年では比較的コストが低い鉄基高温材料(以下、「ステンレス鋼」と称することがある)を用いた水素ガス発電の研究が進められており、ニッケル基超合金に匹敵する高強度のステンレス鋼の開発とその普及が望まれている。
また、高強度のステンレス鋼は、水素ガスタービン以外にも航空機やロケットのエンジン、原子炉、各種プラント、電子製品などの幅広い分野での利用が期待されている。
【0005】
なお、従来のステンレス鋼としては、例えば、シャフト、歯車、バルブ、タービン部品、航空機用部品など幅広い用途での使用を目的としたステンレス鋼が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-122798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ニッケル基超合金と同程度の強度を有するステンレス鋼は未だ提案されていなかった。
【0008】
本開示のステンレス鋼は、上記の点に鑑みてなされたもので、ニッケル基超合金と同程度の強度を有するステンレス鋼の製造方法及びステンレス鋼の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態に係るステンレス鋼の製造方法は、少なくとも鉄と炭素とクロムとニッケルを含有する液相を降温速度1,000℃/秒以上で冷却して、前記液相の少なくとも一部を共晶凝固させて共晶凝固組織を形成する。
本開示の一実施形態に係るステンレス鋼は、少なくとも鉄を含有するγ相と金属炭化物相とからなる共晶凝固組織を主組織とし、前記金属炭化物相同士の距離が2μm以下である。
本開示の一実施形態に係る他のステンレス鋼は、少なくとも鉄を含有するγ相と金属炭化物相とからなる共晶凝固組織を主組織とし、ビッカース硬さが350HV以上である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ニッケル基超合金と同程度の強度を有するステンレス鋼の製造方法及びステンレス鋼を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三菱製鋼株式会社
棒鋼検査装置
1か月前
三菱製鋼株式会社
測定装置及び方法
1か月前
三菱製鋼株式会社
バネの製造方法および円筒形コイルバネ
1か月前
三菱製鋼株式会社
ステンレス鋼の製造方法、及びステンレス鋼
1か月前
三菱製鋼株式会社
操作装置
10か月前
三菱製鋼株式会社
リチウムイオン二次電池用負極材及びリチウムイオン二次電池
1か月前
個人
鋼の連続鋳造用鋳型
3か月前
個人
ピストンの低圧鋳造金型
7か月前
友鉄工業株式会社
錫プレート成形方法
2か月前
芝浦機械株式会社
成形システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
押湯入子
3か月前
大阪硅曹株式会社
無機中子用水性塗型剤
3か月前
株式会社プロテリアル
合金粉末の製造方法
7か月前
日本製鉄株式会社
モールドパウダー
1か月前
トヨタ自動車株式会社
中子の製造方法
4か月前
芝浦機械株式会社
射出装置及び成形機
3か月前
トヨタ自動車株式会社
中子の製造方法
4か月前
芝浦機械株式会社
成形機
9か月前
芝浦機械株式会社
成形機
9か月前
山石金属株式会社
ガスアトマイズ装置
3か月前
山石金属株式会社
ガスアトマイズ装置
3か月前
トヨタ自動車株式会社
鋳バリ抑制方法
7か月前
株式会社キャステム
鋳造品の製造方法
7か月前
株式会社日本触媒
窒素被覆金属粒子の製造方法
5か月前
株式会社浅沼技研
鋳型及びその製造方法
8か月前
トヨタ自動車株式会社
鋳物砂の再生方法
4か月前
株式会社日本高熱工業社
潤滑剤塗布装置
9か月前
旭有機材株式会社
鋳型の製造方法
4か月前
山石金属株式会社
アルミニウム含有粒子
1か月前
山石金属株式会社
アルミニウム含有粒子
1か月前
トヨタ自動車株式会社
突き折り棒
6か月前
トヨタ自動車株式会社
ケースの製造方法
5か月前
芝浦機械株式会社
溶解保持炉
26日前
トヨタ自動車株式会社
金型冷却構造
6か月前
芝浦機械株式会社
局部変圧装置及び成形機
1か月前
株式会社プロテリアル
金属付加製造物の製造方法
8か月前
続きを見る
他の特許を見る