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公開番号
2025137196
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024036259
出願日
2024-03-08
発明の名称
収納装置
出願人
株式会社オカムラ
代理人
個人
主分類
A47B
96/02 20060101AFI20250911BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】収納効率を高め、利用者にとっての利便性を高める収納装置を提供する。
【解決手段】収納装置は、棚部を、上下方向に複数段備える収納棚と、収納棚に収納された収容ボックスを水平第二方向に沿って収納棚に対して出し入れ可能、かつ、収容ボックスを水平第一方向および上下方向に搬送可能な搬送器を備えた搬送機構と、収納棚及び搬送機構が収納された収納空間を形成する収納空間形成部と、を備え、収納空間形成部には、収納空間の内外を連通させるとともに、搬送器により搬送される収容ボックスを収納空間の内外で出し入れ可能な開口が形成され、複数段の棚部のうち最下段の棚部の下方に、収容ボックスを床面に沿って搬送可能なカートが収容可能なカート収容部が設けられ、収納空間形成部には、カート収容部の内外を連通させるとともに、カートが出入り可能なカート出入口が形成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
物品を収容可能な収容ボックスを床面と平行な水平第一方向に複数並べて収納可能な棚部を、上下方向に複数段備える収納棚と、
前記収納棚に対し、水平第一方向および上下方向に交差する水平第二方向に隣り合って配置され、前記収納棚に収納された前記収容ボックスを水平第二方向に沿って前記収納棚に対して出し入れ可能、かつ、前記収容ボックスを水平第一方向および上下方向に搬送可能な搬送器を備えた搬送機構と、
前記収納棚、および前記搬送機構の少なくとも側方全周を囲み、前記収納棚及び前記搬送機構が収納された収納空間を形成する収納空間形成部と、を備え、
前記収納空間形成部には、前記収納空間の内外を連通させるとともに、前記搬送器により搬送される前記収容ボックスを前記収納空間の内外で出し入れ可能な開口が形成され、
複数段の前記棚部のうち最下段の前記棚部の下方に、前記収容ボックスを前記床面に沿って搬送可能なカートが収容可能なカート収容部が設けられ、
前記収納空間形成部には、前記カート収容部の内外を連通させるとともに、前記カートが出入り可能なカート出入口が形成されている
収納装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記カート収容部は、水平第一方向に複数台の前記カートを並べて収容可能とされている
請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
前記カート収容部には、前記カート収容部と前記収納空間とを連通する連通開口が形成され、
前記搬送器は、前記カート収容部に収容された前記カートに対し、前記連通開口を通じて前記収容ボックスを水平第二方向に出し入れ可能である
請求項1又は2に記載の収納装置。
【請求項4】
前記カート収容部は、前記カート収容部と前記カート収容部に水平第二方向に隣り合う前記収納空間とを区画する区画壁を有し、
前記区画壁は、前記カート収容部に収容される前記カートが水平第二方向から突き当たるカート接触面を有する
請求項3に記載の収納装置。
【請求項5】
前記収納空間形成部は、
前記収納棚に対して水平第一方向の一方側に設けられ、水平第一方向の一方側を向く第一壁部と、
前記搬送機構に対して水平第一方向の一方側に設けられ、前記第一壁部よりも水平第一方向の一方側に突出した突出部と、を備え、
前記突出部には、前記収納空間の内外を水平第二方向に連通させるとともに、前記搬送器により搬送される前記収容ボックスを、水平第二方向に出し入れ可能な開口が形成されている
請求項3に記載の収納装置。
【請求項6】
前記収納棚は、前記搬送機構に対して水平第二方向の両側に設けられ、
前記カート収容部は、水平第二方向のいずれか一方の前記収納棚の最下段の前記棚部の下方に設けられている
請求項1または2の収納装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス等の執務空間においては、業務を行う際、予め、利用者ごとに割り当てられたデスクを利用していた。これに対し、近年、複数のデスクの中から、空いているデスクを利用者が自由に選択して利用する、いわゆるフリーアドレス化が図られることがある。
【0003】
この場合、利用者は、自らが使用する書類、文具、ノート型PC(パーソナルコンピュータ)等の使用物を、ロッカーや収納棚等の収納什器に収納しておく。デスクを利用する際、利用者は、使用物を収納什器から取り出し、利用するデスクまで運ぶ。デスクの利用を終了する際、利用者は、使用物をデスクから収納什器に戻す。
【0004】
このような使用物を収納する収納什器として、例えば、特許文献1には、利用者(従業員)ごとに割り当てられ、使用物(収納物)を収納可能で、鍵付き扉を備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7372400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された構成においては、執務空間の利用者の数に応じた収納庫が必要なため、利用者の数によっては、収納什器が大型化してしまう。このため、収納什器における収納効率を高めることが望まれる。
また、特許文献1に開示された構成においては、利用者は、使用物を収納什器から出し入れする際、自らに割り当てられた収納庫の位置まで赴く必要がある。収納什器は、執務空間の有効利用を図るため、執務空間の壁面に沿った位置等に設けられることも多い。このため、収納庫からデスクまでの距離が長くなり、使用物を運ぶのに手間が掛かることもある。
さらに、収納什器に使用物を出し入れする際には、使用物を出し入れする手間に加え、鍵入れ扉の開閉にも手間が掛かる。さらに、収納庫の高さによっては、しゃがんだり、背を伸ばしたり等が必要であり、身体に負荷が掛かることもある。
これらのことから、収納効率を高め、利用者にとっての利便性を高めることが望まれる。
本発明は、収納効率を高め、利用者にとっての利便性を高めることができる収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る収納装置は、物品を収容可能な収容ボックスを床面と平行な水平第一方向に複数並べて収納可能な棚部を、上下方向に複数段備える収納棚と、前記収納棚に対し、水平第一方向および上下方向に交差する水平第二方向に隣り合って配置され、前記収納棚に収納された前記収容ボックスを水平第二方向に沿って前記収納棚に対して出し入れ可能、かつ、前記収容ボックスを水平第一方向および上下方向に搬送可能な搬送器を備えた搬送機構と、前記収納棚、および前記搬送機構の少なくとも側方全周を囲み、前記収納棚及び前記搬送機構が収納された収納空間を形成する収納空間形成部と、を備え、前記収納空間形成部には、前記収納空間の内外を連通させるとともに、前記搬送器により搬送される前記収容ボックスを前記収納空間の内外で出し入れ可能な開口が形成され、複数段の前記棚部のうち最下段の前記棚部の下方に、前記収容ボックスを前記床面に沿って搬送可能なカートが収容可能なカート収容部が設けられ、前記収納空間形成部には、前記カート収容部の内外を連通させるとともに、前記カートが出入り可能なカート出入口が形成されている。
本態様によれば、搬送器が、収納棚および搬送機構間での収容ボックスの出し入れ、開口を通した収納空間の内外での収容ボックスの出し入れを行うので、手間が掛からず、利用者の身体への負担も抑えられる。
また、収容ボックスは、収納棚に収容されるため、個別の収納庫に比較し、搬送器による収容ボックスの搬送によって人手が届きにくい低い箇所、高い箇所にも収容ボックスを収納でき、収容効率に優れる。このように、収容効率に優れるので、収納装置全体の平面視での小型化が図れ、室内空間の壁面に沿った位置に限らず、収納装置のレイアウトの自由度が高まる。これにより、利用者が収納装置とデスクとの間で収容ボックスを運搬する際の手間も抑えられる。
また、最下段の棚部の下方にカート収容部が設けられるため、カートを収容するための場所を室内空間のうち収納装置とは別の場所に設ける必要がない。
また、カート収容部に収容するカートにより、収容ボックスを搬送できるため、利用者にとっての収容ボックスの運搬の負荷が軽減できる。しかも、カートは、不使用時等に、カート出入口を通じてカート収容部に収容することができる。
このような収納装置によれば、収納効率を高め、利用者にとっての利便性を高めることが可能となる。
【0008】
(2)上記(1)の態様に係る収納装置において、前記カート収容部は、水平第一方向に複数台の前記カートを並べて収容可能とされていることが好ましい。
本態様によれば、複数台のカートを、カート収容部に収容できるため、室内空間を、より有効に利用できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)の態様に係る収納装置において、前記カート収容部には、前記カート収容部と前記収納空間とを連通する連通開口が形成され、前記搬送器は、前記カート収容部に収容された前記カートに対し、前記連通開口を通じて前記収容ボックスを水平第二方向に出し入れ可能であることが好ましい。
本態様によれば、連通開口を通じて、収納空間内の搬送器とカート収容部に収容されたカートとの間で、収容ボックスを出し入れできる。
また、搬送器における、収納棚および搬送機構間での収容ボックスの出し入れ、連通開口を通した収納空間およびカートの間での収容ボックスの出し入れの方向は、いずれも水平第二方向である。このため、収納棚および搬送機構間での収容ボックスの出し入れ、および、連通開口を通した収納空間およびカートの間での収容ボックスの出し入れ、を行うための搬送器の構成をシンプルなものとすることができる。
【0010】
(4)上記(3)の態様に係る収納装置において、前記カート収容部は、前記カート収容部と前記カート収容部に水平第二方向に隣り合う前記収納空間とを区画する区画壁を有し、前記区画壁は、前記カート収容部に収容される前記カートが水平第二方向から突き当たるカート接触面を有することが好ましい。
本態様によれば、カート収容部にカートを収容する際、カート収容部と搬送機構とが区画壁により区画されているので、カートが搬送機構に衝突するのを抑えることができる。また、カートを区画壁のカート接触面に突き当てることで、カートを、水平第二方向において、区画壁、搬送機構に対して位置決めできる。これにより、搬送器で、連通開口を通して収納空間およびカートの間で収容ボックスの出し入れを行う際、搬送器とカートとの間に、水平第二方向に過大な隙間が生じてしまうことが抑えられる。これにより、搬送器とカートとの間における収容ボックスの受け渡しを円滑に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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