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公開番号2025148534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025119525,2022554022
出願日2025-07-16,2021-09-28
発明の名称車両用センサ装置
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類G01S 7/40 20060101AFI20250930BHJP(測定;試験)
要約【課題】アウターカバーに付着した雪等を電熱線で溶かす車両用センサ装置において、電熱線から生じる磁場がセンサ部の感度に影響することを抑制することで、物体検知の精度の低下を抑制する。
【解決手段】車両用センサ装置は、アウターカバーと、アウターカバーを介して電磁波を送受信し、アウターカバーの内側に入射する電磁波に係る信号を出力するセンサ部と、アウターカバーに設けられ、アウターカバーにおけるセンサ部から出射する電磁波が透過する透過領域を加熱するヒータと、制御部と、を備え、制御部は、センサ部からの信号に基づいて、物体の検知信号を所定の時間間隔で出力し、当該検知信号に用いられる電磁波がセンサ部で送受信される送受信期間の少なくとも一部において電熱線に印加する第1電圧V1を、送受信期間に挟まれる少なくとも一部の期間に電熱線に印加する第2電圧V2よりも低い電圧とする。
【選択図】図26
特許請求の範囲【請求項1】
アウターカバーと、
前記アウターカバーより車両の内側に配置され、前記アウターカバーを介して電磁波を送受信し、前記アウターカバーの内側に入射する前記電磁波に係る信号を出力するセンサ部と、
前記アウターカバーに設けられ、前記アウターカバーにおける前記センサ部から出射する前記電磁波が透過する透過領域を加熱する電熱線と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記センサ部からの前記信号に基づいて、前記アウターカバーの外側に位置する物体の検知信号を所定の時間間隔で出力し、当該検知信号に用いられる前記電磁波が前記センサ部で送受信される送受信期間の少なくとも一部において前記電熱線に印加する第1電圧を、当該送受信期間に挟まれる少なくとも一部の期間に前記電熱線に印加する第2電圧よりも低い電圧とする
ことを特徴とする車両用センサ装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記送受信期間の全てにおいて、前記電熱線に印加する電圧を前記第1電圧とする
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用センサ装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記送受信期間よりも長い期間において、前記電熱線に印加する電圧を前記第1電圧とする
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用センサ装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1電圧をゼロとする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記車両の速度が所定の速度より大きい状態における前記第1電圧の大きさを、前記車両の速度が前記所定の速度以下の状態における前記第1電圧よりも小さくする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記車両の速度が所定の速度より大きい状態における前記第1電圧を印加する期間を、前記車両の速度が前記所定の速度以下の状態における前記第1電圧を印加する期間よりも長くする
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記検知信号が示す前記物体の距離が所定の距離より小さい状態における前記第1電圧の大きさを、前記検知信号が示す前記物体の距離が前記所定の距離以上の状態における前記第1電圧よりも小さくする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記検知信号が示す前記物体の距離が所定の距離より小さい状態における前記第1電圧を印加する期間を、前記検知信号が示す前記物体の距離が前記所定の距離以上の状態における前記第1電圧を印加する期間よりも長くする
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記制御部に雨天を示す信号が入力する状態における前記第1電圧の大きさを、雨天を示す前記信号が入力しない状態における前記第1電圧よりも小さくする
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記制御部に雨天を示す信号が入力する状態における前記第1電圧を印加する期間を、雨天を示す前記信号が入力しない状態における前記第1電圧を印加する期間よりも長くする
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用センサ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用センサ装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電磁波を用いて車外の物体を検知する車両用センサ装置が知られている。下記特許文献1には、このような車両用センサ装置が開示されている。
【0003】
下記特許文献1の車両用センサ装置は、車両の前方に向けて光を出射する灯具ユニットと、電磁波を用いて車両の前方に位置する物体を検知するレーダ装置と、電磁波の反射波の強度を取得する反射波強度取得部と、制御部と、カバーと、セパレータと、を備える。カバーはレーダ装置の前方に配置され、レーダ装置から出射する電磁波はカバーを透過して車両の前方に照射される。セパレータは、灯具ユニットとレーダ装置との間に配置されると共にカバーに接続されており、灯具ユニットの輻射熱の一部を吸収してカバーに伝達する。
【0004】
反射波強度取得部で取得される電磁波の強度は、カバーに付着する氷や雪や霜等の付着物によって変化する傾向にある。一般的には、カバーに付着物が付着している場合にカバーで反射する電磁波の強度は、カバーに付着物が付着していない場合より高くなる傾向にある。車両用センサ装置では、付着物が付着すると、上記のように電磁波の強度が高くなり、この場合において制御部は灯具ユニットをONに制御する。これにより付着物は、上記のように輻射熱によって除去される。また、付着物が除去された場合には、電磁波の強度が低くなり、この場合において制御部は灯具ユニットをOFFに制御する。
【0005】
また、制御部は、電磁波の反射波の強度に基づいてカバーへの氷雪または霜の付着を判断し、この判断結果に応じて灯具ユニットをオンまたはオフに制御する。この車両用センサ装置によれば、灯具ユニットの輻射熱によってカバーを加熱することでカバーに付着した氷雪や霜等を溶かしたり気化したりでき、氷雪や霜による物体検知の精度の低下を抑制できるとされている。
特開2020-50271号公報
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の態様による車両用センサ装置は、アウターカバーと、前記アウターカバーより車両の内側に配置され、前記アウターカバーを介して電磁波を送受信し、前記アウターカバーの内側に入射する前記電磁波に係る信号を出力するセンサ部と、前記アウターカバーに設けられ、前記アウターカバーにおける前記センサ部から出射する前記電磁波が透過する透過領域を加熱するヒータと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記ヒータがOFFである期間の少なくとも一部の期間において前記センサ部からの前記信号を基に前記アウターカバーの外側に位置する物体の検知信号を出力し、前記ヒータがONである期間の少なくとも一部の期間において前記検知信号の出力を停止することを特徴とするものである。
【0007】
第1の態様の車両用センサ装置では、センサ部から車両の外側に向けて出射する電磁波が電磁波の進行方向及び車両の外側の物体で反射して透過領域を透過する場合、当該電磁波をセンサ部で受信でき、電磁波に係る信号から物体を検知できる。また、この車両用センサ装置では、制御部は、ヒータがOFFである期間の少なくとも一部の期間においてセンサ部からの電磁波に係る信号を基に物体の検知信号を出力する。一般的に、ヒータがOFFである期間においては、付着物は透過領域に付着していない傾向にある。この場合、付着物による電磁波の進行の妨げが抑制されるため、車両用センサ装置の検知精度の低下は抑制され得る。また、一般的に、ヒータがONである期間において、付着物は透過領域に付着している傾向にある。この場合、電磁波の進行が付着物によって妨げられてしまうため、車両用センサ装置の検知精度は低下してしまう。従って、検知によって得られる情報は利用し難く、当該情報を含む検知信号を出力するために用いられる電力が無駄となることがある。しかし、車両用センサ装置では、制御部は、ヒータがONである期間の少なくとも一部の期間において検知信号の出力を停止する。つまり、付着物がヒータの熱によって除去されている間の少なくとも一部の期間において、検知信号の出力が停止する。このため、電力の無駄な消費が抑制され得る。
【0008】
また、第1の態様の車両用センサ装置では、前記制御部は、前記ヒータがONである期間において、前記信号が示す前記電磁波の強度が第1閾値よりも大きく前記透過領域に付着する付着物の付着量が前記第1閾値における付着量よりも多いことを示す第2閾値以上である場合には、前記検知信号の出力を停止し、前記強度が前記第1閾値以上かつ前記第2閾値未満である場合には、前記検知信号を出力してもよい。
【0009】
上記のように、一般的に、ヒータがONである期間において、付着物は透過領域に付着している傾向にある。車両用センサ装置では、付着物が透過領域に付着すると、センサ部から出射される電磁波の一部は付着物で反射されてセンサ部によって受信される。受信される電磁波の強度は、当該付着物の付着量が多いほど、付着物で反射する電磁波の反射が増えるため、高くなる傾向にある。一般的には、透過領域に粉塵や水滴が付着している場合、透過領域に氷雪が付着している場合の順で、センサ部で受信される電磁波の強度が高くなる傾向にある。この場合において、上記第1閾値は粉塵や水滴が透過領域に付着している場合にセンサ部で受信される電磁波の強度より低い値とされる。また、上記第2閾値は粉塵や水滴が透過領域に付着している場合にセンサ部で受信される電磁波の強度より高いと共に氷雪が透過領域に付着している場合にセンサ部で受信される電磁波の強度より低い値とされる。電磁波の強度が第2閾値以上の場合、強度が第1閾値以上第2閾値未満の場合と比べて、車両用センサ装置の検知精度は低下してしまう。従って、この場合において得られる情報は利用し難くなるため、電力が無駄に消費される時間が長くなる。しか、車両用センサ装置では、電磁波の強度が第2閾値以上の場合、検知信号の出力が停止するため、電力が無駄に消費される時間が短くなり得る。
【0010】
また、付着物が溶け始めて少なくなると、付着物による電磁波の反射が抑制され、強度は下がる。強度が第1閾値以上かつ第2閾値未満である場合、強度が第2閾値以上である場合に比べて、付着物の付着量は少ないため、付着物による電磁波の進行の妨げが抑制され、車両用センサ装置の検知精度の低下は抑制され得る。この場合において、車両用センサ装置では、検知信号が出力しても、強度が第2閾値以上である場合に比べて精度の高い情報が得られ、当該情報の利用により車両の走行時の安全性が向上し得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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