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公開番号2025135553
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2025008744
出願日2025-01-21
発明の名称癌細胞増殖抑制剤
出願人国立大学法人秋田大学,国立大学法人広島大学,ジェクス株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12N 1/20 20060101AFI20250910BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】癌の治療に有用な癌細胞増殖抑制剤を提供する。
【解決手段】ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌治療剤。
【請求項3】
癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、請求項1又は2記載の剤。
【請求項4】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌細胞増殖抑制用食品。
【請求項5】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌の進行又は再発抑制用食品。
【請求項6】
癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、請求項4又は5記載の食品。
【請求項7】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンを有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
【請求項8】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンを有効成分とする癌治療剤。
【請求項9】
癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、請求項7又は8記載の剤。
【請求項10】
ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンが、配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるペプチド又は配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチドである、請求項7又は8記載の剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、癌治療に有用な、癌細胞増殖抑制剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
現在、癌は日本人の死因の第1位で、年間30万人以上の国民が癌で亡くなっている。現在、日本人の二人に一人は、一生のうちに何らかの癌に罹ると推計されており、人口の高齢化とも関連して、癌に罹る人は増え続けている。
したがって、癌細胞の増殖を抑制して、癌の発症を抑えたり、進行を遅延する安全性の高い薬剤の開発が望まれている。
【0003】
一方、歯周病等の歯周疾患は、歯周病菌や組織炎症によって産生した炎症性物質が血液に入り全身を巡ることによって、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、癌等の多くの疾患を引き起こしたり、増悪する要因になることが指摘されている。近年、本発明者らは、ヒト唾液中から、口腔内疾患の原因菌に対して抗菌スペクトルが広いバクテリオシン(塩基性抗菌ペプチド)を産生する新規な乳酸菌株であるラクトバチルス・ラムノーサスKO3株(「L8020乳酸菌」とも称されている)を分離し(特許文献1、2)、当該乳酸菌を配合した口腔用組成物や当該乳酸菌発酵物が、う蝕症及び歯周疾患等の口腔内疾患の予防又は改善に有用であることを見出している。
【0004】
しかしながら、ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株やそれが産生するバクテリオシンの癌細胞に対する作用は全く知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5645192号公報
特許第5907490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、癌の治療に有用な癌細胞増殖抑制剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題に鑑み検討したところ、ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株由来のバクテリオシンに癌細胞増殖抑制作用があること、さらに当該バクテリオシンとグラム陽性細菌由来のペプチドグリカンを併用するとその効果が増強され、当該バクテリオシンやそれを産生するKO3株が癌治療に有用であることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下の1)~11)に係るものである。
1)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
2)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌治療剤。
3)癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、1)又は2)の剤。
4)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌細胞増殖抑制用食品。
5)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株の菌体若しくは菌体培養物又はこれらの抽出物を有効成分とする癌の進行又は再発抑制用食品。
6)癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、4)又は5)の食品。
7)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンを有効成分とする癌細胞増殖抑制剤。
8)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンを有効成分とする癌治療剤。
9)癌が食道癌、胃癌、肺癌又は膵臓癌である、7)又は8)の剤。
10)ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株が産生するバクテリオシンが、配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるペプチド又は配列番号2で示されるアミノ酸配列からなるペプチドである、7)又は8)の剤。
11)グラム陽性細菌由来のペプチドグリカンを併用する、7)又は8)の剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、癌、特に予後が悪く、治療が難しいとされている食道癌、膵臓癌、肺癌や、日本人に多いとされている胃癌の治療に有用な安全性の高い医薬品、医薬部外品、食品を提供でき、また、医薬品等の組成物に配合し、或いは医療機器等の材料に担持又は保持して、癌細胞増殖抑制効果を付与する素材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
KO3株由来バクテリオシンの癌細胞増殖抑制効果(食道癌)。
KO3株由来バクテリオシンの癌細胞増殖抑制効果(食道癌)。
KO3株由来バクテリオシン及びグラム陽性菌由来のペプチドグリカンの併用による癌細胞増殖抑制効果(食道癌)。
KO3株由来バクテリオシン及びグラム陽性菌由来のペプチドグリカンの併用による癌細胞増殖抑制効果(食道癌)。
KO3株由来バクテリオシンの癌細胞増殖抑制効果(肺腺癌、胃癌、膵癌、食道癌)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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