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公開番号2025130993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028437
出願日2024-02-28
発明の名称沈降促進装置
出願人水ing株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B01D 21/02 20060101AFI20250902BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】スロッシングによる沈降傾斜板の破損を安価に確実に抑制することが可能な沈降促進装置を提供する。
【解決手段】沈降促進装置は、矩形状の格子構造体14と、格子構造体14内に斜めに配置された沈降傾斜板5を備える。沈降傾斜板5は、その下端に形成された下側切り欠き5aを有している。下側切り欠き5aは、格子構造体14の第1鉛直支持部材6-1bと下側水平支持部材6-2cとの接続部に係合している。沈降傾斜板5の上端と、格子構造体14の上側水平支持部材6-1cとの間には、鉛直方向の隙間G1が形成されており、沈降傾斜板5は、格子構造体14内で可動に構成されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水に含まれる沈殿物の沈殿を促進させる沈降促進装置であって、
矩形状の格子構造体と、
前記格子構造体内に斜めに配置された沈降傾斜板を備え、
前記格子構造体は、前記沈降傾斜板の上側に位置する上側水平支持部材と、前記沈降傾斜板の下側に位置する下側水平支持部材と、前記沈降傾斜板の両側に位置する第1鉛直支持部材および第2鉛直支持部材を有し、
前記沈降傾斜板は、その下端に形成された下側切り欠きを有しており、前記下側切り欠きは、前記第1鉛直支持部材と前記下側水平支持部材との接続部に係合しており、
前記沈降傾斜板の上端と、前記上側水平部材との間には、鉛直方向の隙間が形成されており、
前記沈降傾斜板は、前記格子構造体内で可動に構成されている、沈降促進装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記上側水平支持部材は、その一部が上方に突出した突出部を有しており、
前記沈降傾斜板の上端は、前記突出部の下方に位置しており、
前記鉛直方向の隙間は、前記沈降傾斜板の上端と前記突出部との間に形成されている、請求項1に記載の沈降促進装置。
【請求項3】
前記沈降傾斜板は、その上端に形成された上側切り欠きをさらに有しており、前記上側切り欠きは、前記上側水平支持部材に係合しており、
前記鉛直方向の隙間は、前記上側切り欠きの下端と前記上側水平支持部材との間に形成されている、請求項1に記載の沈降促進装置。
【請求項4】
前記格子構造体の幅は100mm以下であり、前記格子構造体の高さは180mm以下である、請求項1に記載の沈降促進装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理水に含まれる沈降物を沈殿池に効率的に沈殿させるための沈降促進装置に関し、特に、スロッシング対策が施された沈降促進装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
浄水場などの水処理設備から排出される被処理水から沈降物(不純物)を効率的に分離するために、沈殿池に配置された沈降促進装置が用いられている。沈降促進装置は、例えば、水平方向に対して斜めに配置された複数の傾斜板(以下、「沈降傾斜板」と称する)と、沈降傾斜板を鉛直方向に複数段および水平方向に複数列並んで配置させるための支持フレームと、支持フレームを沈殿池に吊り下げるための吊り下げ具と、を備えている。
【0003】
このような沈降促進装置は、一般に、支持フレームを吊り下げ具を介して沈殿池の構造物に吊しているだけの簡易な支持構造を有する。そのため、地震に起因する水のスロッシング(揺動)が沈殿池で発生すると、沈降促進装置も沈殿池に対して揺動してしまうことがある。沈降促進装置の揺動は、支持フレーム、沈降傾斜板、吊り下げ具などの沈降促進装置の構成要素が破損・変形したり、沈降傾斜板が支持フレームから脱落したりするなどの不具合につながるおそれがある。そこで、特許文献1乃至特許文献3に記載されるようなスロッシング対策が多数提案されている。
【0004】
特許文献1に記載のスロッシング抑制構造では、沈降傾斜板を保持するフレームと沈殿池の側壁の間に、コイルバネ部材やゴム状弾性部材などの緩衝装置を介在させている。特許文献2に記載のスロッシング抑制構造では、沈殿池に配置された鋼製架台と傾斜板ユニットを吊下げるフックボルトとの間に、ダンパを介在させている。特許文献3に記載の傾斜板沈降システムでは、沈殿池の水面近傍に配置された防波板によって、被処理水のスロッシングの波の成長を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-159199号公報
特許第7075071号公報
特開2021-171741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のスロッシング抑制構造では、コイルバネ部材の疲労破壊やゴム状弾性部材の劣化により緩衝装置としての機能を喪失する懸念がある。さらに、緩衝装置は、沈殿池の被処理水中に常時没していることを踏まえると、緩衝装置が地上に配置されるよりも早い速度での劣化が想定される。さらに、緩衝装置によって、沈殿池の側壁とフレームとの衝突は回避できたとしても、フレーム自身の変位は抑制しきれず、フレームを吊り下げる吊りフックや吊りボルトなどの吊り下げ部材に負荷が伝播し、該吊り下げ部材が疲労破壊に至るおそれがある。
【0007】
特許文献2に記載のスロッシング抑制構造では、傾斜板ユニットの寸法が沈殿池の池幅方向に大きくなると、複数のフックボルトにダンパを介在させる必要があり、スロッシング対策に必要なコストが高額になって経済性に欠け、施工も煩雑になる。
【0008】
特許文献3に記載の傾斜板沈降システムでは、沈殿池の水面のスロッシングは抑制できても、地震に起因する、傾斜板を保持する支持フレームそのもの変位は防ぐことができず、支持フレームが沈殿池の側壁に衝突して破損してしまう懸念が残っている。
【0009】
そこで、本発明は、スロッシングによる沈降傾斜板の破損を安価に確実に抑制することが可能な沈降促進装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、被処理水に含まれる沈殿物の沈殿を促進させる沈降促進装置であって、矩形状の格子構造体と、前記格子構造体内に斜めに配置された沈降傾斜板を備え、前記格子構造体は、前記沈降傾斜板の上側に位置する上側水平支持部材と、前記沈降傾斜板の下側に位置する下側水平支持部材と、前記沈降傾斜板の両側に位置する第1鉛直支持部材および第2鉛直支持部材を有し、前記沈降傾斜板は、その下端に形成された下側切り欠きを有しており、前記下側切り欠きは、前記第1鉛直支持部材と前記下側水平支持部材との接続部に係合しており、前記沈降傾斜板の上端と、前記上側水平部材との間には、鉛直方向の隙間が形成されており、前記沈降傾斜板は、前記格子構造体内で可動に構成されている、沈降促進装置が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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