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公開番号
2025144351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044090
出願日
2024-03-19
発明の名称
樹脂組成物
出願人
広島県
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250925BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】フィラーと基材とを含む樹脂組成物の機械的特性を従来よりも向上させる。
【解決手段】複数のフィラー粒子(10)から成るフィラー(1)を含む樹脂組成物であって、複数のフィラー粒子(10)のそれぞれは、アルミニウム粒子(11)と、アルミニウム粒子(11)の表面を覆う、複数の孔(14)が形成されたアルミナ皮膜(12)と、から成り、複数の孔(14)のそれぞれに係る開口部(16)の下記(I)の値を平均した平均値が、33nm以上57nm以下であり、アルミナ皮膜(12)の表面1μm
2
当たりの孔(14)の個数が、65個以上163個以下である、樹脂組成物。
(最大フェレー径+最小フェレー径)÷2・・・(I)
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のフィラー粒子から成るフィラーを含む樹脂組成物であって、
前記複数のフィラー粒子のそれぞれは、
アルミニウム粒子と、
前記アルミニウム粒子の表面を覆う、複数の孔が形成されたアルミナ皮膜と、から成り、
前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の下記(I)の値を平均した平均値が、33nm以上57nm以下であり、
前記アルミナ皮膜の表面1μm
2
当たりの前記孔の個数が、65個以上163個以下である、樹脂組成物。
(最大フェレー径+最小フェレー径)÷2・・・(I)
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の前記(I)の値を平均した平均値と、前記フィラーと基材との界面に生じる引張せん断応力と、の関係が下記(II)の式になる、請求項1に記載の樹脂組成物。
Y=-0.030X
1
2
+2.7X
1
-45・・・(II)
Y:引張せん断応力[MPa]
X
1
:平均フェレー孔径[nm](33≦X
1
≦57)
【請求項3】
前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の外周の長さを平均した平均値が、103nm以上186nm以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の下記(IV)の値を平均した平均値が、7nm以上11nm以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
面積÷外周の長さ・・・(IV)
【請求項5】
前記樹脂組成物は、電磁波遮蔽用である、請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記フィラーの添加率が3体積%以上である、請求項5に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィラーを含む樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、電磁波遮蔽部材、熱伝導部材および導電部材等の性能の向上を目的として、これらの部材に添加する各種機能性フィラーの研究開発が行われている。また、各種性能の向上を目的として各種フィラーの添加量を増加させる手法が従来から採用されているが、添加量が多量になると前述の部材の靭性、機械的強度が低下してしまうため、この課題を解決するための研究も進められている。例えば、特許文献1には、層状粘土鉱物の層間にカップリング剤等を挿入して層状粘土鉱物を立体化することにより得られる、メソ気孔、ミクロ気孔およびマクロ気孔を併有する多孔質フィラーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-137849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された多孔質フィラーは、基材との接着性が十分ではなく、この多孔質フィラーと基材とを含む樹脂組成物の機械的特性について改善の余地があった。
【0005】
本発明の一態様は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、フィラーと基材とを含む樹脂組成物の機械的特性を従来よりも向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂組成物は、複数のフィラー粒子から成るフィラーを含む樹脂組成物であって、前記複数のフィラー粒子のそれぞれは、アルミニウム粒子と、前記アルミニウム粒子の表面を覆う、複数の孔が形成されたアルミナ皮膜と、から成り、前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の下記(I)の値を平均した平均値が、33nm以上57nm以下であり、前記アルミナ皮膜の表面1μm
2
当たりの前記孔の個数が、65個以上163個以下である。(最大フェレー径+最小フェレー径)÷2・・・(I)
前記構成によれば、フィラーと基材との混錬時、および、前述の混錬によって得られた混錬物の成形時のそれぞれにおいて、基材の一部がアルミナ皮膜の孔の開口部から当該孔の内部に入り込み、硬化する。これにより、アンカー効果が生じ、複数のフィラー粒子と基材との接着性が従来よりも向上する。そのため、フィラーと基材と含む樹脂組成物の引張強さおよび弾性率が従来よりも向上する。
【0007】
また、前記構成によれば、複数のフィラー粒子と基材とがより効果的にアンカー効果を発揮することにより、複数のフィラー粒子と基材との接着性が従来に比べてより向上する。これにより、樹脂組成物の引張強さが従来に比べてより向上する。
【0008】
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の前記(I)の値を平均した平均値と、前記フィラーと基材との界面に生じる引張せん断応力と、の関係が下記(II)の式になってもよい。Y=-0.030X
1
2
+2.7X
1
-45・・・(II)Y:引張せん断応力[MPa]X
1
:平均フェレー孔径[nm](33≦X
1
≦57)
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、前記アルミナ皮膜の表面1μm
2
当たりの前記孔の個数と、前記フィラーと基材との界面に生じる引張せん断応力と、の関係が下記(III)の式になってもよい。Y=-0.00080X
2
2
+0.12X
2
+14・・・(III)Y:引張せん断応力[MPa]X
2
:単位孔数[個/μm
2
](65≦X
2
≦163)
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の外周の長さを平均した平均値が、103nm以上186nm以下であってもよい。前記構成によれば、複数のフィラー粒子と基材とがより効果的にアンカー効果を発揮することにより、複数のフィラー粒子と基材との接着性が従来に比べてより向上する。これにより、樹脂組成物の引張強さが従来に比べてより向上する。
【0009】
本発明の一態様に係るフィラーは、前記複数の孔のそれぞれに係る開口部の下記(IV)の値を平均した平均値が、7nm以上11nm以下であってもよい。面積÷外周の長さ・・・(IV)前記構成によれば、複数のフィラー粒子と基材とがより効果的にアンカー効果を発揮することにより、複数のフィラー粒子と基材との接着性が従来に比べてより向上する。これにより、樹脂組成物の引張強さが従来に比べてより向上する。
【0010】
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、電磁波遮蔽用であってもよい。前記構成によれば、従来よりも引張強さおよび弾性率が向上した電磁波遮蔽用樹脂組成物を実現できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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