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公開番号2025149176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049656
出願日2024-03-26
発明の名称潜像印刷物、潜像印刷物用の画像データの作成方法及びその作成用ソフトウェア
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41M 3/14 20060101AFI20251001BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】
本発明は、潜像効果を向上させることが可能な潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアを提供することを目的とする。
【解決手段】
基材の少なくとも一部の領域に、光輝性材料によって形成された光輝性画像と、光輝性画像の少なくとも一部の上に、透明材料によって形成された透明画像を備え、拡散反射光下と正反射光下で視認される画像が変化する潜像印刷物において、光輝性画像は、光輝性材料によって形成された印刷要素の面積率が部分的に異なることで、拡散反射光下で視認される画像の濃淡を現して成り、透明画像は、光輝性画像と重なる領域において、光輝性画像を濃淡反転させた画像の濃淡が反映されて成る構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基材の少なくとも一部の領域に、光輝性材料によって形成された光輝性画像と、前記光輝性画像の少なくとも一部の上に、透明材料によって形成された透明画像を備え、拡散反射光下と正反射光下で視認される画像が変化する潜像印刷物であって、
前記光輝性画像は、前記光輝性材料によって形成された印刷要素の面積率が部分的に異なることで、前記拡散反射光下で視認される画像の濃淡を現して成り、
前記透明画像は、前記光輝性画像を濃淡反転させた画像の濃淡が反映されて成ることを特徴とする潜像印刷物。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記光輝性画像と前記透明画像を構成する印刷要素が画線で構成され、
前記画線は、角度と形状の少なくとも一方が部分的に異なることで潜像が形成され、
前記画線の角度又は形状の少なくとも一方の差を読み取る読取装置によって、前記潜像が可視化されることを特徴とする請求項1に記載の潜像印刷物。
【請求項3】
光輝性インキによって形成され濃淡を有する光輝性画像と、前記光輝性画像の少なくとも一部の上に、透明材料によって形成された透明画像が形成され、拡散反射光下と正反射光下で視認される画像が変化する潜像印刷物用の画像データの作成方法であって、
前記拡散反射光下で視認される画像の基となる光輝性基画像及び前記正反射光下で視認される画像の基となる透明基画像を設定し、
前記光輝性基画像の濃度を圧縮して前記光輝性画像を形成するための第1濃度補正画像データを生成し、
前記光輝性基画像を濃淡反転した濃淡反転画像データを生成し、
前記濃淡反転画像データの濃度補正を行った第2濃度補正画像データを生成し、
前記第2濃度補正画像データと前記透明基画像とを合成して、前記透明画像を形成するための合成画像データを生成することを特徴とする潜像印刷物用の画像データの作成方法。
【請求項4】
請求項3に記載の潜像印刷物用の画像データの作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする潜像印刷物用の画像データの作成用ソフトウェア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偽造防止効果を必要とする銀行券、パスポ-ト、有価証券、身分証明書、カ-ド、通行券等の貴重印刷物の分野において、観察できる画像が入射する光の角度に応じて、異なる画像に変化する潜像印刷物、潜像印刷物用の画像データの作成方法及びその作成用ソフトウェアに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年のスキャナ、プリンタ、カラーコピー機等のデジタル機器の進展により、貴重印刷物の精巧な複製物を容易に作製することが可能となっている。そのような複製や偽造を防止する偽造防止技術の一つとして、観察角度によって画像が変化するホログラムに代表される光学的なセキュリティ要素を貼付した印刷物が多く存在するようになった。
【0003】
しかし、ホログラムは、インキを用いた印刷によって形成する従来の偽造防止技術とは異なり、複雑な製造工程と特殊な材料を用いて形成されることから、従来の貴重印刷物と比較すると製造に手間がかかり、かつ、極めて高価である。
【0004】
そこで、一般的かつ比較的安価な材料及び簡単な印刷手段を使用していながら、印刷物中の特定部位における人の目に認識される情報が、観察角度を変化させることによって、全く別の情報に変化する偽造防止印刷物に係る技術が提案され、特許文献1に開示されている。特許文献1には、光輝性画像と透明画像を重ね合わせて形成した潜像印刷物が記載されている。この潜像印刷物は、重ね合わせる画像同士の位置合わせ精度と色調整を要することなく作製できる点で優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4604209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の潜像印刷物では、拡散反射光下では光輝性画像を視認することができる。一方、正反射光下では透明画像を視認することができる。しかし、光輝性画像のうち、画線の濃い領域が、正反射光下で消失しない場合がある。この場合、正反射光下で光輝性画像における画線の濃い領域が出現するため、潜像効果が不十分になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、潜像効果を向上させることが可能な潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の潜像印刷物は、基材の少なくとも一部の領域に、光輝性材料によって形成された光輝性画像と、光輝性画像の少なくとも一部の上に、透明材料によって形成された透明画像を備え、拡散反射光下と正反射光下で視認される画像が変化する潜像印刷物であって、光輝性画像は、光輝性材料によって形成された印刷要素の面積率が部分的に異なることで、拡散反射光下で視認される画像の濃淡を現して成り、透明画像は、光輝性画像を濃淡反転させた画像の濃淡が反映されて成ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の潜像印刷物は、光輝性画像と透明画像を構成する印刷要素が画線で構成され、画線は、角度と形状の少なくとも一方が部分的に異なることで潜像が形成され、画線の角度又は形状の少なくとも一方の差を読み取る読取装置によって、潜像が可視化されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の潜像印刷物用の画像データの作成方法は、光輝性インキによって形成され濃淡を有する光輝性画像と、光輝性画像の少なくとも一部の上に、透明材料によって形成された透明画像が形成され、拡散反射光下と正反射光下で視認される画像が変化する潜像印刷物用の画像データの作成方法であって、拡散反射光下で視認される画像の基となる光輝性基画像及び正反射光下で視認される画像の基となる透明基画像を設定し、光輝性基画像の濃度を圧縮して光輝性画像を形成するための第1濃度補正画像データを生成し、光輝性基画像を濃淡反転した濃淡反転画像データを生成し、濃淡反転画像データの濃度補正を行った第2濃度補正画像データを生成し、第2濃度補正画像データと透明基画像とを合成して、透明画像を形成するための合成画像データを生成することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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