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公開番号
2025132761
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030541
出願日
2024-02-29
発明の名称
積層鉄心、積層鉄心の製造方法及びモータ
出願人
ニデック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
1/18 20060101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】螺旋状の鉄心片をより容易に積層方向に接着可能な積層鉄心を提供する。
【解決手段】積層鉄心1は、軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部11と複数のティース部と複数のスリットとを有する鉄心片10が積層された筒状である。前記積層鉄心は、前記鉄心片のうち積層方向に重なっている領域同士を前記積層方向に接着する接着固定部30を有する。前記接着固定部は、前記複数のスリットが積層方向に重なったスリット溝23の内壁面に沿って、前記スリット溝における前記積層方向の一方端から他方端側に延びるスリット溝内接着部31と、前記スリット溝内接着部と接続され且つ前記領域同士の間に位置して前記領域同士の少なくとも一部を前記積層方向に接着する領域接着部32と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延び且つ周方向に並ぶ板状の複数のティース部と、前記バックヨーク部において前記周方向に隣り合うティース部の基端の間の位置で、前記バックヨーク部の内周側の端面から径方向外方に延びる複数のスリットとを有する鉄心片が、積層された筒状の積層鉄心であって、
前記鉄心片のうち積層方向に重なっている領域同士を前記積層方向に接着する接着固定部を有し、
前記接着固定部は、
前記複数のスリットが積層方向に重なったスリット溝の内壁面に沿って、前記スリット溝における前記積層方向の一方端から他方端側に延びるスリット溝内接着部と、
前記スリット溝内接着部と接続され且つ前記領域同士の間に位置して前記領域同士の少なくとも一部を前記積層方向に接着する領域接着部と、
を有する、
積層鉄心。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の積層鉄心において、
前記スリット溝は、
径方向外側の端部に位置する径方向外側溝部と、前記径方向外側溝部よりも径方向内側に位置する径方向内側溝部と、を有し、
前記径方向外側溝部の幅は、前記径方向内側溝部の幅よりも大きい、
積層鉄心。
【請求項3】
請求項2に記載の積層鉄心において、
前記スリット溝内接着部は、
前記径方向外側溝部における前記積層方向の一方端から他方端側に、前記径方向外側溝部の内壁面に沿って延びる径方向外側溝内接着部を有し、
前記領域は、前記バックヨーク部が前記積層方向に重なるバックヨーク積層領域を含み、
前記領域接着部は、
前記径方向外側溝内接着部と接続され、且つ、前記バックヨーク積層領域同士の間に位置して前記バックヨーク積層領域同士を前記積層方向に接着するバックヨーク積層領域接着部を有する、
積層鉄心。
【請求項4】
請求項3に記載の積層鉄心において、
前記領域は、前記ティース部が前記積層方向に重なるティース積層領域を含み、
前記領域接着部は、
前記バックヨーク積層領域接着部と接続され、且つ、前記ティース積層領域同士の間に位置して前記ティース積層領域同士を前記積層方向に接着するティース積層領域接着部を有する、
積層鉄心。
【請求項5】
請求項1に記載の積層鉄心において、
前記スリット溝は、前記周方向に複数並び、
前記領域接着部は、
複数の前記スリット溝のうち少なくとも2つ以上のスリット溝内にそれぞれ位置する前記スリット溝内接着部と接続されている、
積層鉄心。
【請求項6】
請求項1に記載の積層鉄心において、
前記スリット溝内接着部は、
前記スリット溝における前記積層方向の前記一方端から他方端まで、前記スリット溝の前記内壁面に沿って延びている、
積層鉄心。
【請求項7】
軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延び且つ周方向に並ぶ板状の複数のティース部と、前記バックヨーク部において前記周方向に隣り合うティース部の基端の間の位置で、前記バックヨーク部の内周側の端面から径方向外方に延びる複数のスリットとを有する鉄心片が、積層された筒状の積層鉄心を製造する製造方法であって、
鋼板を打ち抜くことにより、一方向に延びる帯状のバックヨーク形成部と、前記バックヨーク形成部における幅方向一側の端部から前記幅方向の一方に突出し、前記一方向に並ぶ複数のティース形成部と、前記バックヨーク形成部において前記一方向に隣り合うティース形成部の基端の間の位置で、前記バックヨーク形成部の前記幅方向一側の端部から前記幅方向の他方に向かって延びる複数のスリット形成部と、を有する板状の鉄心片形成部を形成する鋼板打ち抜き工程と、
前記鋼板打ち抜き工程で形成された前記鉄心片形成部における前記複数のスリット形成部の隙間を潰し、前記鉄心片形成部を積層方向に見て円弧状に曲げて、前記鉄心片を形成する曲げ工程と、
前記曲げ工程で形成された前記鉄心片を前記積層方向に積層する積層工程と、
前記積層工程で積層された前記鉄心片における前記複数のスリットが前記積層方向に重なったスリット溝内に、前記積層方向の一方端から接着部材を注入して、前記鉄心片のうち前記積層方向に重なる領域同士の間に前記接着部材を進入させる接着部材注入工程と、
前記接着部材注入工程で注入した前記接着部材を硬化させることにより、前記スリット溝における前記積層方向の一方端から他方端側に、前記スリット溝の内壁面に沿って延びるスリット溝内接着部と、前記スリット溝内接着部と接続され且つ前記領域同士の間に位置して前記領域同士の少なくとも一部を前記積層方向に接着する領域接着部と、を形成する接着部材硬化工程と、
を有する、
積層鉄心の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の積層鉄心の製造方法において、
前記曲げ工程では、前記スリット形成部の隙間を潰すことにより、前記複数のスリットにおける径方向外側の端部に位置する径方向外側スリット部の幅を、前記径方向外側スリット部よりも径方向内方に位置する径方向内側スリット部の幅よりも大きく形成し、
前記積層工程では、前記鉄心片を前記積層方向に積層することによって、前記スリット溝において複数の前記径方向外側スリット部が前記積層方向に重なった部分である径方向外側溝部と、前記スリット溝において複数の前記径方向内側スリット部が前記積層方向に重なった部分である径方向内側溝部とを形成し、
前記接着部材注入工程では、前記径方向外側溝部内に前記接着部材を注入する、
積層鉄心の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の積層鉄心の製造方法において、
前記曲げ工程では、前記バックヨーク形成部を前記積層方向に見て円弧状に曲げて前記バックヨーク部を形成し、
前記積層工程では、前記曲げ工程で形成された前記バックヨーク部を前記積層方向に積層し、
前記接着部材注入工程では、前記径方向外側溝部内に注入した前記接着部材を、前記バックヨーク部のうち前記積層方向に重なるバックヨーク積層領域同士の間に進入させ、
前記接着部材硬化工程では、前記径方向外側溝部の内壁面に沿って延びる径方向外側溝内接着部と、前記径方向外側溝内接着部と接続され且つ前記バックヨーク積層領域同士の間に位置して前記バックヨーク積層領域同士を前記積層方向に接着するバックヨーク積層領域接着部と、を形成する、
積層鉄心の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の積層鉄心の製造方法において、
前記曲げ工程では、前記鉄心片形成部を前記円弧状に曲げて、前記一方向に並ぶ前記複数のティース形成部を前記周方向に並ぶ前記複数のティース部として形成し、
前記積層工程では、前記ティース部を前記積層方向に積層し、
前記接着部材注入工程では、前記径方向外側溝部内に注入した前記接着部材を、前記バックヨーク積層領域同士の間から、前記ティース部が前記積層方向に重なるティース積層領域同士の間に進入させ、
前記接着部材硬化工程では、前記バックヨーク積層領域接着部と接続され且つ前記ティース積層領域同士の間に位置して前記ティース積層領域同士を前記積層方向に接着するティース積層領域接着部を形成する、
積層鉄心の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層鉄心及び積層鉄心の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一方向に延びる帯状の鋼板を円弧状に曲げて螺旋状に延びる鉄心片を形成し、前記螺旋状に延びる鉄心片を積層することによって製造される積層鉄心が知られている。例えば、特許文献1には、帯状のバックヨークの一方の長辺部側から突出した複数個のティースを備えた抜き板を折り曲げて円弧状に形成し、前記円弧状の抜き板を複数枚組み合わせてリング状のストレートコアを形成し、前記ストレートコアの外周部をレーザー溶接で固定した固定子コアが開示されている。
【0003】
また、積層方向に隣り合う円盤状の複数の鉄心片同士が接着剤によって接着された積層鉄心が知られている。例えば、特許文献2には、複数の電磁鋼板と、前記電磁鋼板同士をそれぞれ接着する接着部と、前記電磁鋼板同士がそれぞれ溶接された溶接部と、を備え、前記電磁鋼板同士が、前記接着部及び前記溶接部のみによって接合されている、積層コアが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-143164号公報
特開2023-60136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1のような螺旋状の鉄心片を積層方向に固定する場合、前記特許文献2のような接着剤によって、螺旋状の鉄心片を積層方向に接着することが考えられる。しかしながら、前記鉄心片は、螺旋状に連続している。そのため、前記螺旋状の鉄心片のうち積層方向に重なっている領域同士の間に前記接着剤を塗布する際の作業性があまり良くない可能性がある。
【0006】
このため、螺旋状の鉄心片を積層した積層鉄心を製造する際に、接着剤によって、前記螺旋状の鉄心片を前記積層方向により容易に接着することが求められている。
【0007】
本発明の目的は、前記螺旋状の鉄心片をより容易に前記積層方向に接着可能な積層鉄心を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る積層鉄心は、軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延び且つ周方向に並ぶ板状の複数のティース部と、前記バックヨーク部において前記周方向に隣り合うティース部の基端の間の位置で、前記バックヨーク部の内周側の端面から径方向外方に延びる複数のスリットとを有する鉄心片が、積層された筒状の積層鉄心である。この積層鉄心は、前記鉄心片のうち積層方向に重なっている領域同士を前記積層方向に接着する接着固定部を有する。前記接着固定部は、前記複数のスリットが積層方向に重なったスリット溝の内壁面に沿って、前記スリット溝における前記積層方向の一方端から他方端側に延びるスリット溝内接着部と、前記スリット溝内接着部と接続され且つ前記領域同士の間に位置して前記領域同士の少なくとも一部を前記積層方向に接着する領域接着部と、を有する。
【0009】
本発明の一実施形態に係る積層鉄心の製造方法は、軸線を中心として螺旋状に延びる板状のバックヨーク部と、前記バックヨーク部から径方向内方に延び且つ周方向に並ぶ板状の複数のティース部と、前記バックヨーク部において前記周方向に隣り合うティース部の基端の間の位置で、前記バックヨーク部の内周側の端面から径方向外方に延びる複数のスリットとを有する鉄心片が、積層された筒状の積層鉄心を製造する製造方法である。この製造方法は、鋼板を打ち抜くことにより、一方向に延びる帯状のバックヨーク形成部と、前記バックヨーク形成部における幅方向一側の端部から前記幅方向の一方に突出し、前記一方向に並ぶ複数のティース形成部と、前記バックヨーク形成部において前記一方向に隣り合うティース形成部の基端の間の位置で、前記バックヨーク形成部の前記幅方向一側の端部から前記幅方向の他方に向かって延びる複数のスリット形成部と、を有する板状の鉄心片形成部を形成する鋼板打ち抜き工程と、前記鋼板打ち抜き工程で形成された前記鉄心片形成部における前記複数のスリット形成部の隙間を潰し、前記鉄心片形成部を積層方向に見て円弧状に曲げて、前記鉄心片を形成する曲げ工程と、前記曲げ工程で形成された前記鉄心片を前記積層方向に積層する積層工程と、前記積層工程で積層された前記鉄心片における前記複数のスリットが前記積層方向に重なったスリット溝内に、前記積層方向の一方端から接着部材を注入して、前記鉄心片のうち前記積層方向に重なる領域同士の間に前記接着部材を進入させる接着部材注入工程と、前記接着部材注入工程で注入した前記接着部材を硬化させることにより、前記スリット溝における前記積層方向の一方端から他方端側に、前記スリット溝の内壁面に沿って延びるスリット溝内接着部と、前記スリット溝内接着部と一体に接続され且つ前記領域同士の間に位置して前記領域同士の少なくとも一部を前記積層方向に接着する領域接着部と、を形成する接着部材硬化工程と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、螺旋状の鉄心片をより容易に接着可能な積層鉄心を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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