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公開番号
2025153352
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055795
出願日
2024-03-29
発明の名称
アルミニウム含有粒子
出願人
山石金属株式会社
代理人
個人
主分類
B22F
1/05 20220101AFI20251002BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供する。
【解決手段】サテライト粒子を有さないアルミニウム含有粒子(A)と、サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)と、を含み、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)を含み、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率が26個%以上であり、前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の含有率が60個%以下である、アルミニウム含有粒子。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
サテライト粒子を有さないアルミニウム含有粒子(A)と、
サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)と、を含み、
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)を含み、
下記<方法1>により算出される、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率が26個%以上であり、
下記<方法2>により算出される、前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の含有率が60個%以下である、アルミニウム含有粒子。
<方法1>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の数の割合を、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率とする。
<方法2>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の数の割合を前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の含有率とする。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)をさらに含み、
下記<方法3>により算出される、前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の含有率が25個%以下である、請求項1に記載のアルミニウム含有粒子。
<方法3>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の数の割合を前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の含有率とする。
【請求項3】
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)をさらに含み、
下記<方法4>により算出される、前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の含有率が25個%以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
<方法4>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の数の割合を前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の含有率とする。
【請求項4】
前記<方法1>により算出される、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率は90個%以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項5】
下記<粒子径測定>により算出されるD
50
粒子径が30.0μm以上60.0μm以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
【請求項6】
下記<粒子径測定>により算出されるD
10
粒子径が20.0μm以上40.0μm以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
【請求項7】
下記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径が50.0μm以上100.0μm以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
【請求項8】
真球度が0.8以上である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項9】
注入法による安息角が50.0°以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
【請求項10】
JIS Z2502:2020に準拠してホールフロー試験による流動性が15.0sec/50g以下である、請求項1または2に記載のアルミニウム含有粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアルミニウム含有粒子に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アルミニウム含有粒子に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、アルミニウム合金を含む粒子であって、一次粒子の状態で、略球状であり、組成M
x
Al
y
で表される相、およびM
z
Al
w
で表される相の混合相を有し、ここで、Mは、Al以外の金属であり、0<x<1、0<y<1、0<z<1、0<w<1であり、x/y≧1、z/w<1であり、x+y=1、z+w=1であり、アルミニウムの含有量が8質量%~50質量%の範囲である、粒子が記載されている。
特許文献1に記載の粒子によれば、一次粒子の形態で、二種類のアルミニウム合金の混合相を有する粒子を提供することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-89673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下に示すアルミニウム含有粒子が提供される。
【0007】
[1]
サテライト粒子を有さないアルミニウム含有粒子(A)と、
サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)と、を含み、
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)を含み、
下記<方法1>により算出される、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率が26個%以上であり、
下記<方法2>により算出される、前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の含有率が60個%以下である、アルミニウム含有粒子。
<方法1>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の数の割合を、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率とする。
<方法2>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の数の割合を前記粒子径5.0μm以下のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B1)の含有率とする。
[2]
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)をさらに含み、
下記<方法3>により算出される、前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の含有率が25個%以下である、前記[1]に記載のアルミニウム含有粒子。
<方法3>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の数の割合を前記粒子径10.0μm以上のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B2)の含有率とする。
[3]
前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)は、粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)をさらに含み、
下記<方法4>により算出される、前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の含有率が25個%以下である、前記[1]または[2]に記載のアルミニウム含有粒子。
<方法4>
走査型電子顕微鏡を用いて前記アルミニウム含有粒子を観察し、観察対象としたアルミニウム含有粒子の全ての数に対する、前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の数の割合を前記粒子径5.0μm超え10.0μm未満のサテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B3)の含有率とする。
[4]
前記<方法1>により算出される、前記サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の含有率は90個%以下である、前記[1]~[3]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[5]
下記<粒子径測定>により算出されるD
50
粒子径が30.0μm以上60.0μm以下である、前記[1]~[4]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
[6]
下記<粒子径測定>により算出されるD
10
粒子径が20.0μm以上40.0μm以下である、前記[1]~[5]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
[7]
下記<粒子径測定>により算出されるD
90
粒子径が50.0μm以上100.0μm以下である、前記[1]~[6]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
<粒子径測定>
アルミニウム含有粒子3.0gを水40mLおよび1.3%濃度の界面活性剤10mLと混合し、超音波浴で300秒間分散させた混合液を測定サンプルとし、レーザー回折・散乱式粒子径測定装置を用いて、前記アルミニウム含有粒子の体積基準の粒度分布を測定し、D
10
粒子径、D
50
粒子径、および、D
90
粒子径の値をそれぞれ得る。
[8]
真球度が0.8以上である、前記[1]~[7]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
[9]
注入法による安息角が50.0°以下である、前記[1]~[8]のいずれかに記載のアルミニウム含有粒子。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、流動性が向上したアルミニウム含有粒子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)の断面の一例を模式的に示した図である。
各粒子の判断方法を説明するためのアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
各粒子の判断方法を説明するためのアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
各粒子の判断方法を説明するためのアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
各粒子の判断方法を説明するためのアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
実施例1のアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
図6に符号を付した図である。
実施例1のアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
図8に符号を付した図である。
実施例1のアルミニウム含有粒子のSEM画像である。
図10に符号を付した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、図面は簡略図で、実際の寸法比率とは一致していない。数値範囲の「A~B」は特に断りがなければ、A以上B以下を表す。
本明細書において、「サテライト粒子を有さないアルミニウム含有粒子(A)」を「粒子(A)」と省略する場合がある。また、「サテライト粒子を有するアルミニウム含有粒子(B)」等も同様に省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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