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公開番号
2025129544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026246
出願日
2024-02-26
発明の名称
電磁波シールド用粉末、それを含む組成物、及びその製造方法
出願人
株式会社中津山熱処理
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
H05K
9/00 20060101AFI20250829BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】広い周波数領域にわたって、特にGHz以上の周波数領域において減衰効果が高い電磁波シールド用粉末を提供すること。
【解決手段】電磁波シールド用粉末は、竹レーヨン繊維の焼成体からなる繊維の細断物を含む。前記細断物の平均繊維長が50μm以上500μm以下であることが好適である。前記平均繊維長/前記平均繊維径で定義される平均アスペクト比が20以上60以下であることも好適である。前記細断物は、X線回折測定においてグラファイトに由来する回折ピークが観察されないものであることも好適である。前記細断物は非晶質であることも好適である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
竹レーヨン繊維の焼成体からなる繊維の細断物を含む電磁波シールド用粉末。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記細断物の平均繊維長が50μm以上500μm以下である、請求項1に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項3】
前記平均繊維長/前記平均繊維径で定義される平均アスペクト比が20以上60以下である、請求項2に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項4】
前記細断物は、X線回折測定においてグラファイトに由来する回折ピークが観察されないものである、請求項1又は2に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項5】
前記細断物は非晶質である、請求項1又は2に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項6】
竹の焼成体の粉砕物を更に含む、請求項1又は2に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項7】
前記粉砕物の平均粒径が50μm以上2000μm以下である、請求項6に記載の電磁波シールド用粉末。
【請求項8】
請求項1に記載の電磁波シールド用粉末を含む電磁波シールド用組成物。
【請求項9】
塗料である、請求項6に記載の電磁波シールド用組成物。
【請求項10】
三次元樹脂成形体である、請求項8に記載の電磁波シールド用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波シールド用粉末及びその製造方法に関する。また本発明は、電磁波シールド用粉末を含む電磁波シールド用組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年のマイクロエレクトロニクス技術の進歩により、パーソナルコンピュータや携帯電話をはじめとする多種多様な電子機器が普及している。このような環境下、不要な電磁波による電磁ノイズが電子機器に及ぼす影響が指摘されている。また、車載用のレーダや速度測定等のレーダには、測定に必要な電磁波だけを受信し、不要な電磁波を受信しないような対策が必要とされる。このように、機器の誤動作や故障の防止、不要な電磁波の放射抑制、外部からの電磁波に対する十分な耐性等が要求されている。
【0003】
電磁波対策は、電磁波を反射させる方法と吸収させる方法に大別される。例えば電磁波の反射を行う電磁波シールドとしては、金属が一般的に使用されている。一方で、機器自体が発生させる電磁波による機器の誤作動防止の用途としては、反射でなく電磁波吸収体が必要となる。このような製品としては、フェライトを練りこんだゴムあるいはプラスチックが主流となっている。
【0004】
例えば特許文献1には、外径15~100nmの炭素繊維から構成される三次元ネットワーク状の炭素繊維構造体からなるGHz帯用電磁波吸収体が提案されている。
特許文献2には、繊維シート基材を導電性高分子で被覆した導電性繊維シートを2以上積層してなる電磁波吸収体が提案されている。
特許文献3には、パルプ及び炭素繊維を含む複数の第1層と、パルプを含み炭素繊維を含まない第2層とを有する積層体からなり、該積層体における二つの第1層の間に第2層が設けられている、電磁波吸収体が提案されている。
非特許文献1では、竹炭の電磁波シールド効果について検討されており、750℃以上で炭化した竹炭は、4GHzの電磁波を反射する効果が認められることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-115854号公報
特開2015-39017号公報
特開2021-158175号公報
【非特許文献】
【0006】
「竹炭の電気的物性と電磁波シールド効果に関する研究」、鹿児島県工業技術センター研究報告第12号、1998年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
技術の進歩に伴い、様々な分野で使用される電磁波の波長領域は広範囲に及び、比較的長波長から、ミリ波などの短波長の電磁波まで十分な減衰量でシールド可能な材料が求められている。特に1GHz以上の短波長の電磁波に対するシールド材が求められている。
したがって本発明の課題は、広い周波数領域にわたって減衰効果が高い電磁波シールド用粉末及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、竹レーヨン繊維の焼成体からなる繊維の細断物を含む電磁波シールド用粉末を提供するものである。
【0009】
また本発明は、前記電磁波シールド用粉末の製造方法であって、
竹レーヨン繊維を、真空下、最高到達温度650℃以上1400℃以下で多段階焼成して焼成体を得、
前記焼成体を細断工程に付す、電磁波シールド用粉末の製造方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、広い周波数領域にわたって、特にGHz以上の周波数領域において減衰効果が高い電磁波シールド用粉末及びその製造方法を提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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