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公開番号2025146708
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025033178
出願日2025-03-03
発明の名称支柱の設置方法
出願人太平電業株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類B66F 7/12 20060101AFI20250926BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】背が高く、且つ、高圧縮荷重に耐えうる支柱を山中に設置することができる、支柱の設置方法を提供する。
【解決手段】ラックギアが設けられた支柱と、ラックギアに係合するピニオンギアが設けられた昇降台と、ピニオンギアを回転させるモーターとを備え、モーターがピニオンギアを回転させることにより昇降台を昇降させる昇降装置の支柱を、集材機の支柱として設置する。昇降台に高さ維持具を設け、昇降台を所定の高さに維持した後、支柱を上方に移動させ、支柱の下に、ラックギアが設けられた継ぎ足し用の支柱を継ぎ足すこと工程を繰り返す。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に沿ってラックギアが設けられた支柱と、前記ラックギアに係合するピニオンギアが設けられた昇降台と、前記ピニオンギアを回転させるモーターと、前記モーターが前記ピニオンギアを回転させる方向を指示するためのコントローラーと、を備え、前記モーターが前記ピニオンギアを回転させることにより前記昇降台を前記支柱の長手方向に沿って昇降させる昇降装置であって、
通常時に前記支柱の一方の端部が上方に向くように設置され、
前記支柱は、前記通常時に前記一方の端部に継ぎ足し用の支柱を継ぎ足すことが可能であり、
前記コントローラーは、前記通常時に前記昇降台を上昇させる上ボタンと、前記通常時に前記昇降台を下降させる下ボタンと、を備え、
前記モーターは、前記通常時に前記上ボタンが操作されたことに基づいて、前記昇降台を上昇させる方向に前記ピニオンギアを回転させ、前記通常時に前記下ボタンが操作されたことに基づいて、前記昇降台を下降させる方向に前記ピニオンギアを回転させる昇降装置における前記支柱を、集材機の支柱として設置する、支柱の設置方法であって、
前記支柱の前記一方の端部が下方を向くように前記通常時とは天地逆転して前記昇降装置を配置する配置工程と、
前記通常時とは天地逆転して配置した前記昇降装置の前記昇降台に高さ維持具を設け、前記昇降装置が前記支柱の前記一方の端部が下方を向いた状態で、前記昇降台を所定の高さに維持する維持工程と、
前記上ボタンに対する操作に基づいて前記モーターが前記ピニオンギアを回転させ、前記支柱の前記一方の端部が下方を向いた状態で前記支柱を上方に移動させる移動工程と、
前記支柱の下方から前記支柱の前記一方の端部に、前記ラックギアが設けられた前記継ぎ足し用の支柱を、前記支柱の前記ラックギアと前記継ぎ足し用の支柱の前記ラックギアが接続されるように継ぎ足す継ぎ足し工程と、
を含み、
前記維持工程を終えた後に、前記移動工程と前記継ぎ足し工程を交互に繰り返すことを特徴とする支柱の設置方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の支柱の設置方法であって、
前記昇降装置は、複数の前記支柱を更に有し、
前記昇降台には、各前記支柱の前記ラックギアに係合する複数の前記ピニオンギアが設けられ、
前記昇降装置は、各前記ピニオンギアを回転させる複数の前記モーターを更に備え、
前記移動工程では、各前記モーターが各前記ピニオンギアを回転させ、各前記支柱を上方に移動させ、
前記継ぎ足し工程では、各前記支柱の下に、前記継ぎ足し用の支柱を、前記支柱の前記ラックギアと前記継ぎ足し用の支柱の前記ラックギアが接続されるように継ぎ足すことを特徴とする支柱の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、集材機の支柱の設置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
山林に点在している木を現場近くの土場に集め、作業場へ運材しやすくするために行う作業を集材という。特許文献1には、集材のための集材機が開示されている。
【0003】
特許文献1の集材機は、元柱と先柱との間に架け渡される主索と、主索に走行可能に取り付けられる搬器と、元柱と搬器との間に架け渡される引寄索と、引寄索の繰り出しと巻き取りとが可能な引寄巻上機と、引寄巻上機の操作指令を受信し、かつ引寄巻上機の運転状態を送信する引寄送受信機と、先柱と搬器との間に架け渡される引戻索と、引戻索の繰り出しと巻き取りとが可能な引戻巻上機と、引戻巻上機の操作指令を受信し、かつ引戻巻上機の運転状態を送信する引戻送受信機と、引寄送受信機、および引戻送受信機との間で操作指令および運転状態を送受信する遠隔操作機器と、を備えている。
【0004】
特許文献1の集材機によれば、遠隔操作機器により元柱と先柱との間で搬器を行き来させることができ、木の運搬効率が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-158802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の集材機では、索道を架設するための支柱が必要であり、従来は支柱として山中の木を利用しているが、高さと耐荷重の観点から支柱の間隔は100m程度しかとれない。一方で、広範囲の伐採した木を効率よく集材することが求められており、そのためには支柱の間隔をなるべく広く(例えば、支柱の間隔を500m以上)する必要があるが、支柱の間隔を広くすると、索道が自重で撓んでしまう。索道の撓みに対しては、支柱を高くし、索道に大きなテンション(4トン程度のテンション)を掛ける必要があるが、これは支柱の圧縮荷重となる。そのため、背が高く、且つ、高圧縮荷重に耐えうる支柱が必要になるが、木々が茂り、急斜面もある、重機が入りにくい山中にそうした支柱を設けることは困難である。
【0007】
そこで、この発明の目的は、背が高く、且つ、高圧縮荷重に耐えうる支柱を山中に設置することができる、支柱の設置方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、長手方向に沿ってラックギアが設けられた支柱と、前記ラックギアに係合するピニオンギアが設けられた昇降台と、前記ピニオンギアを回転させるモーターと、前記モーターが前記ピニオンギアを回転させる方向を指示するためのコントローラーと、を備え、前記モーターが前記ピニオンギアを回転させることにより前記昇降台を前記支柱の長手方向に沿って昇降させる昇降装置であって、通常時に前記支柱の一方の端部が上方に向くように設置され、前記支柱は、前記通常時に前記一方の端部に継ぎ足し用の支柱を継ぎ足すことが可能であり、前記コントローラーは、前記通常時に前記昇降台を上昇させる上ボタンと、前記通常時に前記昇降台を下降させる下ボタンと、を備え、前記モーターは、前記通常時に前記上ボタンが操作されたことに基づいて、前記昇降台を上昇させる方向に前記ピニオンギアを回転させ、前記通常時に前記下ボタンが操作されたことに基づいて、前記昇降台を下降させる方向に前記ピニオンギアを回転させる昇降装置における前記支柱を、集材機の支柱として設置する、支柱の設置方法であって、前記支柱の前記一方の端部が下方を向くように前記通常時とは天地逆転して前記昇降装置を配置する配置工程と、前記通常時とは天地逆転して配置した前記昇降装置の前記昇降台に高さ維持具を設け、前記昇降装置が前記支柱の前記一方の端部が下方を向いた状態で、前記昇降台を所定の高さに維持する維持工程と、前記上ボタンに対する操作に基づいて前記モーターが前記ピニオンギアを回転させ、前記支柱の前記一方の端部が下方を向いた状態で前記支柱を上方に移動させる移動工程と、前記支柱の下方から前記支柱の前記一方の端部に、前記ラックギアが設けられた前記継ぎ足し用の支柱を、前記支柱の前記ラックギアと前記継ぎ足し用の支柱の前記ラックギアが接続されるように継ぎ足す継ぎ足し工程と、を含み、前記維持工程を終えた後に、前記移動工程と前記継ぎ足し工程を交互に繰り返すことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の前記一態様にあっては、前記昇降装置は、複数の前記支柱を更に有し、前記昇降台には、各前記支柱の前記ラックギアに係合する複数の前記ピニオンギアが設けられ、前記昇降装置は、各前記ピニオンギアを回転させる複数の前記モーターを更に備え、前記移動工程では、各前記モーターが各前記ピニオンギアを回転させ、各前記支柱を上方に移動させ、前記継ぎ足し工程では、各前記支柱の下に、前記継ぎ足し用の支柱を、前記支柱の前記ラックギアと前記継ぎ足し用の支柱の前記ラックギアが接続されるように継ぎ足すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、昇降装置の支柱を集材機の支柱に利用することにより、継ぎ足し用の支柱を継ぎ足すことで任意の高さまで支柱を高くすることができ、また、高圧縮荷重に耐えうる支柱を設置することができる。また、昇降装置を、天地を通常時の向きのまま当該支柱の設置方法に使用した場合には、支柱を上昇させるために下ボタンを押下しなければならないところ、天地逆転して用いることにより、支柱を上昇させるために上ボタンを押下すればよく、操作者が直感的に操作することができ、操作ミスによる事故の発生を抑制することができる。さらに、昇降装置を、天地を通常時の向きのまま当該支柱の設置方法に使用して操作ミスを抑制するには、コントローラーの上ボタンと下ボタンの機能を入れ替える改造を行う必要があるがその必要もない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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