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公開番号2025153351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055794
出願日2024-03-29
発明の名称アルミニウム含有粒子
出願人山石金属株式会社
代理人個人
主分類B22F 1/05 20220101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供する。
【解決手段】下記<粒子径測定>により算出されるD50粒子径が30.0μm以上60.0μm以下であり、下記<粒子径測定>により算出されるD90粒子径をD10粒子径で除した値が1.5以上3.5以下であり、漏斗角60°で直径5.0mmのオリフィスを用いて、JIS Z 2504:2020に準拠し測定される見掛密度が1.35g/cm3以上である、アルミニウム含有粒子。<粒子径測定>アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D10粒子径、D50粒子径、および、D90粒子径の値をそれぞれ得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記<粒子径測定>により算出されるD
50
粒子径が30.0μm以上60.0μm以下であり、
下記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径をD
10
粒子径で除した値が1.5以上3.5以下であり、
漏斗角60°で直径5.0mmのオリフィスを用いて、JIS Z 2504:2020に準拠し測定される見掛密度が1.35g/cm

以上である、アルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記<粒子径測定>により算出されるD
10
粒子径が20.0μm以上40.0μm以下である、請求項1に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項3】
前記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径が50.0μm以上100.0μm以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項4】
真球度が0.8以上である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項5】
JIS Z2502:2020に準拠し測定されるホールフロー試験による流動性が15.0sec/50g以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項6】
前記アルミニウム含有粒子が、純アルミニウム粒子およびアルミニウム系合金粒子からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項7】
前記アルミニウム系合金粒子が、Cu、Mn、Si、Mg、Zn、および、Niからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む、請求項6に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項8】
前記アルミニウム系合金粒子が、Al-Si系合金、Al-Cu系合金、Al-Mn系合金、Al-Mg系合金、Al-Si-Mg系合金、Al-Si-Cu系合金、Al-Zn-Mg系合金、Al-Si-Mg-Cu系合金、Al-Cu-Ni-Mg系合金、および、Al-Zn-Mg-Cu系合金からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項6に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項9】
前記アルミニウム系合金粒子が、AlSi10MgおよびAlSi12からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項6に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項10】
3Dプリンタの造形物用原料粉末に用いることが可能である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアルミニウム含有粒子に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
アルミニウム含有粒子に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、アルミニウム合金を含む粒子であって、一次粒子の状態で、略球状であり、組成M

Al

で表される相、およびM

Al

で表される相の混合相を有し、ここで、Mは、Al以外の金属であり、0<x<1、0<y<1、0<z<1、0<w<1であり、x/y≧1、z/w<1であり、x+y=1、z+w=1であり、アルミニウムの含有量が8質量%~50質量%の範囲である、粒子が記載されている。
特許文献1に記載の粒子によれば、一次粒子の形態で、二種類のアルミニウム合金の混合相を有する粒子を提供することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-89673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下に示すアルミニウム含有粒子が提供される。
【0007】
[1]
下記<粒子径測定>により算出されるD
50
粒子径が30.0μm以上60.0μm以下であり、
下記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径をD
10
粒子径で除した値が1.5以上3.5以下であり、
漏斗角60°で直径5.0mmのオリフィスを用いて、JIS Z 2504:2020に準拠し測定される見掛密度が1.35g/cm

以上である、アルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
[2]
前記<粒子径測定>により算出されるD
10
粒子径が20.0μm以上40.0μm以下である、前記[1]に記載のアルミニウム含有粒子。
[3]
前記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径が50.0μm以上100.0μm以下である、前記[1]または[2]に記載のアルミニウム含有粒子。
[4]
真球度が0.8以上である、前記[1]~[3]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[5]
JIS Z2502:2020に準拠し測定されるホールフロー試験による流動性が15.0sec/50g以下である、前記[1]~[4]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[6]
前記アルミニウム含有粒子が、純アルミニウム粒子およびアルミニウム系合金粒子からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記[1]~[5]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[7]
前記アルミニウム系合金粒子が、Cu、Mn、Si、Mg、Zn、および、Niからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む、前記[6]に記載のアルミニウム含有粒子。
[8]
前記アルミニウム系合金粒子が、Al-Si系合金、Al-Cu系合金、Al-Mn系合金、Al-Mg系合金、Al-Si-Mg系合金、Al-Si-Cu系合金、Al-Zn-Mg系合金、Al-Si-Mg-Cu系合金、Al-Cu-Ni-Mg系合金、および、Al-Zn-Mg-Cu系合金からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記[6]または[7]に記載のアルミニウム含有粒子。
[9]
前記アルミニウム系合金粒子が、AlSi10MgおよびAlSi12からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記[6]~[8]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[10]
3Dプリンタの造形物用原料粉末に用いることが可能である、前記[1]~[9]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。数値範囲の「A~B」は特に断りがなければ、A以上B以下を表す。
【0010】
[アルミニウム含有粒子]
本実施形態のアルミニウム含有粒子は、D
50
粒子径が30.0μm以上60.0μm以下であり、D
90
粒子径をD
10
粒子径で除した値が1.5以上3.5以下であり、漏斗角60°で直径5.0mmのオリフィスを用いて、JIS Z 2504:2020に準拠し測定される見掛密度が1.35g/cm

以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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