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公開番号2025144060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043644
出願日2024-03-19
発明の名称細胞老化抑制剤
出願人三菱瓦斯化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 33/10 20160101AFI20250925BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】哺乳動物における細胞の老化抑制作用を有する細胞老化抑制剤の提供。
【解決手段】ピロロキノリンキノン又はその塩と、アルギニン若しくはロイシン又はその塩と、を含む細胞老化抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ピロロキノリンキノン又はその塩と、アルギニン若しくはロイシン又はその塩と、を含む細胞老化抑制剤。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
食用タンパク質をさらに含む、請求項1に記載の細胞老化抑制剤。
【請求項3】
アルギニン若しくはロイシン又はその塩の含有量が、重量比で、ピロロキノリンキノン又はその塩の含有量1に対して、1~10である、請求項1に記載の細胞老化抑制剤。
【請求項4】
細胞内のミトコンドリア量を増加させる、請求項1に記載の細胞老化抑制剤。
【請求項5】
老化関連酸性β-ガラクトシダーゼ(SA-β-gal)活性増大を伴う細胞の老化を抑制する、請求項1に記載の細胞老化抑制剤。
【請求項6】
ピロロキノリンキノン又はその塩と、アルギニン若しくはロイシン又はその塩と、を含む細胞老化を抑制するための食品組成物。
【請求項7】
下記式(1)で表される化合物又はその塩を有効成分として含む細胞老化抑制剤。
JPEG
2025144060000008.jpg
30
170
【請求項8】
細胞内のミトコンドリア量を増加させる、請求項7に記載の細胞老化抑制剤。
【請求項9】
下記式(2)で表される化合物又はその塩を有効成分として含む細胞老化抑制剤。
JPEG
2025144060000009.jpg
23
170
【請求項10】
細胞内のミトコンドリア量を増加させる、請求項9に記載の細胞老化抑制剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞老化抑制剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
老化はさまざまな病気のリスク因子として挙げられている。老化によって罹患しやすくなる疾患としては、ガン、動脈硬化症、肺線維症、骨粗鬆症、変形性関節症、神経変性疾患等さまざまな疾患が知られている。老化細胞は、加齢性の疾患及び障害の発症及び進行に重要な役割を果たす加齢性病変に強く関連し、加齢の過程で組織や臓器に蓄積する。加齢の過程での組織や臓器への老化細胞の慢性蓄積は、加齢性の疾患及び障害の発症及び進行に対する主な駆動力であると考えられる。したがって、老化細胞の蓄積の抑制は老化全体を抑える効果があるとされており、そのようなことから、老化細胞の蓄積を抑制する方法が求められている。なお、老化細胞には、老化関連酸性β-ガラクトシダーゼ(SA-β-gal)が蓄積するため、その蓄積量によって評価することが可能である。これまでに老化を抑制する(長寿を誘起する)物質としてピロロキノリンキノンが知られている(特許文献1)。この老化抑制には酸化還元を行うキノン構造が強く関連し、酸化還元酵素の働きを上昇させることで老化抑制を発現している(非特許文献1)。
【0003】
しかし、ピロロキノリンキノンとアミノ酸から合成される5位に置換基を有するイミダゾピロロキノリン化合物は、ピロロキノリンキノンの代表的な誘導体で、アミノ酸残基を有するのが特徴のトリカルボン酸化合物であるが(非特許文献2)、このようなイミダゾピロロキノリン化合物の老化抑制機能については知られていない。
【0004】
これまで、イミダゾピロロキノリン骨格には、ピロロキノリンキノンの老化抑制メカニズムで必要となる酸化還元性がなく、老化抑制の重要なメカニズムである酸化還元酵素に働きかけることができないことから、老化抑制効果がないと考えられてきた。実際、イミダゾピロロキノリン(7-オキソ-7,10-ジヒドロイミダゾ[4,5,1-ij]ピロロ[2,3-f]キノリン-1,3,9-トリカルボン酸)の寿命延長効果は、線虫では得られないことが報告されている(非特許文献1)。
【0005】
ただし、置換基を有しないイミダゾピロロキノリンのエステル類が活性酸素消去や糖尿病に有効であることが知られている(特許文献2及び3)。
【0006】
一方、ピロロキノリンキノンはミトコンドリアを増やす効果があることが知られている。細胞内小器官であるミトコンドリアは代謝を行う重要な器官である。ミトコンドリアの細胞内における量は細胞の活性化につながり重要である。ミトコンドリア機能の改善により、老化で生じる代謝障害、筋肉障害、および神経変性疾患を改善できるため、その改善機能を有することは好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2016/047637号
特開平10-045594号公報
【非特許文献】
【0008】
Journal of Cell Science、2017、p2631-2643
BioFnctors vol.-5 no.2 pp.75-81. 199.5/1996
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、哺乳動物における細胞の老化抑制作用を有する細胞老化抑制剤及び食品組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討した結果、意外にも、下記式(1)及び(2)で表されるイミダゾピロロキノリン化合物に、優れた老化抑制効果があることを見出し、さらには、ピロロキノリンキノン又はその塩とアルギニン若しくはロイシン又はその塩とを哺乳動物が経口摂取した場合、消化器官内で消化中にこれらのイミダゾピロロキノリン化合物が発生することを確認し、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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